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トーマス・アレンの『道化師』 [アレンの録音・映像鑑賞記]

 『道化師』といったらトニオ。
 けど、アレンはシルウ゛ィオしか歌えない~という屈辱の演目(笑)

 これがブランク先生なら「むしろシルウ゛ィオを…(*´Д`)」とジタバタしちゃうところなんですが(注:先生はデビューからしてトニオです)。
 だってトニオってオイシイ役だし。本当は兄さんが「ばーちぃ!!」とみっともなく暴れてネッダに鞭でぶたれる音を聴いてみたい管理人です。

 見損なったぞ、アレンヽ(`Д´)ノ 結局、二枚目路線は捨てられないのかっ。
 などと盛大にツンデレぶりを発揮しつつ鑑賞。

 ……なにげに良い演奏なのです。ムーティの指揮、ドラマチックでカッコいいし。太鼓の音デカイし。
 ネッダはレナータ・スコット。カニオはカレーラスですし、兄さん、共演者には常に恵まれていますな。

 そして早くもシルウ゛ィオ登場。

 声、小さっ……! というのはこのCDに始まったことではないのでいいとして、何なのだ、そのあからさまにフェロモン全開なウ゛ィブラートは!?

 ブランク先生のようなセクシーさは感じませんが、情熱的で、ぶっちゃけ、ヤラしい。

“田舎町の若者”にしては洒落臭いし、誠実そうなイメージは皆無ですが(駆け落ちしても数ヶ月でネッダを捨てそう)、なかなかにお熱い求愛ぶりなのですよ。

 やっぱアレンはアレだわ、得意げにロッシーニとか技巧的でノリノリなのも歌ってますが、本来はこういう“情感たっぷり歌い上げ系”に向いている歌手なんですね。正直、こんなに魅力的なシルウ゛ィオは初めてです。

 うむむむ……これじゃまるでラブシーンやってるみたいじゃないですか(←つうか、ココはラブシーンです)。

 ……普通にドキドキしてしまいました……orz(←屈辱)

 ところで、兄さんからトニオ役を奪ったカリ・ヌルメーラですが、倍音少なめなイイ声の歌い手でした。

 プロローグの「Si puo? Si puo?」はちょっと小賢しく、幕が上がってからは地声を棒読み調に張り上げるなどして、ワタシにとっては理想的なトニオを演じています。「ばーちぃ!」はもっと大騒ぎしてくれてもいいけどね。

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コメント 2

ぶどう

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地声棒読み調が理想なんですか∑(・ω・ノ)ノ

ゴッビなら地声でちょいとお馬鹿くさいトニオを演じてくれそうですねぇ
それか悪代官・・・。
by ぶどう (2007-02-15 09:53) 

しま

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ゴッビのトニオはYouTubeの動画でしか聴いたことがないんですが、ヌルメーラよりも更に粗野でおバカっぽかったです>理想のトニオ
ゴッビは顔もすごいからなぁ…映像で観るとそっちにばかり気がいっちゃう。

ヌルメーラはところどころご立派にも聴こえるところも。系統はゴッビと同じだと思うんですが。
by しま (2007-02-16 00:54) 

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