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サー・トーマス・アレンのリサイタル/Wigmore Hall 7/7 [アレンの実演鑑賞記]

allen-wigmore1.jpg サー・トーマス・アレンのリサイタル。ネタ編に引き続き、もう少しマジメな感想編です。

 今回、ウィグモアのホームページで予告されていたのはフランス歌曲ばかりでした。

 歌曲の世界は全く不案内な私です。それでも、ドイツものやイギリスものならまだ何とかついていけると思ったけれど、おフランスだなんて……。オペラだってフランスものにはちょっと馴染みが薄いのに。

 いくら兄さんの歌唱にベタ惚れだからって、知らない曲を延々と聴かされているだけでは、「シュテキ~(*´Д`)」だけで終わってしまうわ。

「この次、いきなり低い音になりますが、ダイジョブですか?」
「ココのフレーズ、レガートで歌いますか? それとも“オホホホ唱法”※注1で誤魔化しますか?」
 なんて、心でツッコミを入れつつ鑑賞させていただくのが、兄さんファンをやっている醍醐味ってモンです。

 そこで、行きつけのCDショップやiTunes Storeを駆使して、何とかプーランクとドビュッシーの歌曲集を探し出しました。時間が無かったので全てを集めるのは無理でしたが。

 集めた音源のうち、プーランクの"Le Bal Masque"はアレンのもの。13年くらい前の録音で、まだ声音にぬめりがあります(笑) どうせすぐ生で聴けるのに、ついつい購入しちゃうんですよね。

 その他のプーランクは、誰だか知らないフランス人歌手(複数)が歌っている4枚組CDで入手。オペラ歌手じゃないんじゃないかと思うくらい腹に力の入らんナヨナヨ声で、慣れるまではちょっと閉口しました。

 ドビュッシーの"Trois Ballades De Forancois Villon"は、クリストファー・マルトマンのものがありましたので、それで予習。このCDはストレスフリーで聴けました。

 こんなふうに気合いを入れて臨んでも、実際にアレンが目の前に現れると一瞬のうちに舞い上がってしまい、歌を聴いているんだか挙動に見惚れているんだかわからなくなっちゃうのですが、だからこそ、曲をある程度知っておいてよかったと思いました。

 曲目は以下の通り。

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 Poulenc and Courtly Love

Debussy : Trois Balldes de Fsancois Villon(3曲)
Poulenc : Songs from Poemes de Ronsard(3曲)
Duparc : L'invitation au voyage
        Soupir
        Le Manoir de Rosemonde
Ravel : Don Quichotte a Dulcinee
Poulenc : Le Bastiaire, ou Cortege d'Orphee
Poulenc : Le bal masque

Sir Thomas Allen baritone
Malcolm Martineau piano
Members of the Aurora Orchestra

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