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《ジャンニ・スキッキ》ほか@ROH/2009-10 Season の出演予定 [アレンのニュース]

Il Turco Italia.JPG サー・トーマス・アレンの来シーズンの出演予定、英国ロイヤル・オペラ(ROH)編です。

 ソースはこちら
 42ページもありますので、ウチのブログでは全てを紹介することを避け、応援しているアレンじーちゃんとその“愛弟子”クリストファー・マルトマン、もっとブレイクしてもらいたいテノールのトビー・スペンスの予定のみピックアップすることにします。

 まずはアレンから。

 10月に《ジャンニ・スキッキ》のタイトル・ロール、12月に《ばらの騎士》のファニナル、4月に《イタリアのトルコ人》のプロスドーチモだそうです。

 左上は《イタリアのトルコ人》@05年の舞台写真。この時が新演出で、やはりアレンがプロスドーチモを歌っているんですね。

 ジャンニの写真ばかりでは皆さん飽き飽きだと思いますので、今回はこっちを使ってみました。どうです、アレンちゃん、い~い表情してるでショ~(*´∨`) ?

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 な~んて言いつつ、来シーズンの一番のお楽しみはやっぱりコレ。昨年9月にロール・デビューを飾った《ジャンニ・スキッキ》でしょうヽ(´ー`)ノ!!

 ただしROHですから、

ウッディ・アレンによるイタリアン・マフィアなスキッキ↓↓↓
schicchi_la.jpg

ではなく、(ゴメン、やっぱこの写真、貼りたいの;;;)

リチャード・ジョーンズによるジーパンに野球帽というカジュアルな舞台になる模様。↓↓↓
schicchi_roh.jpg
(ちなみに、写真のスキッキは、ブリン・ターフェル)

 胡散臭さは半減ですが、ジーパン姿のじーちゃんを見るのも楽しいですし(お腹、入るんですかねぇ? なんて心配してたけど、ブリンも相当お尻がおっきそうですよ?)、歌が面白けりゃ何でもいいワ♪
 というわけで、09年のワタシの追っかけも、まずは10月のこれを目指します。

 続いて《ばらの騎士》のファニナル役。
 ええと、翌月の1月にはNYで同じ役を歌いますので、ワタシはすっかりこちらに行くつもりでいたんですが・・・。ROHでも歌うのなら、そっちを観たほうがいいかしら?

 それにしても、場所を変えても同じ役なんて……練習の手間が省けるのでは。演出が違うのでしょうが、ファニナルの動きなんてたかが知れてますから。じーちゃん、またまた楽をしてません?

 で、来年4月の《イタリアのトルコ人》なんですが、ワタシはベルカント系は大の苦手。しかもロッシーニなんて、できれば行きたくないんですけど、その一方で、アレンのオホホホ唱法愛好家としては外せないアイテムなんじゃないかって気もしているんです(オホホホ唱法の解説はコチラ)。

 彼のロッシーニを聴く機会なんて今後は少なくなりそうだし。それに、せっかく“ネタの(元)プリンス”であるところのアレンのファンをやっているんだから、被りつきで爆笑をこらえて肩を揺らすという大我慢大会というのもいいかなーなんて思うんですよね。

 なんだかんだ言って全て観たい!!! というわけで、今年も会社のお偉い方に「ロンドン支社に左遷してください」と虚しいアピールを続けなくちゃ…orz

 ところで、アレンの《ジャンニ・スキッキ》に行けば漏れなく愛弟子マルトマンが付いてきます。

Maltman Ramiro.jpg ROHのジャンニは、ラヴェルの一幕モノのオペラ、《スペインの時》と抱き合わせになっているんですよね。

 時計屋の妻とイチャイチャできちゃうオイシイ役、ロバ曳きのラミーロを歌うのが、歌唱はマジメでつまんないけど演技が入るとなかなか良い、クリストファー・マルトマンです。たぶん、前回のラミーロも彼でしたね。

 アレンと共演してくんないかな~と思っていましたので、まぁ共演ではないですけど、同じ日に続けて観られるわけで、願ったり叶ったりというところです。

 マルトマンは今年も大活躍で、この《スペインの時》のほかにも、《ラ・ボエーム》のマルチェッロ森番@《利口な女狐の物語》があります。特に森番はロール・デビューということで、ちょっとびっくり。この役を歌うには、マルトマンはまだ若すぎると思うのだけど!?!?

 一応、師匠アレンにとっても森番は重要なレパートリーで、パリ・シャトレ座での名演が映像になっています。基本的に何を歌ってもウソ臭いアレンなのに、こればかりは大マジに涙が出そうになりましたものね、ワタシ。それもこれも、アレンが森番と同じく人生の“老境”にさしかかって、本人もそれを意識しながらのパフォーマンスであったろうし、ファンの私も容赦なくそれに気付かされたという時期に観たものだったからです。

 まだ若いマルトマンに、終幕の森番のモノローグ、どこまで真に迫って歌えるんでしょうか。しかも、ヤナーチェクの“神様”であるところのサー・チャールズ・マッケラスの指揮ですって。生意気じゃないっ。
 マルトマンのこと、応援はしていますが、この演目と役については師匠の肩を持ちますからね(`・ω・´) !!

rakes progress toby.jpg そんなマルトマンの兄弟分、テノールのトビー・スペンス君は、《道楽者のなりゆき》でROHに登場します。
 
 道楽者のトム・レイクウェル役はトビー君お得意ですが、ROHでこの役を歌うのは初めてなんだそうです。
 そして恋人のアンケイト・ロイヤル。なんて可憐な…(*´Д`)
 トビー君と彼女が並んだら、とっても爽やかでかわいらしいカップルになりそう。これも見に行きたいですねぇ~。

 写真はスペインはマドリッド、テアトロ・レアルでの《道楽者のなりゆき》。左がトビー・スペンス。アン役はマリア・バーヨです。

 * * *

 デセイとか、フローレスとか、ドミンゴとか…。本来ならそちらの方々が出る演目が来シーズンの目玉であり、熱く語るべきなんでしょうけれども。そちらの方々の情報をお探しの方がいらっしゃったらごめんなさい。
 まぁウチのブログを通りかかったのをいい機会に、胡散臭いアレンじーちゃんとその息子たちにも興味を持っていただけましたら幸いです。



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コメント 12

keyaki

それにしても、
>ソースはこちら。
で、リンクしてなければ、どこにシーズン発表があるのか分かりませんでしたよ。ありがとうございます。
グリゴーロが、先々、アルフレードを歌う...ということになっているようなのですが、来シーズンではなかったですね。アメリカ人テノールのヴァレンティでした。ジェノヴァでキャンディードを歌って、グリゴーロと共演してますが、そろそろメジャーデビューみたいですね。背が高くてハンサムだけど、なで肩がきになるなぁ......

>プロスドーチモ
アレンのレパートリーは、わがまま奥さんの夫じゃなくて、詩人なんですね。


by keyaki (2009-04-27 09:02) 

straycat

ROHの来シーズンのお知らせ、ありがとうございます。
しまさん、ダブルアレンじーちゃんの「ジャンニ・スキッキ」が見れそうで良かったですね。3月にはフロレスとデセイの「連隊の娘」もあるんですね、いいなぁ。トビー君のも若々しくて良さそうなプロダクションですね。どれもこれも見たいです。
by straycat (2009-04-27 21:49) 

しま

keyakiさん>
ROHの来シーズンの発表はわかりにくいですよね。私もかなり探しました。
普通こういうのって大々的に宣伝するんだと思っていましたが、イギリスの感覚は違うんでしょうか?

>グリゴーロが、先々、アルフレードを歌う
それは楽しみです。
私はロドルフォ@《ボエーム》で名前を探しましたよ。こちらのオファーはまだかな?

>アレンのレパートリーは、詩人
そうなんです。こういう役、似合いますよね。
by しま (2009-04-27 22:16) 

しま

straycatさん>
“ダブル・アレン”のじゃありませんけど、アレンが歌ってくれるんだったら、演出なんて何でもいいンです~。
きっと「地声で」オモシロ歌唱をしてくれます。

>フロレスとデセイの「連隊の娘」
やっぱ、こっちが話題になりますわな。普通。
それとか、カウフマンの「ドン・カルロ」とか、ドミンゴの「シモン」とか…。
「トリスタン」には、ミヒャエル・ヴォレも出るし…、マクヴィカー演出の「アイーダ」にも興味津々…。
あーもう、会社やめてロンドンに行きたい…;;;
by しま (2009-04-27 22:33) 

straycat

きゃー ごめん
ダブルじゃなかったのね
願望が出たんだわ、きっと・・
でもこっちのプロダクションも面白そうね

あー もうこうなったら、会社かわってロンドン行っちゃって下さい。
by straycat (2009-04-27 22:46) 

蘭丸

しまさんがマルトマンのファンとは知りませんでした。3回聴きましたが歌も演技も両立した次世代のバリトン歌手の中心になると期待してる歌手です。

>ROHでも歌うのなら、そっちを観たほうがいいかしら
MET「ばらの騎士」はフレミング、グラハムの豪華キャストなので自分ならNYを選びますが(ROHのキャストは調べてません)東京からだとNYもLondonも渡航時間は余り変わらないと思うのしMETのはライブ・ビューイングでも観れるからROH方がいいかもしれませんね。

新しい情報はありませんがシンシナティの追っかけもありますよ(^^)
by 蘭丸 (2009-04-28 16:02) 

Sardanapalus

ROHフレンズの方々からの情報は入っていたのですが、ホームページの情報を見つけるのには苦労しました!来シーズンの発表って、歌劇場にとって重要なイベントのはずなのに、こそっとアップしてあるんですもの。歌手の追っかけや会員以外のオペラファンには全然優しくないホームページですよね。

私の注目点は、「ドン・カルロ」は当然ですが、「ジャンニ・スキッキ」と「道楽者のなりゆき」も見に行きたいですね~~。本当、ロンドンに移住したい!!アレンのスキッキも、トビー君のレイクウェルも絶対はまり役ですものね。特に「道楽者~」の方は、プリンシパル歌手が全員英語ネイティブということと、美男美女カップルという点にも大注目!しています(^^)同じ演出でDVDが既に出ているので映像化は無理かもしれませんが、ぜひラジオ放送して欲しいですね♪
by Sardanapalus (2009-04-29 18:51) 

しま

>straycatさん

>願望が出たんだわ、きっと・・

嬉しいことを仰ってくださる…(*´∨`)
ホント、ダブルアレンのだったらどんなにいいでしょう。
by しま (2009-04-30 22:50) 

しま

蘭丸さん>
マルトマンはファン…というほどにはトキメキは無いのですが、なんだかんだで注目しています。
私は1回しか観たことが無いのですが、本当に歌も演技も巧いですよね。
この若さで「女狐」の森番ですし、ザルツでマッチョなドンジョもやってますし、これからが楽しみなバリトンだと思います。

ライブヴューイングでMETのが観られますから、「ばら」はROHのも行かないと思います。つか、さすがにジャンニの2ヶ月後にまた渡英というのはヒンシュクだし。宮仕えの辛いところですね。

>シンシナティの追っかけ
そうでした!!(*゚Д゚)
ジャンニのほうが先になってしまいましたが、本命はじーちゃんのベックメッサーなのでしたっ。
(シンシナティ、怖いよう・・・)

by しま (2009-04-30 22:56) 

しま

Sardanapalusさん>
ROHのホームページは、改装してやけに洒落た作りになったのは良いけれど、今回のPDFに限らず、どのページもやけに見づらいです;;;
暫くネットでチケットを買っていないのですが、買い方も面倒になっていないかしら。いやだなぁ。

「ドン・カルロ」はカウフマンとキーンリーサイドの美男カップル(????)なんですよね。これは前回のヴィリャゾンより萌えです(笑)
おまけに大審問官はトムリンソン、フィリッポのフルラネットと、これまた素晴らしいキャスティングです。
正直、今回発表された演目とキャストは「全部観たい!!!」という感じで、遠い東京で悔し涙ですよ。
会社やめても退職金なんてたかが知れてるし…・゚・(つД`)・゚・
by しま (2009-04-30 23:05) 

守屋

はじめまして。ロンドンの椿姫さんのブログでのコメント、楽しく拝見しています。

 記憶違いかもしれないですが、「イタリアのトルコ人」でのアレンの役は、殆どレチタティーヴォばかりで、「歌う」なんてことなかったような印象があります。
 マルトマンは、来シーズンのウィグモアでシューベルトの三つのソング・サイクルを歌う予定のようです。
by 守屋 (2009-05-06 06:29) 

しま

守屋さん>
はじめまして。コメントをありがとうございます。
守屋さんのお名前は私もちょくちょく拝見しています。

レチタティーボばかりというのはつまらないですねぇ。
アレンのレチタティーヴォは本当に「語り」というか、普通に話しているように聞こえますから。技なのかもしれませんが、私にとってはズバリ「手抜き!!」です(`・ω・´) シャキーン
彼の「歌」が好きなので。
by しま (2009-05-09 18:01) 

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