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トーマス・アレンの『魔笛』 [アレンの録音・映像鑑賞記]

 そろそろブランク先生の『ルイーズ』と『清教徒』の感想を書きたいのですが、(ネタとして)中途半端なアレンの歌唱を聴かされたままではどうも寝つきがよくありません。

 というわけで、パパゲーノ@『魔笛』です(`・ω・´) シャキーン
magicflute
  ワタシの苦手なジングシュピールですが、オレ様って歌も上手くてスットコドッコイな演技もできて、世界中から「カコイイ」って愛されちゃってるの♪と言わんばかりのオーラ(というか、)をふりまく、いつものアレンが楽しめます。

 過剰なアクセント(with 音程はずし)、痰のからんだイガラっぽい呻り声、繊細なピアニッシモまたの名を囁き唱法などなど、こんな芸達者な兄さんじゃないと聴いた気がしないのサ。

 ワタシの中でのパパゲーノ・スタンダードはワルター・ベリーなわけですが。
 ベリーに比べると、アレンはやっぱ低音弱いし、何か「プクク…」とたくらんでいそうな印象は拭えませんけど(要するに、可愛げが足りないんだね)、あっけらかんとした歌いっぷりで結構似合っていると思います。

 今更ですが、典型的なMozartianなんですね……この人は。ヴェルディの『マクベス』全曲録音探すの、諦めました。カバリエたんと重唱やってるハイライトでガマンします(´・ω・`)

 ところで、この録音のザラストロはロバート・ロイド、パミーナはバーバラ・ヘンドリクスというのも嬉しいところです。
 ワタシはどうもソプラノ歌手が苦手で、というのも、大抵のソプラノの声(一部のテノールも含む)を聴くと耳が本気で痛くなったり疲れてしまったりするからなんですが(オペラを聴く体質じゃないのかも)、ヘンドリクスの声は平気です。この人の声はハスキーでとっても魅力的。

「ソプラノが耳に合わないんなら夜の女王のアリアこそ駄目じゃん!?」
 まぁ実際そうなんですが、この録音の女王はジューン・アンダーソンでして、彼女の声もキンキンしてないので大丈夫です。
 ただ、ちょっと、最高音が「ヨイショ!」って感じで、微妙に惜しい。

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