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No.56~60 マズロク②, ナウリ, ブラン③, トゥマニャン①, ヘルマン ["闘牛士の歌" 聴き比べ]

聴き比べ企画 Chanson du Toréador -- 100人の「闘牛士の歌」 もくじはこちら

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No.56 ユーリ・マズロク ②(Yuri Mazurok)ポーランド(ウクライナ系)/1931 -
原調/ロシア語/1982年コンサート?
線は細いが、テンションの高さでカバーしている。エスカミーリョもキャラ的に脳みそ筋肉系だと思うので、こういうアプローチも良いですね。でもエレガントさはクライバーでのフラ語歌唱のほうが濃かったような。クライバー効果か、言語の持つ力なのか。


No.57 ローラン・ナウリ (Laurent Naouri)フランス/1964 -
原調/フランス語/2002年グラインドボーン
なかなか威勢がよく男前なのですが、「と〜れ〜あどーる、おんが〜〜ぁ〜〜るで〜」の小声がお化けが出ちゃいそうでいけません。エスカミーリョとしてのキャラは立ってると思いますが。


sawayakablanc.jpgNo.58 エルネスト・ブラン ③(Ernest Blanc) フランス /1923 - 2010
原調/フランス語/1963年ブエノスアイレス ⇒ YouTube
アラ先生、「Qu'un œil noir te regar〜〜〜de!」の伸ばしが1拍短いわ(笑) 爽やかでシュテキな歌唱をするお方ですが、たまにオンチになったりズレたりするというご愛嬌もありますの。ほほほ。
ブランは声で得をしているとつくづく思う。専売特許のデレカントを除けば、特に小技で攻めてくるわけでもない。楽譜どおりに歌っているだけ。それだけでこんなに素敵な闘牛士になれるのだから、もうこの歌はブランのために存在するとしか言いようがr(ry ←あまりに客観性のないコメントの為自主規制


barsegport.jpgNo.59 バルセク・トゥマニャン ①(Barseg Tumanyan) アルメニア /1958 -
原調/フランス語/録音年不詳
あら素敵な声…と惚れかけたんだけど、後に行きしに大声コンテスト、というか樽投げコンテスト的力みが…。「Et songe bien, oui, songe en combattant 」のレガートは色っぽいのになぁ。
(…と酷評したのですが、最近新たにもっとステキな音源を見つけたので、続きはそちらで)


No.60 ヨーゼフ・ヘルマン (Josef Hermann) ドイツ /1903 - 1955
半音下げ/ドイツ語/1942年の録音 ⇒YouTube
この人のせいではなく、全ては言語と旋律の相性の悪さなんだけど、これは既に「演説」だ…。ドイツリートを歌わせたら柔らかくていい声なんだろうけど。テンポも遅いから(レコードの回転速度の問題?)言語の違和感がよけいに際立つ。

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コメント 2

Basilio

トゥマニャン、伏兵ですよね(笑)
実はギャウロフもそうだと思うんですが、端正な正統派の美声とはまた違う魅力があるように思います(じゃあ端正な正統派の美声が誰かと言えば伊系ならシエピ、ライモンディ、独系ならモル、フリック、露系ならペトロフあたりが自分の念頭にはあります)。
ちなみに、ファースト・ネームですが“г”が最後にくると無声化する(と昔露語の授業で習った気がする)ので“バルセク”じゃないかと思うんですが…

ま、なんだかんだ言ってもやっぱりこの歌はブランのために存在するとしか言r(ry ←あまりに客観性のないコメントの為自主規制
by Basilio (2012-04-25 12:39) 

しま

■Basilioさん
ファーストネーム、直しておきました。

トゥマニャンは確かに、いわゆる正統派美声ではないかもしれませんね。
正統派はデレカントはやらんだろう・・(笑)

>あまりに客観性のないコメント
初めから結論ありきな企画ですから(笑)
もしかしたらブランを超える神が・・?とも思ったけど、今のところ出会えていないし。
by しま (2012-04-25 19:52) 

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