初代マルチェッロはグロソップだった!! 《ラ・ボエーム》@’74年プレミエ [オペラの話題]
連日ROHの《ラ・ボエーム》の話題ばかりですみませんが、ネットをさまよっていましたら、この古き良き演出を手がけたジョン・コプリー(John Copley)のインタビューを見つけました。
⇒コチラ
今回初めて知ったのですが、初演は1974年だったのですね!!
なんと、今年で34年です。この息の長さに匹敵するのは、40年以上続いたゼッフィレッリの《トスカ》くらいなものだとか。こちらは2006年に新演出に差し替えられましたが。
この《ラ・ボエーム》以外にも、コプリーの演出は長きにわたって愛されたものが多く、《フィガロの結婚》が21年、《コジ・ファン・トゥッテ》が24年とのこと。
こちらの2演目は、今年と昨年にROHで観る事ができましたが、演出はそれぞれデイヴィッド・マクヴィカーとジョナサン・ミラーでした。どちらの演出も素晴しいものでしたが、《ラ・ボエーム》でのコプリーのシゴトがお気に入りの私ですので、彼のフィガロとコジも見たかったな~なんて、今となっては思います。
コプリー曰く、「奇抜な演出が多い昨今では、私なんぞ“生きた化石”でしょう。ドイツのオペラ界では一笑に付されてしまうでしょうが、ここROHでは、プラスチックの袋やゴミ箱よりも華麗な舞台を求めている観客が大勢いますから」だそうで。
前衛的な演出であってもセンスが良ければ歓迎ですが、こっぱずかしいくらいにロマンチックな《ラ・ボエーム》ですから、やっぱりコプリーやゼッフィレッリのようなベタベタな路線でやっていただいて、私を赤面させていただきたいです(笑)
ところで、今年のROH《ラ・ボエーム》を直接ご覧になったヴァランシエンヌさんより、プログラムに載っていたプレミエの写真に、グロ様の姿がありましたよ!!との通報をいただきました!!
えええっ!? この演出の初代マルチェッロって、ピーター・グロソップだったの(*゚Д゚)!?
大慌てで調べてみたところ、あっけなくわかりました。
1974年2月6日、初演時の主要キャストはこちらです↓↓
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1974 (6 Feb): LA BOHEME (ROH, CvtGdn) First performance of a new production
Katia Ricciarelli
Placido Domingo
Peter Glossop
Thomas Allen
Wendy Fine
Gwynne Howell
Derek Hammond-Stroud
Thomas Lawlor
c:Silvio Varviso
dir:John Copley
des: Julia Trevelyan Oman
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あら、既視感のある顔ぶれ……と思ったら、だいぶ前に自分で作成したグロ様のコレクション・リストにもありました(笑) 鈍感もここに極まれリ、ですが、いやまさかね、これが現在も続いているボエームの初演モノだとは思わなかったのよ~;;;;
グロ様の自伝でも《ラ・ボエーム》のことはさんざん言及されていますが、ほとんどが50~60年代の若い時代の思い出話。もともとヴェルディにしか興味のないグロ様にとってはマルチェッロなんてどうでもいい役の一つにしかすぎなかったようで、74年当時のボエームについては、共演者との「イケナイお遊び」の暴露話が数行程度あったくらいです。
あ、共演者って、もちろんドミンゴのこと♪
“ROB WILTON THEATRICALIA”にも歌手の名前しか出ていませんが、カティア・リッチャレッリがミミ、プラシド・ドミンゴがロドルフォ、ピーター・グロソップがマルチェッロで間違いはないでしょう。
しかも嬉しいことに、当時30歳ソコソコだったトーマス・アレンの名前もあります。おそらく、音楽家ショナールの役だったのではないでしょうか(注1)。色気もへったくれもない地味な役ドコロですが、アルバイトや万引き(!!)をしながらビンボー生活を支える器用なショナール、特にコプリーの演出ではマルチェッロに次いで愛着を持っているキャラクターよ。
おっと、グイン・ハウェルもプレミエ・メンバーだったのね。この8年後、ショナールからマルチェッロに昇格した(笑)アレンと一緒に、現在出回っているDVDでもコッリーネを歌っています。
グロソップとアレン、タイプは全く違いますが、どちらも私が溺愛しているバリトン歌手です。世代も違う二人ですが、ROHの誇るこの美しいプロダクションのプレミエで接点があったなんて。ファンとして、とっても嬉しいですね。
今、私の脳内を映写したら、こういうシーンが見られるはずよ(*´艸`*)
(注1) 11/19追記。裏が取れました。詳しくはコチラの記事のコメント欄をご覧ください。
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関連記事リンク
◇アレンの《ラ・ボエーム》もオンデマンド・ストリーミング――部分的に(笑)
◇新旧のROH《ラ・ボエーム》-- レビューが出てます
◇ROHの《ラ・ボエーム》 -- アレンの“ふさふさ”マルチェッロ
⇒コチラ
今回初めて知ったのですが、初演は1974年だったのですね!!
なんと、今年で34年です。この息の長さに匹敵するのは、40年以上続いたゼッフィレッリの《トスカ》くらいなものだとか。こちらは2006年に新演出に差し替えられましたが。
この《ラ・ボエーム》以外にも、コプリーの演出は長きにわたって愛されたものが多く、《フィガロの結婚》が21年、《コジ・ファン・トゥッテ》が24年とのこと。
こちらの2演目は、今年と昨年にROHで観る事ができましたが、演出はそれぞれデイヴィッド・マクヴィカーとジョナサン・ミラーでした。どちらの演出も素晴しいものでしたが、《ラ・ボエーム》でのコプリーのシゴトがお気に入りの私ですので、彼のフィガロとコジも見たかったな~なんて、今となっては思います。
コプリー曰く、「奇抜な演出が多い昨今では、私なんぞ“生きた化石”でしょう。ドイツのオペラ界では一笑に付されてしまうでしょうが、ここROHでは、プラスチックの袋やゴミ箱よりも華麗な舞台を求めている観客が大勢いますから」だそうで。
前衛的な演出であってもセンスが良ければ歓迎ですが、こっぱずかしいくらいにロマンチックな《ラ・ボエーム》ですから、やっぱりコプリーやゼッフィレッリのようなベタベタな路線でやっていただいて、私を赤面させていただきたいです(笑)
ところで、今年のROH《ラ・ボエーム》を直接ご覧になったヴァランシエンヌさんより、プログラムに載っていたプレミエの写真に、グロ様の姿がありましたよ!!との通報をいただきました!!
えええっ!? この演出の初代マルチェッロって、ピーター・グロソップだったの(*゚Д゚)!?
大慌てで調べてみたところ、あっけなくわかりました。
1974年2月6日、初演時の主要キャストはこちらです↓↓
ランキング:にほんブログ村 ミュージカル
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1974 (6 Feb): LA BOHEME (ROH, CvtGdn) First performance of a new production
Katia Ricciarelli
Placido Domingo
Peter Glossop
Thomas Allen
Wendy Fine
Gwynne Howell
Derek Hammond-Stroud
Thomas Lawlor
c:Silvio Varviso
dir:John Copley
des: Julia Trevelyan Oman
(ソース:ROB WILTON
THEATRICALIA)
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あら、既視感のある顔ぶれ……と思ったら、だいぶ前に自分で作成したグロ様のコレクション・リストにもありました(笑) 鈍感もここに極まれリ、ですが、いやまさかね、これが現在も続いているボエームの初演モノだとは思わなかったのよ~;;;;
グロ様の自伝でも《ラ・ボエーム》のことはさんざん言及されていますが、ほとんどが50~60年代の若い時代の思い出話。もともとヴェルディにしか興味のないグロ様にとってはマルチェッロなんてどうでもいい役の一つにしかすぎなかったようで、74年当時のボエームについては、共演者との「イケナイお遊び」の暴露話が数行程度あったくらいです。
あ、共演者って、もちろんドミンゴのこと♪
“ROB WILTON THEATRICALIA”にも歌手の名前しか出ていませんが、カティア・リッチャレッリがミミ、プラシド・ドミンゴがロドルフォ、ピーター・グロソップがマルチェッロで間違いはないでしょう。
しかも嬉しいことに、当時30歳ソコソコだったトーマス・アレンの名前もあります。おそらく、音楽家ショナールの役だったのではないでしょうか(注1)。色気もへったくれもない地味な役ドコロですが、アルバイトや万引き(!!)をしながらビンボー生活を支える器用なショナール、特にコプリーの演出ではマルチェッロに次いで愛着を持っているキャラクターよ。
おっと、グイン・ハウェルもプレミエ・メンバーだったのね。この8年後、ショナールからマルチェッロに昇格した(笑)アレンと一緒に、現在出回っているDVDでもコッリーネを歌っています。
グロソップとアレン、タイプは全く違いますが、どちらも私が溺愛しているバリトン歌手です。世代も違う二人ですが、ROHの誇るこの美しいプロダクションのプレミエで接点があったなんて。ファンとして、とっても嬉しいですね。
今、私の脳内を映写したら、こういうシーンが見られるはずよ(*´艸`*)
ランキング:にほんブログ村 ミュージカル
(注1) 11/19追記。裏が取れました。詳しくはコチラの記事のコメント欄をご覧ください。
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関連記事リンク
◇アレンの《ラ・ボエーム》もオンデマンド・ストリーミング――部分的に(笑)
◇新旧のROH《ラ・ボエーム》-- レビューが出てます
◇ROHの《ラ・ボエーム》 -- アレンの“ふさふさ”マルチェッロ
2008-10-25 17:52
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コメント(8)
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バタバタしてたので、新居ご訪問はこれがお初…ですね(^^ゞ
今後ともよろしくお願いします。
>グロ様の初演マルチェッロ
プログラム、高いからどうしようかな・・;なんて思ってたんですが、よかった、買ってきて(笑)
それに…ええっ、ショナールがアレンだったとは!!
ショナールと、コッリーネはプログラムの写真に名前が出てなかったので、わかりませんでした。
ベッドの周りには、ちゃんと男性4人(ロドルフォを含めて)が集っているんですが、言われてみれば、コッリーネは確かにグイン・ハウェルに見えますが、ショナールは…後ろ向いてますねw
しかし、すごい奇遇というか、長く続いているプロダクションならではの、いろんな繋がりがあって、感慨深いですね(笑)
鑑賞記、もちっとお待ち下さいね(^^ゞ
by ヴァランシエンヌ (2008-10-25 22:20)
ヴァランシエンヌさん>
いらっしゃいませ。そしてお帰りなさい~。ボエーム、楽しまれたようで何よりです♪
そして貴重なグロ様情報をありがとうございました!! 私のファン道は皆さんの温かい励ましと「通報」で成り立っているのです(笑) 私ひとりではなかなか捜索が進みませんもの。
>ショナールがアレンだったとは!!
ええ多分、というか、間違いなくそうでしょう。
というか、グロ様とアレンがボエームで共演していたことは知っていたのですが、まさかこの演出のプレミエだとは思いませんでしたよー。
ちなみに道化師でも共演しているらしいのです。こちらも真剣に裏をとってみようかな。
全くもー、グロ様も水臭いワ。自伝に「アレンとゆー小生意気な若造が…」とか書いてくれてもいいじゃない~(←普通にスルーされたんでしょうねw)
>鑑賞記、もちっとお待ち下さいね
はい。気長に、そして首を長~~~くして、たまにプレッシャーをかけながらお待ちします(笑)
というか、私もヴァラリンさんや皆さんに「感想書きます」と言いながら放置しているディスクが…;;; もちっとお待ちください;;;
by しま (2008-10-25 23:35)
しまさん こんにちは♪
スレ違いなんですが、とりあえずここに落とすのをお許しを。
リゴレット見てきました~!
男性陣が良かった。特にアタネッリ満足。女性陣はモちっとガンバレ。
3日きっと楽しめると思いますよ~。
(うちはネタバレ満載なので、まだ見ないほうがいいです)
by straycat (2008-10-26 00:08)
>今、私の脳内を映写したら、こういうシーンが見られるはずよ(*´艸`*)
わはははは、すみません、しまさん合成が上手すぎですよ!!あまりの違和感の無さに大笑いさせていただきました。アレンのショナール…まだ分相応の歌唱と演技だったんでしょうかね?
グロ様は、ROHでは色々なプレミアに登場していますね。実は、ドン・ジョヴァンニのプログラムにも、ROH歴代演出をまとめた記事があって、その中にグロソップがジョヴァンニを歌った公演の写真も載っていました。しかし、何故か場面はレポレッロが変装を解いているところなので、ジョヴァンニだけ写っていません(>_<)主役がいないってどういうことだ~。
by Sardanapalus (2008-10-26 12:02)
straycatさん>
おお~リゴレット!! そういえば、始まりましたね~。
やっぱりアタネッリ、良かったですか。これは楽しみです。「椿姫」でも光っていましたもんね。
すごく気になるんですが、straycatさんのブログは実際に鑑賞してからお邪魔することにしますね♪
あ~今から待ちきれない!!
by しま (2008-10-26 20:32)
Sardanapalusさん>
ひゃっほう♪ ウケていただけてよかった~。
いや、ね、グロ様にこの青いスモッグを着せたらどういうことになるかと思って(笑)
>分相応の歌唱と演技
どうでしょう~。謙虚にやってて欲しいような、でも、「このオッサン(グロ様)を食ってやるぜ、おらぁ~!!」と飛ばしていただきたいような。
もしくは、グロ様のトゥ・シューズに画鋲を仕込むとかw
>ドン・ジョヴァンニ
グロ様のモーツァルトのレパートリーは、ドンジョだけだったそうです。
貴重なんだから、ちゃんと写ってる写真を出して欲しいですよね~(猿の惑星と間違えられそうで、差し替えたんですかね?)
ちなみにそのグロ様ドンジョ、何年のものか教えてクダサイ~。
by しま (2008-10-26 20:42)
グロ様とじーちゃんは競演してたんですか∑(゚Д゚*)
すごいなぁ・・・。
しかし何合成しちゃってくれてるんですか。
なかなかおもしろいじゃないですか・・・( ̄ー ̄)
カプ様も入れてくださいよ(ベッドの下とかでいいから)。
by ぶどう (2008-10-26 22:19)
ぶどうくん>
こんばんは。
そうなんです、「競演」していたんです。恐らくアレンの一人相撲だったでしょうw
>グロ様とじーちゃん
なんか年齢が逆転してる感じがしますね;;; そりゃ、グロ様は既に背中に羽が生えちゃってますけどー。
ボエームでは「兄さん」でお願いしますよー(^^;
>カプ様も入れてくださいよ
んじゃ、幻のカプ様、パヴァ神、コトルバスで作ってみますか?(笑)
by しま (2008-10-27 00:47)