トーマス・アレンの《コジ・ファン・トゥッテ》@英語歌唱(ゲスト: トビー・スペンス) [アレンの録音・映像鑑賞記]
トーマス・アレンのNEW “コジ” だ~ヽ(´ー`)ノ と、今年の春に喜び勇んで入手したコチラですが、CDプレイヤーに突っ込んでみてびっくり。
英語歌唱だったのねん……orz
おもしろいもので、言語が違うとリズムまで変わったりちゃったりするんですね。聴き慣れたオペラのはずなのに、なんだかビミョーに新鮮……orz
しかも、イタリア語に比べたら圧倒的に身近な言語だから、大抵の歌詞はダイレクトに理解できちゃうのだ。夢が無いなぁ……orz
なので、あんまり回数多く聴いていなかったんです。アレンのドン・アルフォンソなら、ラトル盤@原語歌唱がありますしね。リッパな歌唱を聴きたけりゃ、グリエルモ@グラインドボーンDVDがあるわけだし。
あ、すっかり忘れ去られてるけど、歌唱&演出のサイアクなザルツブルクDVDもあったわ。つか、アレンの“コジ”多すぎよ!!ヽ(`Д´)ノ
それに、この“コジ”のアレンはつまらないです。すっかり脂が抜けちゃったというか。そりゃぁ小器用にやってますし、魅力が無いわけではないんですけど、なんかもう、すっかり定番化されちゃっている感じ。光るものが見出せないんですよね。
この人の若い頃のがっついた感じの歌唱が好きな私としては、かなり寂しい。お顔を見るまでもなく、「アレンもおじーちゃんなのねぇ……orz」と、あまり認めたくない事実を耳元に突きつけられちゃったというわけです。
だから初役のジャンニ・スキッキも結構心配してたんですけど、超久方ぶりにヤル気を見せてかなりがっついた歌唱を披露してくれたから、そりゃーもう嬉しかったですワ。
で、若いバリトンに救いを求めよう思ったんですけど、グリエルモ役のクリストファー・マルトマン、うーん……どうしてこの人は、いつも「可もなく不可もなく」なんだろうねぇ。歌唱だけで聴くと、テンションが低いわ。常に「真ん中のド」よりも半音下がったあたりで安定しているって感じです。
そう、魔笛のパパゲーノの時もこんなテンションだったのです。歌唱は。そのくせ動きがチョコマカ面白かったんで、妙にヒョウキンな味があったんですけどー。うーん、どんなジャンルであっても「オペラはテンションが命!」な私にとっては、もう少し頑張って欲しいわ。時たまおもしろいヴィブラートは聞かせてくれるけど。
で も ね … … (*´艸`*)
最近、このCDを聴く新たな楽しみに目覚めたの。
フェランドを歌っているトビー・スペンス。テノールよ? テノール!
大変ですよ、皆さん! バリトンフェチな私が、テノール、それも 若いテノール にちょっとだけトキメキを感じているのよ!?(*゚Д゚)
まずは恒例のご尊顔をご披露することにしとくわね?
………。
………。
………。
どう? ちょっとだけ、若き日のグロ様を彷彿とさせませんこと?
………。
………。
な、なんか……反応が薄いわね……;;;
んじゃ、もうちょっとカッコいい写真にしとくから。
これなら、文句ないでしょ?
アレンとマルトマンの難の無さにショボーンとしていた私の耳をピクピクさせちゃってくれているのが、イギリス人の若手テノール、このトビー・スペンス君なのです。
お世話になっている椿姫さんが大ファンの彼。お顔はしょっちゅう拝見しており、「あらま(そんなに大顔じゃないけど)、私の好みのタイプをもう少~~~し広範囲にしたら、境界線のあたりに引っかかってくるかもね」なんて思っていました。
歌唱を聴いたのはこのCDが初めて。アレンやマルトマン目当てではありましたけれども、「あ、トビー君の名前もあるじゃん」とちゃ~~んとチェックもしておりましたとも。
そして今や、このCDを聴くのはトビー君の声を聴くため。アレンやマルトマンのためではありません。
本当に自分でもびっくりなのですが、ちょっと気を抜くとアレンのパートなんて素通りしちゃって、「トビー君、まだか~い! ほれぇ、早く歌わんか~い!」なんて考えている自分がおります。それくらい輝いているんです、トビー君の歌唱が。
私、性癖としてはあくまでもバリトンフェチなんでありますけれども、こう見えて、テノールの声に好みが無いわけでも無いんです。
ジョン・ヴィッカーズはちょっと別枠なので脇に置いて、彼以外での好みのテノール声は、ゲッダニコライことニコライ・ゲッダと、部屋頭ことピーター・ピアーズ。どちらも明るい声音と、若干ニヤけたような響きが特徴です(ゲッダニコライは実際の顔もニヤけてますw)。悩みのなさそーな、ちょっとばかりイノセントな、華やかな印象のある声ですね。
そしてトビー君の声にも上記のような要素があり、元々好みだったところに加えてバリトン勢の覇気の無さ(おまけにソプラノも絶好調とは言えない)。そりゃーもう、私にとってはトビー君の一人勝ちCDになっちゃうのも当たり前ですネ。
というわけで、またもや恒例の視聴のお時間。
トビー君の天真爛漫なフェランドをどーぞ♪ 夢のない英語歌唱だけど……orz
No.3 Trio 冒頭 I shall hire a hand of players...
ついでにアレンも出しとくか……(“一応”、彼のファンブログだし……orz)
No.20 Aria ラスト Be she youthful,... Cosi fan tutte!
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《コジ・ファン・トゥッテ》の関連記事
・ トーマス・アレンの『コシ・ファン・トゥッテ』@ラトル盤
・ ジョナサン・ミラー演出《コジ・ファン・トゥッテ》/Royal Opera House
・ 《コジ・ファン・トゥッテ》@グラインドボーン1975
英語歌唱だったのねん……orz
おもしろいもので、言語が違うとリズムまで変わったりちゃったりするんですね。聴き慣れたオペラのはずなのに、なんだかビミョーに新鮮……orz
しかも、イタリア語に比べたら圧倒的に身近な言語だから、大抵の歌詞はダイレクトに理解できちゃうのだ。夢が無いなぁ……orz
なので、あんまり回数多く聴いていなかったんです。アレンのドン・アルフォンソなら、ラトル盤@原語歌唱がありますしね。リッパな歌唱を聴きたけりゃ、グリエルモ@グラインドボーンDVDがあるわけだし。
あ、すっかり忘れ去られてるけど、歌唱&演出のサイアクなザルツブルクDVDもあったわ。つか、アレンの“コジ”多すぎよ!!ヽ(`Д´)ノ
それに、この“コジ”のアレンはつまらないです。すっかり脂が抜けちゃったというか。そりゃぁ小器用にやってますし、魅力が無いわけではないんですけど、なんかもう、すっかり定番化されちゃっている感じ。光るものが見出せないんですよね。
この人の若い頃のがっついた感じの歌唱が好きな私としては、かなり寂しい。お顔を見るまでもなく、「アレンもおじーちゃんなのねぇ……orz」と、あまり認めたくない事実を耳元に突きつけられちゃったというわけです。
だから初役のジャンニ・スキッキも結構心配してたんですけど、超久方ぶりにヤル気を見せてかなりがっついた歌唱を披露してくれたから、そりゃーもう嬉しかったですワ。
で、若いバリトンに救いを求めよう思ったんですけど、グリエルモ役のクリストファー・マルトマン、うーん……どうしてこの人は、いつも「可もなく不可もなく」なんだろうねぇ。歌唱だけで聴くと、テンションが低いわ。常に「真ん中のド」よりも半音下がったあたりで安定しているって感じです。
そう、魔笛のパパゲーノの時もこんなテンションだったのです。歌唱は。そのくせ動きがチョコマカ面白かったんで、妙にヒョウキンな味があったんですけどー。うーん、どんなジャンルであっても「オペラはテンションが命!」な私にとっては、もう少し頑張って欲しいわ。時たまおもしろいヴィブラートは聞かせてくれるけど。
で も ね … … (*´艸`*)
最近、このCDを聴く新たな楽しみに目覚めたの。
フェランドを歌っているトビー・スペンス。テノールよ? テノール!
大変ですよ、皆さん! バリトンフェチな私が、テノール、それも 若いテノール にちょっとだけトキメキを感じているのよ!?(*゚Д゚)
まずは恒例のご尊顔をご披露することにしとくわね?
………。
………。
………。
どう? ちょっとだけ、若き日のグロ様を彷彿とさせませんこと?
………。
………。
な、なんか……反応が薄いわね……;;;
んじゃ、もうちょっとカッコいい写真にしとくから。
これなら、文句ないでしょ?
アレンとマルトマンの難の無さにショボーンとしていた私の耳をピクピクさせちゃってくれているのが、イギリス人の若手テノール、このトビー・スペンス君なのです。
お世話になっている椿姫さんが大ファンの彼。お顔はしょっちゅう拝見しており、「あらま(そんなに大顔じゃないけど)、私の好みのタイプをもう少~~~し広範囲にしたら、境界線のあたりに引っかかってくるかもね」なんて思っていました。
歌唱を聴いたのはこのCDが初めて。アレンやマルトマン目当てではありましたけれども、「あ、トビー君の名前もあるじゃん」とちゃ~~んとチェックもしておりましたとも。
そして今や、このCDを聴くのはトビー君の声を聴くため。アレンやマルトマンのためではありません。
本当に自分でもびっくりなのですが、ちょっと気を抜くとアレンのパートなんて素通りしちゃって、「トビー君、まだか~い! ほれぇ、早く歌わんか~い!」なんて考えている自分がおります。それくらい輝いているんです、トビー君の歌唱が。
私、性癖としてはあくまでもバリトンフェチなんでありますけれども、こう見えて、テノールの声に好みが無いわけでも無いんです。
ジョン・ヴィッカーズはちょっと別枠なので脇に置いて、彼以外での好みのテノール声は、ゲッダニコライことニコライ・ゲッダと、部屋頭ことピーター・ピアーズ。どちらも明るい声音と、若干ニヤけたような響きが特徴です(ゲッダニコライは実際の顔もニヤけてますw)。悩みのなさそーな、ちょっとばかりイノセントな、華やかな印象のある声ですね。
そしてトビー君の声にも上記のような要素があり、元々好みだったところに加えてバリトン勢の覇気の無さ(おまけにソプラノも絶好調とは言えない)。そりゃーもう、私にとってはトビー君の一人勝ちCDになっちゃうのも当たり前ですネ。
というわけで、またもや恒例の視聴のお時間。
トビー君の天真爛漫なフェランドをどーぞ♪ 夢のない英語歌唱だけど……orz
No.3 Trio 冒頭 I shall hire a hand of players...
ついでにアレンも出しとくか……(“一応”、彼のファンブログだし……orz)
No.20 Aria ラスト Be she youthful,... Cosi fan tutte!
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・ ジョナサン・ミラー演出《コジ・ファン・トゥッテ》/Royal Opera House
・ 《コジ・ファン・トゥッテ》@グラインドボーン1975
2008-10-08 23:15
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コメント(8)
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TITLE: No title
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ちょっと~、しまさん、お願いだから私の愛しいトビー君のもっとカワユイ写真載せて下さいね~
とりあえず、今年の4月のコンサートの記事に飛んできてくださいませ。記事もトビー君が代筆してくれたんですよ、これ。
英語版コジ、翻訳オペラが嫌いな私がトビー君が出るっつうので、ENOでかぶりついてきましたよ。何年か前ですが、マルトマン共演でした。
また明日、トビー君のもっと素敵な写真の付いてる記事送ってもいいですか?たくさんあんのよ~。
by ロンドンの椿姫(トビー写真に飛ぶ) (2008-10-09 04:31)
TITLE: えー
SECRET: 0
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そうですか?椿姫さん、十分素敵ですよ~このトビー君(笑)
コシ・ファン・トゥッテは私も大好きなんです。トビー君のフェルランド、ほんと天真爛漫、幸せな気分になっちゃう歌唱ですね!モーツァルトのブッファってこういうのが大事ですよね(って個人的にですが思いますデス)
ちなみに私の好きなCDはクイケン指揮の古楽器によるものです。舞台はまだ見たことないので、一度見てみたいです~。
by straycat (2008-10-09 08:37)
TITLE: No title
SECRET: 0
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えっ、トビー君!?しまさんどうしちゃったんですか!
…と思いましたが、記事を読むうちに納得しました。
>明るい声音と、若干ニヤけたような響き
確かに確かに。あっけらかんとした歌唱はトビー君の得意分野ですよ。この路線のテノールもお好きなのですね。トビー君仲間が増えて嬉しいです(^^)
>マルトマン
>常に「真ん中のド」よりも半音下がったあたりで安定
大笑いさせていただきました!そうなんですよー。彼、歌も演技も上手いのに、常にクールなんですよね。コメディーでもどこか一歩ひいている面があります。だから、CDで聴くとまるで教科書みたいでつまらない…。真面目すぎるんでしょうかね?
はっ、アレンの関連記事なのに一言も触れていない!
by Sardanapalus (2008-10-10 21:36)
TITLE: ロンドンの椿姫さん
SECRET: 0
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■ロンドンの椿姫さん
>、お願いだから私の愛しいトビー君のもっとカワユイ写真載せて下さいね~
ナハハ。ウチの“ゲスト”として取り上げられる歌手さんの宿命ですw
“ホスト”三人衆ですら、カッコイイ写真はなかなか載せません(と言いつつ、最近はアレンのイメージアップにかなり力を入れてます(`・ω・´))
トビー君本人の書いた記事、改めて読み直しちゃいました。
本当に笑顔がかわいい~。それに、体つきもなかなか“強そう”ですよね!! 彼ってスポーツマンなんですよね、そういうところもいいな~。(早くオジさんになって欲しい…なんて言ったら椿姫さんに怒られちゃうかも;;;)
そういや、トビー君の後ろのバイオリンのお兄さん、アレンのリサイタルにも出てた人でしたね♪
>また明日、トビー君のもっと素敵な写真の付いてる記事送ってもいいですか?
もちろんですとも!!
椿姫さんのブログには、トビー君の100点満点のかわゆいスマイルが満載ですもの!!
極めつけはトビー君とのラブラブなツーショットです! 声にすっかり魅了された今となっては、めちゃくちゃジェラシーですぅ~!!
というわけで、癒し系トビー君にお目目がハートになった皆さん、是非とも椿姫さんのブログに飛んでくださいね!!
by しま (2008-10-11 21:20)
TITLE: straycatさん
SECRET: 0
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■straycatさん
>十分素敵ですよ~このトビー君
ですよね、ですよね♪
でもトビー君の魅力は、やっぱ、あの天真爛漫な笑顔かな~。声のイメージにピッタリなんですよね。
>モーツァルトのブッファってこういうのが大事ですよね
同感♪
重唱メインのコジは特にテノールの責任重大です。
>舞台はまだ見たことないので、一度見てみたいです~。
ええと…アレンのDVDが2種類ありますが、よろしければお貸ししますよ?(←布教中)
by しま (2008-10-11 21:34)
TITLE: Sardanapalusさん
SECRET: 0
PASS: 9ad75ec898dcbec2ba9af00361834064
■Sardanapalusさん
>この路線のテノールもお好きなのですね。
そうなのです。聴いていて心地良いと感じるのはこちらの路線。
欲を言えば、トビー君の声にもうちょっと粘り気みたいのがあれば…。でも今でも十分に魅力的♪
>マルトマン
>真面目すぎるんでしょうかね?
かもしれませんねぇ(´・ω・`) せっかく応援してるのに。
このままだとテノールに浮気しちゃうゾ~?
>アレンの関連記事なのに一言も触れていない!
はっはっは…;;; 今回は「守る会」すら登場しません(笑)
by しま (2008-10-11 21:47)
TITLE: ではもうひとつ
SECRET: 0
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どれにしようか迷いましたが、チェネレントラのトビー王子様の写真にします(投稿者名をクリッすると飛びます)。コジェナとは理想的な美男美女カップルでしたよ。
来年2月にウィグモアホールでトビー君のリサイタルがあるんですけど、又いかがですか~?
by ロンドンの椿姫 (2008-10-11 22:19)
TITLE: No title
SECRET: 0
PASS: 9ad75ec898dcbec2ba9af00361834064
■ロンドンの椿姫さん
ありがとうございます~。
このトビー王子もきゃわゆい~♪♪
100点満点!!!!
ひとつだけと仰らず、関連記事はみんなTBしちゃってくださいませ!!
ブログお引越ししちゃいましたが、これからもトビー君を取り上げますので♪
>来年2月にウィグモアホールでトビー君のリサイタルがあるんですけど
う……(*゚Д゚)
12月のアレンを諦めたというのに……新たな誘惑が……しかもウィグモア……(*゚Д゚)
by しま (2008-10-13 02:33)