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グロソップのルーナ伯爵 in 《イル・トロヴァトーレ》 [オペラ録音・映像鑑賞記]

 女性はホルモンバランスの加減によって、マッチョで野生的な外見の男性を好む時期と優しそうな感じの男性に惹かれる時期とが交互に訪れるんだそうです。以前、何かの本で読みました。

 「まさかぁ~」と思っていたんですが、ピーター・グロソップのムキムキ系の声に惚れて一ヶ月ちょい。振り返ってみると、確かに、アレンの繊細な歌唱にウットリする時期があったかと思えば、グロソップの筋肉質なお声にドキドキしたり。嗜好の振り子が、対極的な二つの歌唱の間を行ったり来たりしていたような気もします。

 そろそろ“生アレン”に備えて“コジ”のCDをトコトン聴き込んでおきたいと思うのですが、ワタクシのホルモンバランスはモロにグロ様week真っ只中なもので、空輸されたばかりの《イル・トロヴァトーレ》を鑑賞。'72年オランジュ音楽祭でのライブ映像で、グロソップは(当然)ルーナ伯爵を歌っています。

 嗚呼ようやく、好みの声でルーナを聴けます。エットーレ・バスティアニーニも野性味があって素敵なんですが、バリトンのくせに二枚目というか、やっぱ声そのものが洗練されてますよね。思いっきり動物園雄臭いバリトンを期待してヴェルディに手を伸ばすワタクシとしては、ゴリラっぽい(←おい)グロソップのほうが満足度が高いンですヨ。

 ゴリラって……もちろん“声”のハナシですよ?

grojago.jpg そりゃね、《オテロ》のイァーゴでは、
サンダーバードとか猿の惑星とか類人猿とか
さんざん言われましたケドね。

 この映像でのルーナは、結構イケてると思います(`・ω・´) シャキーン


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