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No.66~70 グラッシ, コロンバーラ, ベキ, グエルフィ, プライ ["闘牛士の歌" 聴き比べ]

聴き比べ企画 Chanson du Toréador -- 100人の「闘牛士の歌」 もくじはこちら

イタリアとドイツ。お国柄の違いは歌唱にもハッキリ表れる。

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No.66 ルカ・グラッシ (Luca Grassi) イタリア
原調/フランス語/2006年ライブ/
最近の人のが続きます。
グラッシは中島康晴と共演したフェニーチェの《真珠とり》がカッコ良かったので点を甘く(笑)
トレアドールとしてはまったくもって平均的な歌唱だけど、凛々しく歌ってくれているので文句はないです。


No.67 カルロ・コロンバーラ (Carlo Colombara ) イタリア
原調/フランス語/録音年不明
ちょっとお行儀のよい印象かな?
2番からはいきなり小芝居っぽい歌唱になるけど、それを除けば光沢のある美声で好ましい。
声が良いんだから普通に歌えばいいのに(ネタ歌唱と小芝居は似て非なるものです)。
今後も気にかけようと思わせられる歌い手ですね。


No.68 ジーノ・ベキ (Gino Bechi ) イタリア/1913 - 1993
原調/イタリア語/録音年不明 ⇒YouTube
昔と今のエスカミーリョのスタンダードは全く違う。それは承知しているし、昔の歌手には寛容な私ですけど…歌って欲しくなかったな、こんなふうには…。


No.69 ジャンジャコモ・グェルフィ (Giangiacomo Guelfi ) イタリア/1924 - 2012
原調/イタリア語/
バリトンだけど、そんじょそこらの“バスカミ”より重いぞ!強いぞ!この威厳は闘牛士を通り越して戦士。いや大軍勢を率いる武将だな。
'56年第1次イタリア歌劇団、'61年第3次イタリア歌劇団で来日。…のせいか、どうしてもイタオペを聴きたくなるけど。


preyport.jpgNo.70 へルマン・プライ (Hermann Prey ) ドイツ/1929 - 1998
原調/ドイツ語/録音年不明
Oh, nein! 独語!! でも演説ではなくちゃんと歌になるんだから、さすがはプライ!紳士だね。この人の独語歌唱ならけっこう許せる。
しかし軟弱さではマッサール②といい勝負。愛嬌、オモシロさでは断然プライさまに軍配が上がるが。

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コメント 3

Basilio

グェルフィは実は結構活躍していたのに、いま一つ正規録音がなくて個人的にはもったいないなぁと。

スカルピアとかもやってますが、それよりはアモナスロやらアッティラのエツィオとかの方がしまさんのイメージに合うかもですね笑。
by Basilio (2012-05-07 12:20) 

しま

■Basilioさん
スカルピアはデッカイ声を出してほしいので、グェルフィのもOKですよ。
でも確かに、アモナスロのほうが好きかな。
映像で見ると、体格のいい人ですね。
by しま (2012-05-08 15:25) 

Basilio

最近調べてみたらグェルフィってルッフォの弟子らしいですよ!
by Basilio (2013-09-17 12:19) 

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