[ヴァン=アラン追悼・再掲] トーマス・アレンの《ビリー・バッド》/マンガ編 [アレンの録音・映像鑑賞記]
※12/4、英国人のバス・バリトンリチャード・ヴァン=アランが亡くなりました。73歳でした。(⇒訃報記事はこちら)
トーマス・アレンやニコライ・ゲッダのコレクションで手に入れた音源や映像にもちょくちょく登場するベテラン歌手で、親しみを感じていた人だけに、とても残念なニュースです。
追悼の意を込めて、旧ブログでのネタ記事をこちらへ移行。メンテおよび試聴ファイルも追加の上、再掲載といたします。
'88年の《ビリー・バッド》@イングリッシュ・ナショナル・オペラ(ENO)。
ヴァン=アランは敵役、ジョン・クラッガートを演じました。
善なるものを憎みつつも求めずにはいられない、原罪を背負った人間の煩悶がリアルに伝わる歌唱です。ヴァン=アランのクラッガートがあったからこそ、アレンの演じるビリー・バッドも説得力を持ち得たのだと思います。
↓コレです。
わざわざ海外から取り寄せたというのに、ネタ的にはかなり期待ハズレです。
声もよく出ています。
日頃の「ファンにあるまじき鬼畜ネタ」のバチが当たったのかもしれません(つД`)
おまけに、タイトル・ロールのアレンよりも、ヴィア役のフィリップ・ラングリッジの写真の方が大きいです。
兄さんも二枚目歌唱&大マジ演技しちゃってますし、イジリようがありません。これじゃただのカッコいいおじさんじゃないですか(←カッコよくちゃ悪いのか?)
まぁウチのblogは、オペラ関係以外の知り合いもひっそりとROMしてくれていますので、そんな方々にも楽しんでいただけるよう、今回は普通に《ビリー・バッド》のストーリーを紹介してみようと思います。
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※画像にカーソルをのせるとセリフが出ます。マンガ感覚で読みましょう。
Macユーザの方、セリフが出なかったらお知らせください。メンテします。
■第一巻……じゃなくて、「第一幕」
①1797年。大飯食らいがたたって イギリス戦艦無敵号相撲部屋に 強制徴兵厄介払いされたビリー・バッド。
②怖そうな兵隊さんたち兄弟子たちがイッパイで、一瞬、口がきけなくなりますが…
③憧れのフォアトップマン関取の付き人に指名されて大はしゃぎ。
(つか、腰まわり太いですネ)
④素直な性格のビリーは、“ベイビー”と呼ばれ、
船乗りたち 大部屋力士たちのアイドルに。
⑥しかし、衛兵長 万年十両の兄弟子クラッガートは……
突如舞い降りた“やんちゃな天使”(←何か文句ある?)に心をかき乱され……
⑦手下を使って、ビリーを罠にはめようとする。
もちろん、ビリーは断るのだが。
■「第二幕」
①いよいよ海戦地方巡業ダ! 出稽古に張り切る力士たち。
しかし、あえなく敵を逃してしまう部屋の成績は散々。(つか、アレン、顔でかすぎw)
②そこへ……
「ビリーが反乱を扇動している」「ビリーが部屋の風紀を乱している」と、クラッガートが嘘の密告。
艦長親方ははじめは否定するが、結局、ビリー本人に問いただすことに。
③クラッガートの告発を受けるも、またもや口がきけなくなったビリーは…
こぶしにものを言わせて、クラッガートを殴り殺してしまう。
⑤ビリーは上官兄弟子を殺した罪で絞首刑に。
(つか、お尻も大きいネ)
⑥名場面。「手錠のビリー」「美中年(←何か文句ある?)緊縛」
⑦処刑の日。ビリー・バッドは自らの運命を呪うことなく、
親方に祝福の言葉を残し、その生涯を終えるのでした。
おしまい
……?
なにか間違ってるトコロありますか?
※2007/5/3記 2008/12/15改訂
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画像と音声の出処はこちらです。
ビリー・バッド:トーマス・アレン
ヴィア艦長:フィリップ・ラングリッジ
クラッガート:リチャード・ヴァン・アラン
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《ビリー・バッド》関連記事リンク
・ピーター・グロソップの《ビリー・バッド》/マンガ編
・ピーター・グロソップの《ビリー・バッド》/感想編
・サイモン・キーンリーサイドの『ビリー・バッド』 and other four Billys(←試聴ファイルあり)
・まだまだやるゾ!『ビリー・バッド』/ウィーン国立歌劇場ライブ盤(←試聴ファイルあり)
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ヴァン=アランは敵役、ジョン・クラッガートを演じました。
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※画像にカーソルをのせるとセリフが出ます。マンガ感覚で読みましょう。
Macユーザの方、セリフが出なかったらお知らせください。メンテします。
■第一巻……じゃなくて、「第一幕」
①1797年。大飯食らいがたたって
②怖そうな
③憧れの
(つか、腰まわり太いですネ)
④素直な性格のビリーは、“ベイビー”と呼ばれ、
⑥しかし、
突如舞い降りた“やんちゃな天使”(←何か文句ある?)に心をかき乱され……
"O beauty, o handsomeness, goodness"
⑦手下を使って、ビリーを罠にはめようとする。
もちろん、ビリーは断るのだが。
■「第二幕」
①いよいよ
しかし、
②そこへ……
③クラッガートの告発を受けるも、またもや口がきけなくなったビリーは…
こぶしにものを言わせて、クラッガートを殴り殺してしまう。
⑤ビリーは
(つか、お尻も大きいネ)
⑥名場面。
"And farewell to ye, old Rights o' Man"
⑦処刑の日。ビリー・バッドは自らの運命を呪うことなく、
親方に祝福の言葉を残し、その生涯を終えるのでした。
おしまい
……?
なにか間違ってるトコロありますか?
※2007/5/3記 2008/12/15改訂
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画像と音声の出処はこちらです。
ビリー・バッド:トーマス・アレン
ヴィア艦長:フィリップ・ラングリッジ
クラッガート:リチャード・ヴァン・アラン
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・ピーター・グロソップの《ビリー・バッド》/マンガ編
・ピーター・グロソップの《ビリー・バッド》/感想編
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2008-12-14 18:15
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コメント(8)
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親方のマワシ姿>間違ってるネ
細面には荷が重い(´・ω・`)という典型ですな。
※マワシ=○○ラ
アレンがムカつかない、たいへん珍しい画像です。
by ウタコ (2007-05-03 21:22)
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>これじゃただのカッコいいおじさん
このアレンは確かに突っ込みどころが無いですね。歌も演技もハナマルです。
>これが長いんだ…
ホント長いですよね~。実演でも毎回早送りしたいと思いました(笑)
>カーソルをのせるとセリフ
笑いすぎておなか痛いです~。この脂肪の無さでは万年十両も仕方ないでしょう>クラッガート
いちばんウケたのは「勿体な~い、な~い、な~いな~い…」のところ。勿論あのメロディ(mine, mine.)にのせて歌われるのですよね?ぴったり過ぎです!(^^)
by Sardanapalus (2007-05-03 21:36)
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>「勿体な~い、な~い、な~いな~い…」のところ。勿論あのメロディ(mine, mine.)にのせて歌われるのですよね?
スイマセン、凄いウケますた。
by ウタコ (2007-05-03 22:59)
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SECRET: 0
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■ウタコ
普通にマワシ姿を想像してしまったよ…艦長の( ´;゚;ё;゚;)
このDVDではバリトン、バス軍団(士官ども)のカツラ姿がイケてますね。
>アレンがムカつかない…
ってコトは、ネタ的には「物足りない」…orz
で、他の映像はムカつくんですかい?(゚Д゚≡゚д゚)
■サルダナさん
いやはや、ここまでお付き合いくださってありがとうございます。
兄さんはビリーを演るには確かに老けてるんですけど、まぁアリかな…と。もうちょっと激しいミスキャストを期待していたんですが( ´△`)y-~~
つか、アレンに萌えるのは悔しいんですよ。負けた気がするw
>テノール狂乱
>「な~いな~い!」「mine,mine」
あそこのメロディと歌詞が耳についちゃって。うるせーんだもん(笑)
気付いていただけて嬉しいです~。
by しま (2007-05-05 12:07)
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>メロディと歌詞が耳についちゃって。うるせーんだもん(笑)
確かに。実演で4回聞いて、ヴィアの歌う部分で印象に残っているメロディってあそこだけです(^_^;)
by Sardanapalus (2007-05-06 11:20)
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ワタクシも…初めてCD聴いて、最初に判別できたメロディがあの部分です(笑)
明日はいよいよロンドンですね。お気をつけていってらっさいませ♪
by しま (2007-05-06 23:07)
私も追悼記事を書きましたので、TBさせて下さい。承認お願いします。
この吹き出し、読めるようにして頂いたんでしたね。また、また、笑わせていただきました。
by keyaki (2008-12-15 09:16)
keyakiさん>
TBありがとうございます。
こちらからは今回はご遠慮させていただくことにしました。ネタ記事なので、不謹慎に思われる方もいらっしゃるかもしれませんから…。
皆さん仰っていますが、ヴァン=アランのこの映像のクラッガートは本当に存在感がありますね。音声だけで聴くと、光沢のある低音がますます際立って聴こえるような気がします。
憎憎しいだけでなく、なんか悲哀感もたっぷりなんだな~、このクラッガートは。
吹き出しのセリフ、読めましたか? ヨカッタです。
by しま (2008-12-16 21:46)