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【オホホホ唱法】/歌唱用語 [オモシロ歌唱事典]

 初出:サー・トーマス・アレンのリサイタル/Wigmore Hall 7/7

 オモシロ歌唱技法の一つ。当ブログの造語。

 アジリタ(細かくて速いパッセージ)を歌う時にレガートでやらずに、つまり音を繋げずに、音符の境目に子音「h」を入れてしまう歌い方の総称。例えば、母音「o」を伸ばしながらこれをやると「オホホホ」と言っているように聞こえる為にこう呼ぶ。
 母音によっては「イヒヒヒ(母音 i )」「アハハハ(母音 a )」と聞こえることもある。
 アレンは特に「オホホホ」が目立つ。アレンの場合、アジリタが短いと咳払いをしているようにも聞こえるため、そこから「咳払い唱法」という呼び名も派生した。
 専門用語ではないため、この用語の一般使用は勧められない。

 



 せっかく音声ファイルのたくさん上げられるso-netに引っ越してきたので、以前から密かに計画していた「オモシロ歌唱事典」の編纂に着手してみます。ハイ、ウチはネタblogですから(笑)

 

 さて、音の境目に「h」が入る歌い方は、べつにアレン独自のものではなく、こういう歌い方をしている歌手は普通に大勢いらっしゃいます。声楽の先生によっては「駄目」という方もいらっしゃるようですけど、私は歌をやっていないので実際のところはわかりません。

 「h」が入る歌い方と入らない歌い方を使い分けていると思われる歌手もいますし、頑なに入れない(ように頑張っていると思われる)歌手もいます。ちなみに私は入らない歌い方のほうが好きですが、アレンがやるとオモシロいのでチェックポイントにしています。

 アレンは本当に「オホホホ」「オホホホ」うるさいんですけど、ごくたまに意識的に音を繋げて滑らかに歌っている録音もあるのでして、 そんな時には「やればできるじゃないの~ォ(*゚Д゚)」なんて大騒ぎしちゃいます♪

 ↓↓「オホホホ唱法」のサンプルはこちら↓↓

 keyakiさん、チェックお願いしますm(_ _)m ←他力本願

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《ファウスト》

3フレーズ目のLe premier, le plus brave, au fort de la melee, の部分で「オホホ」と歌っている。


「セイラーズ・ソング」

サビの、War nor death can him displease.の部分で 「オ~ホホホ」歌っている。



《マイスター・ジンガー》

コートナー親方の一言に続く部分、Kein Absatz wo, kein Koloratur, で「コ~ホホロ~ホホラトゥール」と歌っている。



《コジ・ファン・トゥッテ》

「オホホホ」ではなく、「アハハハ」「イヒヒヒ」と歌っている例。



※「オホホホ唱法」をしない例↓

管理人の第三のハニーであるところのピーター・グロソップは頑なに「h」を入れない派と思われます。昔のヴェルディ歌手なんかに多いタイプでしょうか。



※「オホホホ」から派生した「咳払い唱法」の例。↓↓

周囲が騒々しいから聞き取り難いかな。ちなみに笑われてるのはオモシロ歌唱のせいではなくて、セレナーデがヘンテコリンだからですよ?(←アレンを守る会)

 


 他にもオモシロくて顕著な例がありましたら是非とも通報をお願いします。


タグ:試聴
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コメント 6

keyaki

全部ちゃんと聞こえます。OKです。
最初のファウストのは「オホホ」と聞こえますが、「オホ」でいいのかな...

ところで、さっきオペラchicさんのブログに行ったら、グロソップの娘さんがYoutubeにアップした写真付き音声ファイルが紹介されていました。もうご覧になりましたか。
http://jp.youtube.com/watch?v=nfycQVwuf40
by keyaki (2008-10-13 19:26) 

しま

■keyakiさん
またまたお使い立てしてしまいすみません(^^;
ファウストは私にも「オホホ」と聴こえますw

>グロソップの娘さんが

おおっと……またもや……。危ないところで逃すところでした。
お知らせありがとうございます。
つか、私がアレンのくだらないネタをやってる時に限って、いつもグロ様が……。一人でも追っかけきれないのに、複数のファンは大変です。
でもグロ様のことも愛しちゃったんですもの…!!
by しま (2008-10-13 20:09) 

ラテ

オホホホ唱法、日々実行してます。
センセーがオホホホ推奨派?なので。
今日はアジリタが全然転がらず、苦し紛れに“咳払い”の方も試してみました。

by ラテ (2008-10-15 01:41) 

しま

□ラテさん
あ、やっぱり~。推奨派とやらない派が存在するんだ!? 「ヘン」だなんて言ってごめんなさい。
でもなぜか、アレンのオホホホは気になるのよ~。おホモ臭いからかしらw

咳払いの方は、けっこう難易度高くないですか?
by しま (2008-10-15 22:25) 

ドクターT

「オホホホ唱法」とは、良いネーミングですね(^o^)

Hを入れた方が、音を正確に刻みやすいのですが、先生によってはダメという人もいますね。

でも、天下のバルトリだって、しっかりオホホホですからね~
アカンという先生は、バルトリよりアジリティも様式にも精通した上で言って欲しいです!

by ドクターT (2008-10-27 00:08) 

しま

ドクターTさん>
こんなネタにまでコメントをくださってありがとうございます(笑)
実際に歌をやってる方ですと、その大変さがわかるから、あまり笑えないかもしれませんね。その点、私は気楽なもんです。
by しま (2008-10-27 00:54) 

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