《ピーター・グライムズ》MET ライブビューイング 5/27 [オペラ録音・映像鑑賞記]
METのライブビューイングなるものに初めて行ってきました。と言ってもアンコール上映なんですけど。
先日の読響のコンサートに引き続いてのブリテンです。特に《ピーター・グライムズ》は私がブリテンにハマるきっかけとなった記念すべき作品。
《ピーター・グライムズ》を聴かなければ《ビリー・バッド》にも手を出さなかっただろうし、ビリーを聴かなければピーター・グロソップの声に惚れることもなかったわけですから。これからも機会があったら、いろいろなグライムズに接していきたいです。
それに、オペラ作品としてのまとまりは、ビリーよりもグライムズのほうが上であると、ワタシ勝手に思っているんで。
実演鑑賞ではないですけれども、大音量と大画面での舞台にはかなり満足できましたよ。
先日の読響のコンサートに引き続いてのブリテンです。特に《ピーター・グライムズ》は私がブリテンにハマるきっかけとなった記念すべき作品。
《ピーター・グライムズ》を聴かなければ《ビリー・バッド》にも手を出さなかっただろうし、ビリーを聴かなければピーター・グロソップの声に惚れることもなかったわけですから。これからも機会があったら、いろいろなグライムズに接していきたいです。
それに、オペラ作品としてのまとまりは、ビリーよりもグライムズのほうが上であると、ワタシ勝手に思っているんで。
実演鑑賞ではないですけれども、大音量と大画面での舞台にはかなり満足できましたよ。
タグ:ピーター・グライムズ MET
グロ様の自伝3 -- 嫁と共演《ルイザ・ミラー》。そして現在。 [オペラの話題]
keyakiさんのご好意により、ピーター・グロソップがミラーを歌った《ルイザ・ミラー》を聴くことができました。1972年、バルセロナでのライブです。
ロドルフォはホセ・カレーラス、ルイザはモンセラート・カバリエ。ついでに、ヴァルター伯爵はマウリツィオ・マッツィエーリ(※'12,4,26追記)。
なかなかの豪華キャストですが、フェデリーカ役の名前を見て「おや?」と思いました。
ジョイス・ブラッカム(Joyce Blackham)。
実は、グロ様の嫁なんですよネ。
グロ様の自伝“Peter Glossop -- The Story of a Yorkshire Baritone”を読んでいなかったら全然気が付かなかったと思います。
1934年生まれのメゾ・ソプラノで、カルメン役を得意としていたということです。
グロ様と知り合ったのは'51年頃。同じ声楽の先生についていて、グロ様はジョイスの成熟した妖艶なメゾ声に“ひと耳惚れ”したのだとか。結婚したのはグロ様がサドラーズ・ウェルズ歌劇団で第1バリトンを務めるようになった1955年です。
フムフムと《ルイザ》のフェデリーカを聴いてみましたが、確かに、カルメンに合いそうな雰囲気の声です。音の輪郭がはっきりとしていて、ほどよくドライで、低音はちょっと意地悪そうで(私はそういうメゾ声が大好きです)。
《ルイザ》ではミラーとフェデリーカのからみが無いので残念ですが、思いがけず夫婦共演音源を手に入れることができたのはとってもラッキーでした。keyakiさん、本当にありがとうございます。
またタイミングの良いことに、この時のバルセロナでのライブのことが自伝に書かれておりました。
自伝によると、この頃のグロ様は人気絶頂。調子によってスケジュールを入れまくったのはいいけれど、考えてみたらミラー役を歌うのは初めて。なのにリハーサルまでたった3日しかないし、その間に《ビリー・バッド》(*1)と《エルナーニ》でロンドンとバルセロナを行ったりきたりしなくちゃならない!!アワワ ヽ(´Д`;≡;´Д`)丿 アワワ
とゆー状況だったとのこと。
なんとかやり遂げたのはいいけれど、この時の《ルイザ》の初日はグロ様的には(´・ω・`)ショボーンな出来で、「ごめんなさい。もうしません」と菌類オペラの神様に誓ったそうです。
私が聴いたグロ様の《ルイザ・ミラー》、正確な日付はわかりませんが、とにかくものすごいデカ声だし、シャープ歌唱も絶好調!! 張り切って歌っているように聴こえますので、たぶん「声が疲労しきっていた」という初日の録音ではないでしょう。
余談ですが、声の響きが暗いことから超♭歌唱に聴こえてしまうことの多いカレーラスですが、この時のロドルフォでは超超♯歌唱です!!
〈Quando le sere al placido〉ではそこかしこで##(ダブル・シャープ)歌唱を披露(*゚Д゚) つまり1音上がっているわけで、それは既にシャープ歌唱というよりは単なる音痴ではなかろーか!?というくらい。
グロ様のシャープ歌唱もすごい笑えるはずなんですが、この“ライスカレー唱法”を前にしてはさすがの輝きも失せてしまいます。
ロドルフォはホセ・カレーラス、ルイザはモンセラート・カバリエ。ついでに、ヴァルター伯爵はマウリツィオ・マッツィエーリ(※'12,4,26追記)。
なかなかの豪華キャストですが、フェデリーカ役の名前を見て「おや?」と思いました。
ジョイス・ブラッカム(Joyce Blackham)。
実は、グロ様の嫁なんですよネ。
グロ様の自伝“Peter Glossop -- The Story of a Yorkshire Baritone”を読んでいなかったら全然気が付かなかったと思います。
1934年生まれのメゾ・ソプラノで、カルメン役を得意としていたということです。
グロ様と知り合ったのは'51年頃。同じ声楽の先生についていて、グロ様はジョイスの成熟した妖艶なメゾ声に“ひと耳惚れ”したのだとか。結婚したのはグロ様がサドラーズ・ウェルズ歌劇団で第1バリトンを務めるようになった1955年です。
フムフムと《ルイザ》のフェデリーカを聴いてみましたが、確かに、カルメンに合いそうな雰囲気の声です。音の輪郭がはっきりとしていて、ほどよくドライで、低音はちょっと意地悪そうで(私はそういうメゾ声が大好きです)。
《ルイザ》ではミラーとフェデリーカのからみが無いので残念ですが、思いがけず夫婦共演音源を手に入れることができたのはとってもラッキーでした。keyakiさん、本当にありがとうございます。
またタイミングの良いことに、この時のバルセロナでのライブのことが自伝に書かれておりました。
自伝によると、この頃のグロ様は人気絶頂。調子によってスケジュールを入れまくったのはいいけれど、考えてみたらミラー役を歌うのは初めて。なのにリハーサルまでたった3日しかないし、その間に《ビリー・バッド》(*1)と《エルナーニ》でロンドンとバルセロナを行ったりきたりしなくちゃならない!!アワワ ヽ(´Д`;≡;´Д`)丿 アワワ
とゆー状況だったとのこと。
なんとかやり遂げたのはいいけれど、この時の《ルイザ》の初日はグロ様的には(´・ω・`)ショボーンな出来で、「ごめんなさい。もうしません」と菌類オペラの神様に誓ったそうです。
私が聴いたグロ様の《ルイザ・ミラー》、正確な日付はわかりませんが、とにかくものすごいデカ声だし、シャープ歌唱も絶好調!! 張り切って歌っているように聴こえますので、たぶん「声が疲労しきっていた」という初日の録音ではないでしょう。
余談ですが、声の響きが暗いことから超♭歌唱に聴こえてしまうことの多いカレーラスですが、この時のロドルフォでは超超♯歌唱です!!
〈Quando le sere al placido〉ではそこかしこで##(ダブル・シャープ)歌唱を披露(*゚Д゚) つまり1音上がっているわけで、それは既にシャープ歌唱というよりは単なる音痴ではなかろーか!?というくらい。
グロ様のシャープ歌唱もすごい笑えるはずなんですが、この“ライスカレー唱法”を前にしてはさすがの輝きも失せてしまいます。
世界初公開!! グロ様の《ビリー・バッド》映像が発売されます(*´∨`) [オペラの話題]
ネット・サーフはしてみるものです。
ゲッダニコライの“コジ”を買おうと、ものすごく久しぶりに訪れたHMVにて。思わず己が目を疑ったほどのブリリアントでラブリーなコレクターズアイテムを見つけてしまいました。
ピーター・グロソップの《ビリー・バッド》が、なななんとDVDで発売されるというじゃありませんか!!(*゚∀゚)=3
詳細はコチラ。
配役は、相撲部屋ブリテン自作自演盤とほとんど変わりが無いようですが(ピアーズのヴィア艦長にラングドンのクラッガート)、指揮がチャールズ・マッケラス!!
つつつまり、グロ様による別ヴァージョン、“もう1人の”ビリーが聴けるってコトじゃありませんかっ。
しかも映像付きでっ(`・ω・´) シャキーン
66年に収録されたBBCによるプロダクションとのことです。テレビ放映されたんですネ。
もっか熟読中のグロ様の自伝、“Peter Glossop -- The Story of a Yorkshire Baritone”にもこの時の収録の様子が書いてあります。
それによると――
………(*゚Д゚)
部屋頭ピアーズの氷の視線をものともせず、ブリテンの胸をキュンッとさせたグロ様のご尊顔はこちらです。(⇒クリック)
発売は5月31日だそうです。
楽しみですネ(*´∨`)
-----------------------------------
※《ビリー・バッド》関連記事リンク
おホモちっく演目『ビリー・バッド』/ブリテン自作自演盤
トーマス・アレンの『ビリー・バッド』/マンガ編
まだまだやるゾ!『ビリー・バッド』/ウィーン国立歌劇場ライブ盤
サイモン・キーンリーサイドの『ビリー・バッド』 and other four Billys
ゲッダニコライの“コジ”を買おうと、ものすごく久しぶりに訪れたHMVにて。思わず己が目を疑ったほどのブリリアントでラブリーなコレクターズアイテムを見つけてしまいました。
ピーター・グロソップの《ビリー・バッド》が、なななんとDVDで発売されるというじゃありませんか!!(*゚∀゚)=3
詳細はコチラ。
配役は、
つつつまり、グロ様による別ヴァージョン、“もう1人の”ビリーが聴けるってコトじゃありませんかっ。
しかも映像付きでっ(`・ω・´) シャキーン
66年に収録されたBBCによるプロダクションとのことです。テレビ放映されたんですネ。
もっか熟読中のグロ様の自伝、“Peter Glossop -- The Story of a Yorkshire Baritone”にもこの時の収録の様子が書いてあります。
それによると――
(ヨークシャー産エリンギ語訳)
収録がぜんぶ終わってからBBCのバーに飲みに行ったンすけど、大勢の人だかりの真ん中へんにベン(ブリテンのこと)がピーター(ピアーズのこと)と一緒にいたんです。ベンはボクを見るとすぐに必死になって30人ばかりの人をかき分けてこっちに来まして。そんで、ボクの首を抱いてキスなんかしてきまして。
「ピーター……私のビリー・バッドよ、ついに見つけた……」
なぁんて言うんです。
そんなことがあったもんで、翌年ですか、ベンがDeccaで《ビリー・バッド》を録音する時にも、ボクちゃんをビリー役に選んでくれたと思うんデス(*´∨`) エヘヘ
………(*゚Д゚)
部屋頭ピアーズの氷の視線をものともせず、ブリテンの胸をキュンッとさせたグロ様のご尊顔はこちらです。(⇒クリック)
発売は5月31日だそうです。
楽しみですネ(*´∨`)
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※《ビリー・バッド》関連記事リンク
おホモちっく演目『ビリー・バッド』/ブリテン自作自演盤
トーマス・アレンの『ビリー・バッド』/マンガ編
まだまだやるゾ!『ビリー・バッド』/ウィーン国立歌劇場ライブ盤
サイモン・キーンリーサイドの『ビリー・バッド』 and other four Billys
グロ様の自伝2 -- The International Young Singer Opera Competition in Sofia [オペラの話題]
若き日のピーター・グロソップの動向のうち、詳細を知りたくてたまらなかったことの一つに、ブルガリアはソフィアで開催された“国際若手歌手歌劇競技会”があります。(古めかしさを醸し出すために日本語直訳にしてみたw)
ご存知の通り、1961年のこのコンペで金賞を受賞したことがきっかけで、その後のグロ様の国際的な活躍が始まるわけですネ。
それよりも何よりも、「イギリス人だてらに、なぜブルガリア?」という素朴な興味がありましたし。
もっか熟読中のグロ様の自伝“The Story of a Yorkshire Baritone”に、その時のことが書かれていましたのでご紹介。
きっかけは、当時所属していたサドラーズ・ウェルズ歌劇団の掲示板に、コンペ参加者募集の貼り紙があったから。
“若手”と言うからには年齢制限があり、上限は33歳。
ちょうどコンペ中に33歳の誕生日を迎えることになるグロ様は、何か運命的なものを感じ取ったようですw
ソフィアまでの足代は自腹ですが、優勝する気まんまんのグロ様、えいやっとへそくりをはたきます。
一次予選ではイギリス人らしく、ヴォーン・ウィリアムズの《Silent Noon》を。
コレ、私の大好きな歌曲なんです。
アレンの「まさに昇天」な録音、持ってるYO~!!(*´Д`) あのムキムキ声で、グロ様はどんな歌唱をご披露したのかしら~:*:・( ̄∀ ̄)・:*:
二次予選では、《フィガロの結婚》より伯爵のアリアを。
今、ウチのブログで地味に話題になっていますがw、トリルがお得意なグロ様ですから、これは難なくこなしたでしょうネ。(高速歌唱だったかどうかは疑問ですが)。
続く三次予選では、《道化師》より“プロローグ”を。
歌いながらネクタイを解き、上着を脱いで、近くの椅子にかけるという姑息な演出で聴衆のハートにロックオン♪
恒例の音上げも好調で、「A♭とかGとか出した」と、エリンギだてらに自慢もしています。
そして決勝戦に進むわけですが、これがかなり面白いです。
ブルガリア国立歌劇場にて実際に《イル・トロヴァトーレ》を演じたとかで、グロ様は(当然)ルーナ伯爵。
なんと、ブルガリア人のテノールがイタリア語でマンリーコを、ブルガリア人のソプラノがブルガリア語でレオノーラを。アズチェーナはポーランド人のメゾ・ソプラノで、歌う言語はポーランド語。そして、イギリス人のバリトン(グロ様)は、英語でルーナを歌ったんですって。
右上の写真は、コンペの時のグロ様。後姿の女性は伴奏者です。
33歳におなりになったばかりの、自信に満ち溢れたお顔。
この直前の数年間は、グロ様のキャリアはうなぎ上りだけれども、私生活ではいろいろと悲劇的な事件が相次いでいたようで、読んでいてもらい泣きしそうだったもんで(ヘタな小説より泣けます・゚・(つД`)・゚・)。ようやくコンペのエピソードにたどりついて、ホッと安心しています。
ご存知の通り、1961年のこのコンペで金賞を受賞したことがきっかけで、その後のグロ様の国際的な活躍が始まるわけですネ。
それよりも何よりも、「イギリス人だてらに、なぜブルガリア?」という素朴な興味がありましたし。
もっか熟読中のグロ様の自伝“The Story of a Yorkshire Baritone”に、その時のことが書かれていましたのでご紹介。
きっかけは、当時所属していたサドラーズ・ウェルズ歌劇団の掲示板に、コンペ参加者募集の貼り紙があったから。
“若手”と言うからには年齢制限があり、上限は33歳。
ちょうどコンペ中に33歳の誕生日を迎えることになるグロ様は、何か運命的なものを感じ取ったようですw
ソフィアまでの足代は自腹ですが、優勝する気まんまんのグロ様、えいやっとへそくりをはたきます。
一次予選ではイギリス人らしく、ヴォーン・ウィリアムズの《Silent Noon》を。
コレ、私の大好きな歌曲なんです。
アレンの「まさに昇天」な録音、持ってるYO~!!(*´Д`) あのムキムキ声で、グロ様はどんな歌唱をご披露したのかしら~:*:・( ̄∀ ̄)・:*:
二次予選では、《フィガロの結婚》より伯爵のアリアを。
今、ウチのブログで地味に話題になっていますがw、トリルがお得意なグロ様ですから、これは難なくこなしたでしょうネ。(高速歌唱だったかどうかは疑問ですが)。
続く三次予選では、《道化師》より“プロローグ”を。
歌いながらネクタイを解き、上着を脱いで、近くの椅子にかけるという姑息な演出で聴衆のハートにロックオン♪
恒例の音上げも好調で、「A♭とかGとか出した」と、エリンギだてらに自慢もしています。
そして決勝戦に進むわけですが、これがかなり面白いです。
ブルガリア国立歌劇場にて実際に《イル・トロヴァトーレ》を演じたとかで、グロ様は(当然)ルーナ伯爵。
なんと、ブルガリア人のテノールがイタリア語でマンリーコを、ブルガリア人のソプラノがブルガリア語でレオノーラを。アズチェーナはポーランド人のメゾ・ソプラノで、歌う言語はポーランド語。そして、イギリス人のバリトン(グロ様)は、英語でルーナを歌ったんですって。
右上の写真は、コンペの時のグロ様。後姿の女性は伴奏者です。
33歳におなりになったばかりの、自信に満ち溢れたお顔。
この直前の数年間は、グロ様のキャリアはうなぎ上りだけれども、私生活ではいろいろと悲劇的な事件が相次いでいたようで、読んでいてもらい泣きしそうだったもんで(ヘタな小説より泣けます・゚・(つД`)・゚・)。ようやくコンペのエピソードにたどりついて、ホッと安心しています。
ティツィアーノの「ウルビーノのヴィーナス」@国立西洋美術館 [その他の話題]
国立西洋美術館の企画展、ウルビーノのヴィーナス 古代からルネサンス、美の女神の系譜に行ってきました。
感想としては……連休中に行くのは最悪だな、としか(笑)
もともとギリシア神話に興味があるわけではなく、単にティツィアーノの↑の絵を見たかっただけなのです。
サロメほどの感動はありませんでしたが、この画家の描く流し目、やはり印象深かった。
人が多すぎて(しかも喋り声がけっこううるさい)全然落ち着けませんでしたので、目的を果たしたらさっさと出てしまいました。これで1400円ですか……うーむ……(さすがにケチ臭いことを言いたくなります)。
時代や画風を問わず、ベッドに横たわる裸婦像ってのに目がありません。また、深紅やワインレッドのような、ちょっと隠微な色も好き。
絵を見た後は夕方まで銀座をうろついていたのですが、露店でトルコ製のワインレッドのテーブルセンターを売っていたのを見つけて、思わず買ってしまいました。
……べつに、ヴィーナスの真似をするつもりはありませんから、ご安心を。ワタシが横たわっても寝大仏になるだけだし。
感想としては……連休中に行くのは最悪だな、としか(笑)
もともとギリシア神話に興味があるわけではなく、単にティツィアーノの↑の絵を見たかっただけなのです。
サロメほどの感動はありませんでしたが、この画家の描く流し目、やはり印象深かった。
人が多すぎて(しかも喋り声がけっこううるさい)全然落ち着けませんでしたので、目的を果たしたらさっさと出てしまいました。これで1400円ですか……うーむ……(さすがにケチ臭いことを言いたくなります)。
時代や画風を問わず、ベッドに横たわる裸婦像ってのに目がありません。また、深紅やワインレッドのような、ちょっと隠微な色も好き。
絵を見た後は夕方まで銀座をうろついていたのですが、露店でトルコ製のワインレッドのテーブルセンターを売っていたのを見つけて、思わず買ってしまいました。
……べつに、ヴィーナスの真似をするつもりはありませんから、ご安心を。ワタシが横たわっても寝大仏になるだけだし。
グロ様の自伝 -- The Story of a Yorkshire Baritone [オペラの話題]
以前から気になっていた本、
“Peter Glossop -- The Story of a Yorkshire Baritone”
をゲトしました。
なんと、グロ様の自伝なんデス(*´∨`)
現在、プロローグを読み終えたところ。
育った家の近くに精神病院があって友だちに冷やかされて恥ずかしかったとか、銀行で働きながらジャズ・バンドでビューグルを吹いていたとか、声楽の先生に「アマチュア歌手で満足しなさい」と言われ、ママにブチキレてもらって(*゚Д゚)レッスンを続けたとか、“ひと耳惚れ”した嫁@メゾ・ソプラノとの馴れ初めだとか、なかなかに面白いエピソードが満載。
淡々とした筆致。それでいて、行間からにじみ出るヴェルディ男らしい情熱的な一面が、歌唱を聴きながら勝手に想像していた私の「グロ様像」と重なっていて、読んでいてとっても微笑ましいです。
やはり歌唱には、歌い手の人生が表れるものなんですネ(*´∨`)
そして――
ファンとして気になる、著者近影。
2003年3月(御年74才)のご尊顔もばっちり拝むことができるのです。
↓↓こちら↓↓
“Peter Glossop -- The Story of a Yorkshire Baritone”
をゲトしました。
なんと、グロ様の自伝なんデス(*´∨`)
現在、プロローグを読み終えたところ。
育った家の近くに精神病院があって友だちに冷やかされて恥ずかしかったとか、銀行で働きながらジャズ・バンドでビューグルを吹いていたとか、声楽の先生に「アマチュア歌手で満足しなさい」と言われ、ママにブチキレてもらって(*゚Д゚)レッスンを続けたとか、“ひと耳惚れ”した嫁@メゾ・ソプラノとの馴れ初めだとか、なかなかに面白いエピソードが満載。
淡々とした筆致。それでいて、行間からにじみ出るヴェルディ男らしい情熱的な一面が、歌唱を聴きながら勝手に想像していた私の「グロ様像」と重なっていて、読んでいてとっても微笑ましいです。
やはり歌唱には、歌い手の人生が表れるものなんですネ(*´∨`)
そして――
ファンとして気になる、著者近影。
2003年3月(御年74才)のご尊顔もばっちり拝むことができるのです。
↓↓こちら↓↓