ベルリン国立歌劇場《ドン・ジョヴァンニ》/東京文化会館 10/6 其の壱 [オペラ実演レポ]
滑り込みで手に入れたチケット。ものすご~く高額なワリにはものすご~くステージから離れていて、全然お得感が湧かず。カードの引き落とし明細を見てビビって、お昼ごはんのメニューのランクを急きょ落としている管理人です。
行って来ましたヨ、《ドン・ジョヴァンニ》!! (`・ω・´) シャキーン
兄さんやハニーが出るわけでもないのに、こんなに大金はたいちゃって。
これでつまんなかったらオペラファン続ける気が萎えるかも。
……とまで思い詰めていたわけでもありませんが、それに近い悲壮感は抱きつつ上野の東京文化会館へ。
やはりドンジョは特別な思い入れのあるオペラ。つまんないもの見せられるくらいなら、家でお気に入りのCDを聴くだけのほうがはるかにマシざます(`・ω・´) シャキーン
いや、まぁ、既に、この人に裏切られちゃっている時点で、あまり欲をかかないことにしているんですが。そうそう理想的なジョヴァンニ様は現れないサ。
ペーター・マッティも最近はあまりカッコよくないという噂だし、まぁどんな歌唱かくらいはチェックするとして。
今回は、ロシア出身の若きバス・歌手、アレクサンドル・ヴィノグラードフのマゼットをメインに楽しみましょう。
どうです? コチラの写真ではけっこうカッコ良い感じでショ?
ロシア系の濃~いつくりのお顔が素敵ざます。
この眉の太さ、目の大きさ、しっかりした鼻柱などを眺めていますと、ついつい思い浮かべてしまいますのが……
この御方――ブルガリア出身の偉大なるボリス歌いであるところの
ボリス・クリストフ様 。
似てません? 似てません、よね……。ハイ。
けど、同系統のお顔であることは確かなので、ヴィノ君も将来はこういう扮装とこういう形相で、盛大に玉座からダイブしていただきたいものです。
すみません、話題が逸れましたね。
ドンジョです。
座席からの眺めはこんな感じ。
S席にあるまじき遠さですが、ギリギリで買えたんだから文句は言うまい。
ただ、これではヴィノ君のお顔がチェックできませんので、会場でオペラグラスをレンタル。
実は、オペラグラスを使うのって初めてだったのです。
使い方がよくわからなくて……。開演前から序曲が始まってもず~っとイジリ続けていたんですが、全然近くに見えません。
きっと壊れてんだよ、コレ。と、放っておくこと1時間弱。ドン・オッターヴィオの一つ目のアリアが始まる頃に、ある事に気付いて再度チャレンジ。
逆さまに覗いていたのねん……(汗)
どうりで、ステージが実際よりもはるか遠くに見えたわけですね。
で、ヴィノグラードフのマゼットですが。
これがまた、想像以上にハマっていて、オバちゃんとっても嬉しかったのサ。いやいや、あまりにも純朴でカワイイもので、すんごい年くっちゃった気分なのです、ワタシ。
前々から「童顔だなぁ~」と思っていたのですが(一応、30の大台には乗っているはずです)、なんなのさ、完全にボクちゃんじゃないのさ!!
こんな若いマゼットは初めてです。
こちらのDVDのマゼット@カローリス(注:写真は出ていません)も若かったけど、ヴィノグラードフのはお子ちゃまマゼット。
マゼットの役回りって「ドンジョもドンジョだけど、マゼット、バカじゃん。プクク」ってトコなんだと思うんですけど、これじゃ完全にドンジョが酷いオジサンって感じで。双方のキャラがより際立って、面白いと思いました。
まぁ、狙ってそうなったんじゃないとは思いますけれども(笑)
こういうマゼットってなかなか見る機会が無いと思うから。ホント、大満足です、ヴィノグラードフが出てくれて。
しっかし、お顔はbabyfaceのクセに、いかにもロシアらし~い特徴にあふれた、低く深いバス声なんですよネ。
決してデカ声ではありませんが、一音一音がハッキリと輝いて聴こえますし、ヴィブラートはかなり気になる。ええと、コレ基本です(笑)
惜しむらくは、(クリストフやハーフヴァーソンの歌唱のように)笑えない。
歌はうまいけど、“楽譜通り”っていいますか。
いやまぁ、変にウケをねらう必要はないんですけど(そんなのを期待しているのは私と、あと数人くらいだろうから)。
真面目で一生懸命なのは大いに伝わってきましたので、それが彼の持ち味なんだと思うんですケド。
するってぇと、やっぱボリスよりもピーメン歌いとして活躍したほうがいいのかもしれないなぁ、なんて、しつこく考えてしまう私です。
しかし、そんなヴィノ氏も密かに(?)ドンジョ役を狙っているそうですヨ!!(`・ω・´) シャキーン
う~ん……つまり、
純朴で誠実ではにかみ屋さんな、 可愛げのあるジョヴァンニ様
になるんでしょうかね?
ドンナ・アンナに抱きつきながら「失礼しまぁ~す」なんて言っちゃいそうな。
石像が現れたらレポレッロの背中でガクブルするような。
あ り え ん … … 。
ちょっと見てみたい気もしますけどネ。
さて、マッティによるドンジョをはじめ、他のキャストや演出についての感想は、また後日にいたします。
行って来ましたヨ、《ドン・ジョヴァンニ》!! (`・ω・´) シャキーン
兄さんやハニーが出るわけでもないのに、こんなに大金はたいちゃって。
これでつまんなかったらオペラファン続ける気が萎えるかも。
……とまで思い詰めていたわけでもありませんが、それに近い悲壮感は抱きつつ上野の東京文化会館へ。
やはりドンジョは特別な思い入れのあるオペラ。つまんないもの見せられるくらいなら、家でお気に入りのCDを聴くだけのほうがはるかにマシざます(`・ω・´) シャキーン
いや、まぁ、既に、この人に裏切られちゃっている時点で、あまり欲をかかないことにしているんですが。そうそう理想的なジョヴァンニ様は現れないサ。
ペーター・マッティも最近はあまりカッコよくないという噂だし、まぁどんな歌唱かくらいはチェックするとして。
今回は、ロシア出身の若きバス・歌手、アレクサンドル・ヴィノグラードフのマゼットをメインに楽しみましょう。
どうです? コチラの写真ではけっこうカッコ良い感じでショ?
ロシア系の濃~いつくりのお顔が素敵ざます。
この眉の太さ、目の大きさ、しっかりした鼻柱などを眺めていますと、ついつい思い浮かべてしまいますのが……
この御方――ブルガリア出身の偉大なるボリス歌いであるところの
ボリス・クリストフ様 。
似てません? 似てません、よね……。ハイ。
けど、同系統のお顔であることは確かなので、ヴィノ君も将来はこういう扮装とこういう形相で、盛大に玉座からダイブしていただきたいものです。
すみません、話題が逸れましたね。
ドンジョです。
座席からの眺めはこんな感じ。
S席にあるまじき遠さですが、ギリギリで買えたんだから文句は言うまい。
ただ、これではヴィノ君のお顔がチェックできませんので、会場でオペラグラスをレンタル。
実は、オペラグラスを使うのって初めてだったのです。
使い方がよくわからなくて……。開演前から序曲が始まってもず~っとイジリ続けていたんですが、全然近くに見えません。
きっと壊れてんだよ、コレ。と、放っておくこと1時間弱。ドン・オッターヴィオの一つ目のアリアが始まる頃に、ある事に気付いて再度チャレンジ。
逆さまに覗いていたのねん……(汗)
どうりで、ステージが実際よりもはるか遠くに見えたわけですね。
で、ヴィノグラードフのマゼットですが。
これがまた、想像以上にハマっていて、オバちゃんとっても嬉しかったのサ。いやいや、あまりにも純朴でカワイイもので、すんごい年くっちゃった気分なのです、ワタシ。
前々から「童顔だなぁ~」と思っていたのですが(一応、30の大台には乗っているはずです)、なんなのさ、完全にボクちゃんじゃないのさ!!
こんな若いマゼットは初めてです。
こちらのDVDのマゼット@カローリス(注:写真は出ていません)も若かったけど、ヴィノグラードフのはお子ちゃまマゼット。
マゼットの役回りって「ドンジョもドンジョだけど、マゼット、バカじゃん。プクク」ってトコなんだと思うんですけど、これじゃ完全にドンジョが酷いオジサンって感じで。双方のキャラがより際立って、面白いと思いました。
まぁ、狙ってそうなったんじゃないとは思いますけれども(笑)
こういうマゼットってなかなか見る機会が無いと思うから。ホント、大満足です、ヴィノグラードフが出てくれて。
しっかし、お顔はbabyfaceのクセに、いかにもロシアらし~い特徴にあふれた、低く深いバス声なんですよネ。
決してデカ声ではありませんが、一音一音がハッキリと輝いて聴こえますし、ヴィブラートはかなり気になる。ええと、コレ基本です(笑)
惜しむらくは、(クリストフやハーフヴァーソンの歌唱のように)笑えない。
歌はうまいけど、“楽譜通り”っていいますか。
いやまぁ、変にウケをねらう必要はないんですけど(そんなのを期待しているのは私と、あと数人くらいだろうから)。
真面目で一生懸命なのは大いに伝わってきましたので、それが彼の持ち味なんだと思うんですケド。
するってぇと、やっぱボリスよりもピーメン歌いとして活躍したほうがいいのかもしれないなぁ、なんて、しつこく考えてしまう私です。
しかし、そんなヴィノ氏も密かに(?)ドンジョ役を狙っているそうですヨ!!(`・ω・´) シャキーン
う~ん……つまり、
純朴で誠実ではにかみ屋さんな、 可愛げのあるジョヴァンニ様
になるんでしょうかね?
ドンナ・アンナに抱きつきながら「失礼しまぁ~す」なんて言っちゃいそうな。
石像が現れたらレポレッロの背中でガクブルするような。
あ り え ん … … 。
ちょっと見てみたい気もしますけどネ。
さて、マッティによるドンジョをはじめ、他のキャストや演出についての感想は、また後日にいたします。
2007-10-12 23:24
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はじめまして。keyakiさんのところ経由でおじゃましました。
>S席にあるまじき遠さ
ですね・・私は、1階L3列でした。舞台にとても近いですが、A席です。東京文化会館は、1階のA席、L、Rの前方がお勧めです。このブロックでの半分より後ろの列の経験はないのですが、真ん中あたりまでなら、舞台正面S席よりはるかに良い席だと思います。
記事TBしますのでよろしくお願いします。
by edc (2007-10-13 16:23)
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◇edcさん
はじめまして。
とはいえ、あちこちのブログでお名前はお見かけしています。コメントとTBをありがとうございます。
>舞台にとても近いですが、A席です
羨ましいです。ワタシは1階の24列でした。
ネットでチケットを購入したのですが、もう同じ24列か、2階席しか残っていなかったのです。
やはりチケットは直前までグズグズせずに、余裕をみて確保したいものです。
by しま (2007-10-14 01:43)
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TB、うまくできなかったようですみません。
セキュリティレベルを下げてみましたので、宜しければ再度お試しください。
by しま (2007-10-14 03:13)
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TB、もう一度試しましたけど、とりあえず反映されませんね。URLにリンクを入れましたのでよろしければ、そちらからお越しください。
>ネットでチケットを購入
直前の場合、「主催者に電話」で購入が良い席があるようです。格安良席はちょっと危ない感じはありますけど、オークションがいいです。
by edc (2007-10-14 07:29)
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edcさん、恐れ入ります。
どうもso-netとfc2は相性が良くないみたいですヨ。以前も同じようなコトがありましたんで。
でも試しにedcさんトコでTBしてみたら、そっちは反映できたようです。おかしいなぁ……。
by しま (2007-10-14 11:11)
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> ボリス・クリストフ様
いや、似ていないことはないと思いますよ(^^;
多分、こういう時代物っぽいメイクは映えるんじゃないかと思うんですけど、最近は衣装もお化粧もカジュアル化してますから、今後やる機会があるかどうか?!
> ホント、大満足です、ヴィノグラードフが出てくれて。
そう仰って頂くと、嬉しいです。ありがとうございます(笑)
マゼットって若い農夫なのに、なかなか実際に「そのまんまマゼット」みたいなマゼットには行き当たらないですものね(^^;
> ヴィブラート
…^^;
気になるひとは、ほんっとにダメでしょうね(^_^;)
でもあれが好きなんです(笑)
> ボリスよりもピーメン歌い
私もこのことは、あれこれと想像(妄想?)しているんですけどね。
激しい感情表現を必要とするボリスに比べると、ピーメンは地味ですけど(でも重要な役ですよね)叙情的でとつとつと語る旋律が多いので、彼の声質と、まさにしまさんが仰る「真面目で一生懸命」な歌い口に合っているかな、という気はしてます。
今後歌いこんでくれば「当たり役」になる可能性もあるかな?なーんて思っているんですけどね(^^;
もっとも、女性ファンだったら「ピーメンよりも、DG早く歌ってえo(≧∇≦o)(o≧∇≦)o」って言いますよね、普通は(笑)
by ヴァランシエンヌ (2007-10-15 16:04)
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◇ヴァランシエンヌさん
よかった、ヴァラリンさんに反応してもらえて(*´∨`)
マッティ目当てのドンジョ鑑賞だったのに、急きょヴィノグラドフで盛り上がってしまいました。いやぁ嬉しい驚きでした。
>ヴィブラート
あーやっぱ、ヴァラリンさんも気になってます?
盛大な(もしくは、ヒステリックな)ヴィブラートは、それだけでネタになりますので私は大好き♪
カジュアル演出の「ボリス」は寂しいですね。あれこそベタベタでやって欲しいな。
でも、カジュアルだからこそのバーコードなのかな。
多分、あと20年くらいしたら、またゴテゴテ演出に振り子が戻ってくるんじゃないかと思ってるんですけど。それまでオペラファンやってるかな、私……;;;
>ピーメンよりも、DG早く歌ってえo(≧∇≦o)(o≧∇≦)o
えーと、ヴィノ君がドンジョやったら、それこそネタの餌食になりますが、心の準備はよろしいですか?(笑)
by しま (2007-10-15 22:38)
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>お昼ごはんのメニューのランクを急きょ落としている
私も都会に住んでいる頃は劇場のチケット代のためにバイトし、食費と衣料費を抑えてました(笑)来日オペラは1回の出費が大きいのが厳しいですよね。
>S席にあるまじき遠さ
うわぁ、1階後方ってこんなに遠いんですね。これなら、2階や3階の席と条件が変わらないような…値段設定おかしいですよね。
それから、横レス失礼しま~す。
ヴァランシエンヌさん>
>時代物っぽいメイク
西ヨーロッパのオペラ公演は簡単メイクが主流になりつつあるようですが、ヴィノグラドフの故郷ロシアや東欧の演出ならまだまだ「こってり」メイクしているはず!そのうちキーロフとかマリインスキー辺りで来日、なーんてことになるかもしれませんよ!?(^^)
ジョヴァンニは、もう少し渋くなってからでも良いですよね。彼のようなイケメン歌手には、その前に数少ない若者役を歌ってもらわないと!!!
by Sardanapalus (2007-10-15 22:47)