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ROH《ラ・ボエーム》 '74年のプレミエ写真の検証 (注:ネタです) [オペラの話題]

laboheme ROH 1974.JPG

 ヴァランシエンヌさんより、34年前のROH《ラ・ボエーム》のプレミエ写真をいただいてしまいました。
 今年10月の公演のプログラムに掲載されていたものです。(ヴァラリンさん、本当にありがとうございます)

※プログラムより転載
La boheme, The Royal Opera(1974) with Placido Domingo(Rodolfo), Katia Ricciarelli(Mimi), Wendy Fine(Musetta) and Peter Glossop(Marcello) Donald Southern Cllection at Royal Opera House Collections

 こちらの記事:"初代マルチェッロはグロソップだった!! 《ラ・ボエーム》@’74年プレミエ"で(私だけが)さんざん大騒ぎをいたしました、グロ様とアレンの共演の事実も、お陰さまで確証が得られたかな?と。

 laboheme ROH 1974 marked.jpg




 え?


 

 「明らかに“猿の惑星”なグロ様ならわかるけど、
 glosama.jpg

 あんな後姿だけじゃ、アレンと断言するのは無理ダロ」って?


 ふふン、粘着なファンを舐めんなよ。


 「続きを読む」以下に捏造その根拠をあげておくから、心の目をかっ開いて、若き日の仔豚ちゃん兄さんをしっかり想像するのよ!! よろしいわね?


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【根拠1】 後頭部
boheme kensyou.jpg これはもう、後頭部の形や髪の毛の状態、ちらりと見える耳やほっぺたなどを見比べてみる以外に方法はないのだけれど。

 初演は1974年なので、'44年生まれの兄さんはちょうど30歳。ああでも公演は2月だったので、29歳か。
 スゴイッ!! 手持ちの兄さん(つか、これじゃ“弟”だわね)の画像の中で、最も若い時代のじゃないっ(*゚Д゚)

手持ちの画像で三十代前半のものといったら、コレかしら。
kensyou kaononiku.jpg
翌75年のグラインドボーンでの《コジ・ファン・トゥッテ》ね。

 うーん、この、顔の肉の付き具合、首の短さを見ただけでも、同一判定を下したくなるんですけど(爆)
 ファンでない方々を納得させるためには、客観証拠を積み上げていく必要があるかもね。

 というわけで、後頭部。8年後の《ラ・ボエーム》より。

角度的にはこんな感じ? (↓クリックで拡大)
kensyou koutoubu.jpg
38歳ともなると、さすがに顔のお肉がそげているけど。でもやっぱり、似てるわよね。

逆の角度。(↓クリックで拡大)
kensyou koutoubu1.jpg
髪の感じが似てる。

コレとか。(↓クリックで拡大)
kensyou koutoubu3.jpg
……やっぱ、絶対にそうだってば!!!!

 つか、

↓↓コレ↓↓は、34年後ですけど、
kensyou koutoubu2.jpg
このご尊顔が後ろを向いたら、
絶対に74年当時と同じシルエットになるって、ワタシ、断言できますからね!!(`・ω・´) シャキーン (←結局、主観で言い切る)


【根拠2】 ポーズ
boheme kensyou.jpg 「え、そんなモンが?」とお思いになる方もいらっしゃるかもしれませんが、兄さんって30年前から同じ挙動やポーズを繰り返していますから。

 主だったところでは、「目玉ひん剥き」とか「ガッツポーズ」とか、左手の指先をヒラヒラとか、腰クネクネだとか、まぁそんなトコロですけど。

 てゆか、考えてもみてちょーだい。たかがショナールの癖に何なの、この気取った座り方は?



ちなみにコレ。美少年座りって呼んでるんですけどね。 (↓クリックで拡大)
美少年座り.jpg
↑ドミンゴによるお手本。'83年の《マノン・レスコー》。


兄さんもちゃんと、やってるわよ。 (↓クリックで拡大)
レスコー兄美青年座り.jpg
同じく、'83年の《マノン・レスコー》。
これがドミンゴと同じポーズとは…ビミョーに…というか、かなり…胡散臭いですけど。

 この胡散臭さに、ショナール画像との共通点をビシビシ感じるのよ。ふくらはぎが妙にむっちりしているところとか。

 いや、それよりも何よりも、たかがショナールごときで、こーゆーナルシなポーズをとっちゃう新人バリトン(*注:1)が写っているってこと自体が問題だわ。
 そんな小生意気なコトをするのは、
「こんな声がデカイだけの、モッサリしたオッサンより、二枚目なオレ様のマルチェッロのほうが婦女子にウケるのに」
 なんて、グロ様のトゥ・シューズに針を仕込むチャンスを虎視眈々と狙っていたに違いない兄さん以外にあり得ないわね┐(´ー`)┌ (←結局、主観で押し通す)


(*注:1)アレンがROHの専属となったのは1972年から。このショナールは専属歌手となって2年目なので、まだバリバリの新人時代。さぞや“初々しい”歌唱と演技を披露していたことでありましょう。



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 ROH《ラ・ボエーム》関連記事リンク
初代マルチェッロはグロソップだった!! 《ラ・ボエーム》@’74年プレミエ
アレンの《ラ・ボエーム》もオンデマンド・ストリーミング――部分的に(笑)
新旧のROH《ラ・ボエーム》-- レビューが出てます
ROHの《ラ・ボエーム》 -- アレンの“ふさふさ”マルチェッロ

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コメント 10

keyaki

なるほど、ショナールもコッリーネも写真説明には記載がないんですか。
最初の写真を高解像度でスキャンすれば、もう少しわかるかも...耳の形が分かれば....(笑
1974年の公演記録ではショナールはシングルキャストなんですよね。それでも、その時に本当に歌っているかどうかってのは、わからない.....
by keyaki (2008-11-16 19:28) 

ヴァランシエンヌ

あ、昨日の今日でUPして下さって嬉しいです!(^^)!
細かいことは、ヤ・ボ(*^^*)と言いつつ、古い写真を検証しながら色々ああだこうだ考えるのが、楽しいんですよね(笑)

それにしても、長く続いているプロダクションならではの、いろんな繋がりがあって、ちょっと感無量かも。
私としまさんのお付き合いがなかったら、スルーされていた事実かもしれないのにね。

脇役の(笑)コッリーネ目当てだったけど、このプロダクションを、今シーズンロンドンまで見に行った甲斐があったと思わせるニュースになりました。
すっごく嬉しいです。
by ヴァランシエンヌ (2008-11-16 23:51) 

しま

keyakiさん>

>ショナールもコッリーネも写真説明には記載がない
そうなんです~(´・ω・`)

>その時に本当に歌っているかどうかってのは
たまたま写真を撮った日だけ別の歌手だったとか、細かく疑い出したらキリが無いんですよ~(笑)
まぁ、写真のコッリーネは間違いなくハウェルですし、ショナールも十中八九アレンだと思いますけど。音源も残っていますしね(ワタシは聴いてないけど)
by しま (2008-11-17 01:25) 

しま

ヴァランシエンヌさん>
さっそくアップさせていただきました。ありがとうございます。

>細かいことは、ヤ・ボ(*^^*)
ははは。まぁ、十中八九アレンだと思います。ネタにかこつけて、アレンの画像を貼りたいだけなんですよネ。

>私としまさんのお付き合いがなかったら、スルーされていた事実
そうかもしれませんね(エヘン)。
当事者であるグロ様もフツーに後輩アレンをスルーしていましたし。全く目に入っていなかったんでしょうね(笑) それくらいペーペーの時代なんだ~って思うと、ますます貴重です。

そういや、グロ様とアレン、二世代も離れているんですよね。同じ英国人バリトンとはいえ、特性もキャリアも全く違うし、どちらにとっても引き合いに出されることはまず無いのかもしれません。

>脇役の(笑)コッリーネ目当てだったけど、このプロダクションを、今シーズンロンドンまで見に行った甲斐があった
脇役といっても、コッリーネはショナールより格上ですよね。有名なアリアを歌いますし、ストーリーもへったくれもない、単なる青春の随想にすぎないこの演目の重石のような役目を果たしていると思います。

私も、ヴァランシエンヌさんが大好きな歌手をこの演目でご覧になった、ある意味記念すべきイベントに、こんな形で関わらせていただくことができて、とても感慨深く感じています。
by しま (2008-11-17 01:48) 

ぶどう

>兄さんもちゃんと、やってるわよ。

どこかで見たことがある胡散臭い美少年座りだと思ったら、”ドミンゴ目的で買った”我が家のマノン・レスコーでした。

これアレンだったのか~
改めてもう一度観ます(笑)
by ぶどう (2008-11-17 21:25) 

しま

ぶどうくん>

>これアレンだったのか~

えーっ!? 気付いてなかったの!?(*゚Д゚)
私が兄さん(の下唇)に目をつけるきっかけとなった記念すべき映像なのよ。しっかり観ておいてよねー!!!
by しま (2008-11-18 00:22) 

ヴァランシエンヌ

>兄さん以外にあり得ない

ちゃんと証拠が見つかりましたよ!
ロイヤルオペラのデータベースサイトを発見したんですが、そこで検索したら、間違いなくショナールはアレンの名前デス(^^)

最初からそれを知っていれば、しまさんにこのようなお手間をかけさせずに済んだんですが(笑)
紹介記事の中で、こちらリンクさせて頂きました♪
http://valencienne.tea-nifty.com/brot/2008/11/roh-74fa.html
by ヴァランシエンヌ (2008-11-19 21:17) 

しま

ヴァランシエンヌさん>
これは、素晴らしいサイトですね!!
さっそく検索してみたところ、しっかり裏が取れましたので、ここに総括しておきます。

1974年に《ラ・ボエーム》が上演されたのは2晩のみ。2/6と、2/18。
両日ともキャストがガラリと変わっているんですが、ショナールだけはどちらもアレン。

ちなみに、2/6のキャストはロドルフォがドミンゴでグロソップがマルチェッロはグロソップが歌っていますが、2/18はロドルフォがルケッティ(*゚Д゚)、マルチェッロはベンジャミン・ラクソンでした。
グロソップとラクソンは顔も体型もまるで違うので間違えようがありませんし、写真は明らかに2/6の初日のものですネ。

ROB WILTON THEATRICALIA では誰が何の役を歌ったかまでは載っていませんし(だいたい想像はつくものの・・・)、ご紹介くださったデータベースのほうが当然、信頼性も上ですから、真の意味で「裏が取れた」と言うことができそうです。

http://everydayopera.blog.so-net.ne.jp/2008-10-25
↑コチラの記事の合成写真から始まったくだらない萌えネタが、思わぬ花を咲かせてくれました。騒いでみるもんだナ~(*´∨`)
ヴァラリンさん、ありがとうございます。
これを機会にまとめサイトを充実させなサイ!!とゆー神サマのお達しかもしれません(笑)
by しま (2008-11-19 22:12) 

りょー

すごおい!
調べてみるもんですね!
というか、分かりますよね、ファンならね、どんな豆粒米粒写真でも、、、(笑
にしても、ドミンゴ、グロソップ、リチャレリ、アレン、ハウエル…でボエームって、冗談みたいに贅沢な話ですね。
by りょー (2008-11-19 22:47) 

しま

りょーさん>
私にしては粘着に調査してみました(笑)
まぁ裏をとったからって、「だから何?」って感じなんですが、いちど点と線が繋がり始めるとおもしろくて止まらなくなりますよね。ゲームにのめり込む感覚にも似ています。

>分かりますよね、ファンならね、どんな豆粒米粒写真でも
そうなんです。不思議ですよね~。
でも、後ろ向いててくれてよかったですよー。この時代のご尊顔を拝したい気持ちもありますけど、絶対に横っ面をひっぱたきたくなるような仔豚ちゃんに決まってますから~(笑)

>冗談みたいに贅沢な話
アレンは当時はペーペーですから微妙ですけど。ドミンゴとリッチャレッリという組み合わせってだけでも、オペラファンには涎モノですね♪
by しま (2008-11-21 01:48) 

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