グロ様の自伝2 -- The International Young Singer Opera Competition in Sofia [オペラの話題]
若き日のピーター・グロソップの動向のうち、詳細を知りたくてたまらなかったことの一つに、ブルガリアはソフィアで開催された“国際若手歌手歌劇競技会”があります。(古めかしさを醸し出すために日本語直訳にしてみたw)
ご存知の通り、1961年のこのコンペで金賞を受賞したことがきっかけで、その後のグロ様の国際的な活躍が始まるわけですネ。
それよりも何よりも、「イギリス人だてらに、なぜブルガリア?」という素朴な興味がありましたし。
もっか熟読中のグロ様の自伝“The Story of a Yorkshire Baritone”に、その時のことが書かれていましたのでご紹介。
きっかけは、当時所属していたサドラーズ・ウェルズ歌劇団の掲示板に、コンペ参加者募集の貼り紙があったから。
“若手”と言うからには年齢制限があり、上限は33歳。
ちょうどコンペ中に33歳の誕生日を迎えることになるグロ様は、何か運命的なものを感じ取ったようですw
ソフィアまでの足代は自腹ですが、優勝する気まんまんのグロ様、えいやっとへそくりをはたきます。
一次予選ではイギリス人らしく、ヴォーン・ウィリアムズの《Silent Noon》を。
コレ、私の大好きな歌曲なんです。
アレンの「まさに昇天」な録音、持ってるYO~!!(*´Д`) あのムキムキ声で、グロ様はどんな歌唱をご披露したのかしら~:*:・( ̄∀ ̄)・:*:
二次予選では、《フィガロの結婚》より伯爵のアリアを。
今、ウチのブログで地味に話題になっていますがw、トリルがお得意なグロ様ですから、これは難なくこなしたでしょうネ。(高速歌唱だったかどうかは疑問ですが)。
続く三次予選では、《道化師》より“プロローグ”を。
歌いながらネクタイを解き、上着を脱いで、近くの椅子にかけるという姑息な演出で聴衆のハートにロックオン♪
恒例の音上げも好調で、「A♭とかGとか出した」と、エリンギだてらに自慢もしています。
そして決勝戦に進むわけですが、これがかなり面白いです。
ブルガリア国立歌劇場にて実際に《イル・トロヴァトーレ》を演じたとかで、グロ様は(当然)ルーナ伯爵。
なんと、ブルガリア人のテノールがイタリア語でマンリーコを、ブルガリア人のソプラノがブルガリア語でレオノーラを。アズチェーナはポーランド人のメゾ・ソプラノで、歌う言語はポーランド語。そして、イギリス人のバリトン(グロ様)は、英語でルーナを歌ったんですって。
右上の写真は、コンペの時のグロ様。後姿の女性は伴奏者です。
33歳におなりになったばかりの、自信に満ち溢れたお顔。
この直前の数年間は、グロ様のキャリアはうなぎ上りだけれども、私生活ではいろいろと悲劇的な事件が相次いでいたようで、読んでいてもらい泣きしそうだったもんで(ヘタな小説より泣けます・゚・(つД`)・゚・)。ようやくコンペのエピソードにたどりついて、ホッと安心しています。
ご存知の通り、1961年のこのコンペで金賞を受賞したことがきっかけで、その後のグロ様の国際的な活躍が始まるわけですネ。
それよりも何よりも、「イギリス人だてらに、なぜブルガリア?」という素朴な興味がありましたし。
もっか熟読中のグロ様の自伝“The Story of a Yorkshire Baritone”に、その時のことが書かれていましたのでご紹介。
きっかけは、当時所属していたサドラーズ・ウェルズ歌劇団の掲示板に、コンペ参加者募集の貼り紙があったから。
“若手”と言うからには年齢制限があり、上限は33歳。
ちょうどコンペ中に33歳の誕生日を迎えることになるグロ様は、何か運命的なものを感じ取ったようですw
ソフィアまでの足代は自腹ですが、優勝する気まんまんのグロ様、えいやっとへそくりをはたきます。
一次予選ではイギリス人らしく、ヴォーン・ウィリアムズの《Silent Noon》を。
コレ、私の大好きな歌曲なんです。
アレンの「まさに昇天」な録音、持ってるYO~!!(*´Д`) あのムキムキ声で、グロ様はどんな歌唱をご披露したのかしら~:*:・( ̄∀ ̄)・:*:
二次予選では、《フィガロの結婚》より伯爵のアリアを。
今、ウチのブログで地味に話題になっていますがw、トリルがお得意なグロ様ですから、これは難なくこなしたでしょうネ。(高速歌唱だったかどうかは疑問ですが)。
続く三次予選では、《道化師》より“プロローグ”を。
歌いながらネクタイを解き、上着を脱いで、近くの椅子にかけるという姑息な演出で聴衆のハートにロックオン♪
恒例の音上げも好調で、「A♭とかGとか出した」と、エリンギだてらに自慢もしています。
そして決勝戦に進むわけですが、これがかなり面白いです。
ブルガリア国立歌劇場にて実際に《イル・トロヴァトーレ》を演じたとかで、グロ様は(当然)ルーナ伯爵。
なんと、ブルガリア人のテノールがイタリア語でマンリーコを、ブルガリア人のソプラノがブルガリア語でレオノーラを。アズチェーナはポーランド人のメゾ・ソプラノで、歌う言語はポーランド語。そして、イギリス人のバリトン(グロ様)は、英語でルーナを歌ったんですって。
右上の写真は、コンペの時のグロ様。後姿の女性は伴奏者です。
33歳におなりになったばかりの、自信に満ち溢れたお顔。
この直前の数年間は、グロ様のキャリアはうなぎ上りだけれども、私生活ではいろいろと悲劇的な事件が相次いでいたようで、読んでいてもらい泣きしそうだったもんで(ヘタな小説より泣けます・゚・(つД`)・゚・)。ようやくコンペのエピソードにたどりついて、ホッと安心しています。
2008-05-07 17:09
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