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弁者に萌えろ デイヴィッド・マクヴィカー演出《魔笛》/Royal Opera House 2 [アレンの実演鑑賞記]

200802flute2.jpg さて、弁者キャラのベーシックが定まったところで、マクヴィカー演出《魔笛》のテーマにもう少し迫ってみることにします。

 《魔笛》の歌詞や台詞を聞いていますと、耳タコ的に現れるのが「男らしくあれ」という言葉です。

 「男なら沈黙を守りなさい」

 つまり、目指すは高倉健ってコトね!?

 一方、女性については、全体的に否定的。

 「女は喋りすぎるから宜しくない」

 むむむ。黙って聞いてりゃ、何サッ!! まるで初期キリスト教みたいな差別的な思想を感じることよ?

 私、フェミニストじゃありませんけど、なんかムッとしちゃいます。虫が好かんわ、ザラストロ教団。

 《魔笛》を敬遠しちゃう原因にはこれもあるかも。
 音楽だけを聴いていれば、「フムフム、キレイね~」でいいんですけど(ドイツ語わかんないしね)、字幕やリブレットで歌詞の中身を確認しちゃうと、な~んか胸がもやもやします。

 そういや《コジ・ファン・トゥッテ》でもそうだったっけ。

 昔の作品だから仕方ないけど、今の時代に上演するなら少しは配慮しなくちゃいけないわけで、そいういう「もやもや」を解消するのも、演出家の力にかかってくるんだと思います。

 マクヴィカー版ではどうなっているかと言いますと……

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タグ:ROH 魔笛

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