ピーター・グロソップ(Peter Glossop) -- 歌手として、父として… [オペラの話題]
YouTubeにピーター・グロソップの80年の人生をスライドにした感動的な動画がアップされていますのでご紹介します。keyakiさん、いつもありがとうございます。
投稿者はグロ様の長女のアンバーさんです。お葬式の告知以来、ネットで上で名前をお見かけしませんでしたので、どうなさっているのかなぁと思っていました。ちょっと安心しました。
赤ん坊時代から晩年に至るまで、舞台写真だけでなく私生活の貴重なスナップの数々。全盛期の歌唱を聴きながら、孤高のバリトン歌手の80年の人生を振り返ることができます。よくぞここまで披露してくださったものだと、ファンとして感謝の気持ちでいっぱい。
BGMとして使われているのは2曲。《エルナーニ》のドン・カルロのアリア(モンセラート・カバリエやボリス・クリストフと共演している、69年のライブ録音だと思います)と、《椿姫》から「プロヴァンスの海と陸」。
どちらもヴェルディバリトンのアリアとして大好きな曲ですし、グロ様の「プロヴァンス…」を聴いたのはこれが初めてだったので、とても感激してしまいました。
舞台写真もいろいろありますが、当時の衣装って何の説明がなくても「あー、これはリゴレットだ」とか「ルーナか?」とか「どう見てもイァーゴだな」とか、何となく分かってしまうのが面白いですね。まぁ殆どがリゴレットなわけですが(笑)
そして、途中で出てくるカーテンコールの写真(ファルスタッフの直前。1分17秒あたりの2枚)。これはおそらく、イタリア歌劇団日本来日時のものではないでしょうか。向かって1番左の背の高い人がスパラフチーレを歌ったR・ライモンディではないかと勝手に思っているのですが、keyakiさん、いかがですか?
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曲が「プロヴァンス…」になるとスライドも私生活フォトに変わります。
舞台では見られない、家庭でのパパらしいグロ様の姿がとっても微笑ましいですね。お父様を心から尊敬して愛しているアンバーさんだからこそ、こういう温かい雰囲気に溢れているんでしょう。またまた目頭が熱くなってしまった私です。
自伝出版のサイン会らしき写真もありましたね。私があと数年早くグロ様のファンになっていれば、お元気なグロ様に会ってお話をしてサインを頂戴することができたのに……(つД`)
ちなみに、私の父もバリトン歌手です。と言っても、生業は田舎の音楽教師ですし、声もグロ様と全然違ってモーツァルト向きの軽いタイプですので、全然比べるようなアレじゃないんですが……。縁も縁もないアンバーさんに何か親近感のようなものを感じてしまうのは、私が敬愛する歌手のお嬢さんだからということに加えて、そういうところにもあるんじゃないかなぁと思いました。
今は全然そんな感じじゃなくなっちゃいましたけれども、この私にも、父がヒーローだった時代があるんです。その頃に父が歌う「カタログの歌」やら「シャンパンの歌」やら、さんざん刷り込まれてきたわけです。初めてTVで《ドン・ジョヴァンニ》を観た(というか、観させられた?)時、普段父がピアノをジャカスカ弾きながら歌っていたのと同じ歌が耳に飛び込んできて、「へえぇぇ~、これがオペラか」と思った瞬間もちゃんと記憶にあるんですよね…。
スライドを見ながら私も昔のことを思い出したりして、なんだかホロリとさせられてしまいました。
グロ様、とってもステキなパパです。
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ピーター・グロソップ関連記事リンク
◇ピーター・グロソップ (Peter Glossop) が亡くなりました/2008年9月7日
◇ピーター・グロソップ(Peter Glossop)のお葬式 -- 9月18日(木)だそうです
◇ピーター・グロソップ(Peter Glossop) 自伝とその周辺
投稿者はグロ様の長女のアンバーさんです。お葬式の告知以来、ネットで上で名前をお見かけしませんでしたので、どうなさっているのかなぁと思っていました。ちょっと安心しました。
赤ん坊時代から晩年に至るまで、舞台写真だけでなく私生活の貴重なスナップの数々。全盛期の歌唱を聴きながら、孤高のバリトン歌手の80年の人生を振り返ることができます。よくぞここまで披露してくださったものだと、ファンとして感謝の気持ちでいっぱい。
BGMとして使われているのは2曲。《エルナーニ》のドン・カルロのアリア(モンセラート・カバリエやボリス・クリストフと共演している、69年のライブ録音だと思います)と、《椿姫》から「プロヴァンスの海と陸」。
どちらもヴェルディバリトンのアリアとして大好きな曲ですし、グロ様の「プロヴァンス…」を聴いたのはこれが初めてだったので、とても感激してしまいました。
舞台写真もいろいろありますが、当時の衣装って何の説明がなくても「あー、これはリゴレットだ」とか「ルーナか?」とか「どう見てもイァーゴだな」とか、何となく分かってしまうのが面白いですね。まぁ殆どがリゴレットなわけですが(笑)
そして、途中で出てくるカーテンコールの写真(ファルスタッフの直前。1分17秒あたりの2枚)。これはおそらく、イタリア歌劇団日本来日時のものではないでしょうか。向かって1番左の背の高い人がスパラフチーレを歌ったR・ライモンディではないかと勝手に思っているのですが、keyakiさん、いかがですか?
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曲が「プロヴァンス…」になるとスライドも私生活フォトに変わります。
舞台では見られない、家庭でのパパらしいグロ様の姿がとっても微笑ましいですね。お父様を心から尊敬して愛しているアンバーさんだからこそ、こういう温かい雰囲気に溢れているんでしょう。またまた目頭が熱くなってしまった私です。
自伝出版のサイン会らしき写真もありましたね。私があと数年早くグロ様のファンになっていれば、お元気なグロ様に会ってお話をしてサインを頂戴することができたのに……(つД`)
ちなみに、私の父もバリトン歌手です。と言っても、生業は田舎の音楽教師ですし、声もグロ様と全然違ってモーツァルト向きの軽いタイプですので、全然比べるようなアレじゃないんですが……。縁も縁もないアンバーさんに何か親近感のようなものを感じてしまうのは、私が敬愛する歌手のお嬢さんだからということに加えて、そういうところにもあるんじゃないかなぁと思いました。
今は全然そんな感じじゃなくなっちゃいましたけれども、この私にも、父がヒーローだった時代があるんです。その頃に父が歌う「カタログの歌」やら「シャンパンの歌」やら、さんざん刷り込まれてきたわけです。初めてTVで《ドン・ジョヴァンニ》を観た(というか、観させられた?)時、普段父がピアノをジャカスカ弾きながら歌っていたのと同じ歌が耳に飛び込んできて、「へえぇぇ~、これがオペラか」と思った瞬間もちゃんと記憶にあるんですよね…。
スライドを見ながら私も昔のことを思い出したりして、なんだかホロリとさせられてしまいました。
グロ様、とってもステキなパパです。
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◇ピーター・グロソップ (Peter Glossop) が亡くなりました/2008年9月7日
◇ピーター・グロソップ(Peter Glossop)のお葬式 -- 9月18日(木)だそうです
◇ピーター・グロソップ(Peter Glossop) 自伝とその周辺
2008-10-13 22:13
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コメント(6)
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>向かって1番左の背の高い人がスパラフチーレを歌ったR・ライモンディではないか
ほとんど見えませんが、多分そうですよね。イヴォ・ヴィンコとダブルキャストだったんですけど。
>「プロヴァンスの海と陸」
をBGMに、グロ様の家族との写真....私もほろっときました。
エルナーニのカルロのアリアも難曲と言われていますが、いいですね。いいものを聞かせていただきました。感謝。
by keyaki (2008-10-14 02:57)
こんにちは
>当時の衣装って
これって重要ですよね〜〜〜こういうわかりやすさ。
以前にも書いたかもしれませんけど、
最初に視聴したルーナ伯爵、グロソップだったんですよ。
オランジュの映像で暗かったけど、とてもそれらしい伯爵で
満足でした。
いいクリップですね。親孝行な娘さんだと思います^^+
幸福な人生・・って感じです。
by euridice (2008-10-14 17:56)
□keyakiさん
>イヴォ・ヴィンコとダブルキャスト
そうだったんですか~!! ヴィンコも結構好きなバスなので嬉しいです。
でも写っている人はものすごく体格がいいので、たぶんライモンディかなと思います。(って、ヴィンコも大男だったりして…? ヴィンコの外見は知らないんですが)
>カルロのアリアも難曲と言われていますが
ラストが微妙に失速しかかって、ぬおぉぉ~っ!!と根性で持ちこたえていますね(笑)
そんなところも萌えポイント♪
by しま (2008-10-14 22:27)
□euridiceさん
グロ様ってばリゴレットの衣装にものすごく思い入れがあって、こっそり家に持ち帰って、自分で鈴を縫い付けたりしたこともあるそうです(笑)
>幸福な人生・・って感じです
本当に…(*´∨`)
ファンの作ったトリビュートも良いですが、お嬢さんの手によるビデオクリップはまた格別に温かみを感じますね。
by しま (2008-10-14 22:40)
すてきな動画です。プロヴァンスのほうが私は好きですね。
カプッチッリ様にもあればいいのにな〜。
by リンデ (2008-10-16 19:15)
□リンデさん
普段グロ様のムキムキ歌唱に慣れているので、プロヴァンスの情愛深げな声音にますます感激してしまいます。
なんとまぁ、パパらしい歌唱なんだろうと。この動画にぴったりな選曲ですね。
カプ様のプロヴァンス、録音ないのかな~とザッと検索をしていましたら、クライバーによる「ボエーム」海賊版を発見してしまいました。
カプ様のマルチェッロ…き、聴きたい…(*゚Д゚)
by しま (2008-10-17 21:24)