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No.81~83 ベリー, クヴィエチェン, ギュゼレフ ["闘牛士の歌" 聴き比べ]

聴き比べ企画 Chanson du Toréador -- 100人の「闘牛士の歌」 もくじはこちら

「ウィーンの3大エスカミーリョ」、エットレ・バスティアニーニ、ワルター・ベリー、ジョージ・ロンドン。ついに2人目のベリーが登場!
バスティアニーニの一人勝ち( ´ー`)y-~~だと思っていましたが、意外や意外。ベリーもけっこうイケてます。

引き続きロンドンの闘牛士も捜索中です。皆さんの通報をお待ちしています。

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walterberrport.jpgNo.81 ワルター・ベリー(Walter Berry)/オーストリア/1929 - 2000
原調/ドイツ語/録音年不明/
ウィーン3大エスカミーリョの2人目。'66年ザルツブルク音楽祭のお茶目なフィガロのイメージが強くて「どうなのよ?」と思っていましたが、当初の想像より男前っぽい歌いっぷりでびっくり。色気もアリ。歌い崩しもなく、こんなにイイ男だったっけ?と逆にツッコミたくなります。
No.70のプライほどでないにしても、気品だって感じられる。ドイツ語歌唱が気にならない点もプライと共通。もちろんベリーらしい愛嬌もそこかしこから漂ってくる。
顔から迫るバスティアニーニ(No.10, No.23)に対し、ベリーの歌唱は女性をすっと引き寄せる感じ。見直しちゃったよ・・



No.82 マリウシュ・クヴィエチェン(Mariusz Kwiecien)/ポーランド/1972 -
原調/フランス語/録音年不明/ライブ?
新国ドン・ジョヴァンニでの陶酔(⇒レポはこちら)が未だ記憶に新しく、ワクワクして聴いたものの、残念ながらそこまでの魅力は感じられない。声もこんなに薄かったっけ・・?
あのドンが特別だったのか、私の記憶が美化されているのか。
しかし元気溌剌な歌唱はドンで受けたイメージそのまま。#歌唱と東欧っぽいビブラートが、同じくドン歌いとして注目しているクリストファー・マルトマンには無い魅力を醸しているし。今のところポケモンに加えるのは保留にしているけど、やはり気になるバリトンではあります。



No.83 ニコラ・ギュゼレフ(Nicola Ghiuselev)/ブルガリア/1936 -
原調/フランス語/録音年不明/
重めな歌唱でトレアドール・ソングとしては好みじゃないけど、それを除けばOK範疇なバスカミーリョ。陽気な雰囲気があるからかもしれない。粋な遊び方をするオジさん風。「らぁ~あ~むぅ~る」は微妙にセクシーだし。一緒に飲みに行ってバーカウンターに並んで座ってあれこれ相談に乗ってもらいたいぞ!(←そりゃ闘牛士じゃなくて“理想の上司”だ)


※(この3つの音源を提供してくださったBasilioさん、ありがとう! そして現在進行中の大審問官の聴き比べ、頑張ってください!)

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コメント 2

Basilio

お楽しみいただけたようで何よりです(^^)

そう、ベリー素敵なんですよね!彼はこれとか独語ナブッコのザッカリアとか結構予想外なところでいい仕事をして呉れるので、なかなか目が離せないバスです。

しかし、1929年は、世間は大恐慌ですが、バス&バリトンは大当りですよね(笑)このベリーをはじめ、ギャウロフ、カプッチッリ、プライ、ヴェヒターも同い年の筈。
by Basilio (2012-06-08 08:49) 

しま

■Basilioさん
お陰さまで、ベリーの闘牛士を聴くことができましたm(_ _)m
こんなに素敵だとは・・。カオで判断してはいけないですね(笑)
クヴィエチェンのもコレクションに加えることができてよかったです(酷評してるけどw)

へぇぇ、ギャウロフやカプ様と同い年ですか。
なんだかベリーのほうが年上のような気がしてたんだけど。
by しま (2012-06-08 22:14) 

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