じーちゃんのディナー・ショー!? -- 07年Fantasy of the Opera @ シカゴ・リリック [アレンの話題]
めちゃくちゃラブリーなポーズを決めてる、“じーちゃん”ことサー・トーマス・アレン♪
2007年2月3日シカゴ・リリック・オペラにおけるディナー付きガラ・コンサート、“23th, Fantasy of the Opera ”での様子です。
“Fantasy of the Opera”はシカゴ・リリックで毎年開催されている寄付金集めのためのイベントで、シーズン中の目玉公演に出演するスター歌手も何人か集って、オペラのアリアや、ジャズ、ブロードウェイナンバーをご披露、ということらしい。
毎回テーマが決まっているようで、07年のタイトルは“カーニヴァル!”でした。
アレンも07年2月にシカゴ・リリックの《コジ・ファン・トゥッテ》にドン・アルフォンソ役で出演していますので、お呼ばれ…ということになったのでしょう。
司会は音楽監督のサー・アンドリュー・デイヴィス。全出演者の面々は以下の通りです。(参照⇒06.11.30の速報。pdfファイル)
サー・トーマス・アレン :《コジ・ファン・トゥッテ》に出演
Isabel Bayrakdarian :《カルメル会修道女の対話》
デイヴィッド・カンジェロージ :《トゥーランドット》、《サロメ》
アナ・クリスティ :《カルメル会修道女の対話》
ネイサン・ガン :《コジ・ファン・トゥッテ》
パトリシア・ラチェット :《トゥーランドット》、《カルメル会修道女の対話》
デイル・トラヴィス :《カルメル会修道女の対話》
サー・アンドリュー・デイヴィス :司会
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アレンの“ドン” -- イントロダクション [アレンのドン・ジョヴァンニ]
*2012/2/22 ようやく'88年ROHの映像について記事にしました。→こちら
トーマス・アレンが初めてドン・ジョヴァンニを歌ったのは、1977年のグラインドボーン・フェスティバルでした。それから30年近くもの間に、300回以上ものパフォーマンスをこなしてきたそうです。
この数字だけでも「誰もが認めるドン・ジョヴァンニ歌い」と言えそうですが、実はワタクシ、ファンのくせに、あんまりピンとこないのです。
アレンのドンを聴いてファンになったわけではありませんし…(な、なはは…じーちゃん、ごめんね;;;)
そもそも《ドン・ジョヴァンニ》は幼い頃から繰り返し聴き続けているオペラでして、原体験としての父ちゃんの歌唱に始まり、その後はチェーザレ・シエピ様と、刷り込みが完了してしまっております。今更ニュータイプのドンを受け入れる余地はないので、大好きなオペラとは言いながら、正直に言えば、誰がドンをどう歌おうとあまり興味がないのですね。
キモかったり、ドベタクソだったりすれば、そりゃまぁブツクサ言いますけれども、それなりのバリトン・バス歌手がそれなりに歌ってくれれば、それなりに楽しめちゃうのです。
トーマス・アレンが初めてドン・ジョヴァンニを歌ったのは、1977年のグラインドボーン・フェスティバルでした。それから30年近くもの間に、300回以上ものパフォーマンスをこなしてきたそうです。
この数字だけでも「誰もが認めるドン・ジョヴァンニ歌い」と言えそうですが、実はワタクシ、ファンのくせに、あんまりピンとこないのです。
アレンのドンを聴いてファンになったわけではありませんし…(な、なはは…じーちゃん、ごめんね;;;)
そもそも《ドン・ジョヴァンニ》は幼い頃から繰り返し聴き続けているオペラでして、原体験としての父ちゃんの歌唱に始まり、その後はチェーザレ・シエピ様と、刷り込みが完了してしまっております。今更ニュータイプのドンを受け入れる余地はないので、大好きなオペラとは言いながら、正直に言えば、誰がドンをどう歌おうとあまり興味がないのですね。
キモかったり、ドベタクソだったりすれば、そりゃまぁブツクサ言いますけれども、それなりのバリトン・バス歌手がそれなりに歌ってくれれば、それなりに楽しめちゃうのです。
父ちゃん役です -- 《ヘンゼルとグレーテル》@ROH (映画館でも観られます) [アレンのニュース]
英国ロイヤル・オペラのクリスマス演目は、フンパーディンクの《ヘンゼルとグレーテル》。新演出だそうです。
"じーちゃん"ことトーマス・アレンは、父ちゃん役(ペーター)で出演します。
ダブルキャストで、アレンの日程は、12/9, 12, 14, 16, 18, 21, 29 の計7回。
一応、12/30, 1/1 もあるのですが、こちらはもう一人の父ちゃん役Eike Wilm Schulte におまかせ。
プレミエの初日を飾るとゆーオイシイ仕事はしっかり確保。12月の中旬にガッツリ小遣いを稼いで、年末年始はゆっくり休もうってコンタンですか? まぁご老体ですからしょうがないわね~ぇ、なんて思っていたんですが、Schulteだって写真を見たらなんか同年代っぽいんですね(笑) まぁ、ワーグナー歌手のようですから、喉も強いし体力もあるってことで、じーちゃんのハッピーなホリデーの為、ここは頑張っていただきましょう。
この《ヘンゼルとグレーテル》新プロダクション、なんと12/16の映像がヨーロッパの映画館にて生中継されるそうです。
詳細は⇒コチラ
9月に《ドン・ジョヴァンニ》の初日の映像が映画館に配信されましたが、それと同じ企画ですね。
ロンドンにいなくても、ROHオペラが観られる!!
と言っても、Tokyo のワタクシにはその恩恵を得ることができないのですが、でももしかして、こないだのドンジョと同じように、ROHのサイトでオンデマンド配信してくれるって可能性も……????(←サイトをさまよってみましたが、今のところそんな動きはナシ;;;)
んでも、んでも、METのライブビューイングみたいに、後で日本の映画館で観られる可能性も……???(←んんん~今のところそんな動きはナシ;;;)
まぁ、とにかく、アレンの出演する公演がこんなふうに注目されるのは、ファンとしても嬉しいことです。何か情報が入りましたら、是非とも教えてくださいね♪
"じーちゃん"ことトーマス・アレンは、父ちゃん役(ペーター)で出演します。
ダブルキャストで、アレンの日程は、12/9, 12, 14, 16, 18, 21, 29 の計7回。
一応、12/30, 1/1 もあるのですが、こちらはもう一人の父ちゃん役Eike Wilm Schulte におまかせ。
プレミエの初日を飾るとゆーオイシイ仕事はしっかり確保。12月の中旬にガッツリ小遣いを稼いで、年末年始はゆっくり休もうってコンタンですか? まぁご老体ですからしょうがないわね~ぇ、なんて思っていたんですが、Schulteだって写真を見たらなんか同年代っぽいんですね(笑) まぁ、ワーグナー歌手のようですから、喉も強いし体力もあるってことで、じーちゃんのハッピーなホリデーの為、ここは頑張っていただきましょう。
ROHのサイトで《ヘンゼルとグレーテル》のCGアニメが見られます。画像をクリック!!
この《ヘンゼルとグレーテル》新プロダクション、なんと12/16の映像がヨーロッパの映画館にて生中継されるそうです。
詳細は⇒コチラ
9月に《ドン・ジョヴァンニ》の初日の映像が映画館に配信されましたが、それと同じ企画ですね。
ロンドンにいなくても、ROHオペラが観られる!!
と言っても、Tokyo のワタクシにはその恩恵を得ることができないのですが、でももしかして、こないだのドンジョと同じように、ROHのサイトでオンデマンド配信してくれるって可能性も……????(←サイトをさまよってみましたが、今のところそんな動きはナシ;;;)
んでも、んでも、METのライブビューイングみたいに、後で日本の映画館で観られる可能性も……???(←んんん~今のところそんな動きはナシ;;;)
まぁ、とにかく、アレンの出演する公演がこんなふうに注目されるのは、ファンとしても嬉しいことです。何か情報が入りましたら、是非とも教えてくださいね♪
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タグ:ヘンゼルとグレーテル ROH
ヤナーチェク《マクロプロス家の事》@日生劇場11/20 [オペラ実演レポ]
《マクロプロス事件》という訳のほうが一般的かもしれません。ほかにも《マクロプロスの秘事》という訳もあり、'06年の東京交響楽団定期演奏会ではこちらのタイトルでした。
チェコ語の原題は“Vĕc Makropulos”ですが、この"Vĕc"をどう解釈するかによって訳が変わってくるのだそうです。
「事」とか「物」とか「あれ」とか「それ」とか、多義的というか曖昧なので、今回の二期会による上演では、観客に先入観を与えないよう、出来る限り原題の雰囲気を生かした翻訳をこころがけたのだとか。
私も、単に「事」とした今回の翻訳がいちばんしっくり来ると思います。ほとんど予備知識ゼロの状態でこのオペラを観たのですけど、「秘事」とか「事件」などとしてしまうと、胸に残っている余韻とはかなりズレてしまいます。
不老不死の薬を飲んで337年も生き続ける絶世の美女と、翻弄される男たちの物語。設定だけを読めば荒唐無稽でバカバカしいので、ついつい三面記事的な派手な訳語を当てはめてしまいがちですけれども、ヤナーチェクが注目した主題は「とほうもなく長生きをすることの驚異」ではなく「死による救い」でありますから、センセーショナルな字面に頼るべきではないでしょう。
ヒロイン、エリナ・マクロプロスの驚異的な長寿は本人が意図して得たものではなく、典医の家に生まれた運命や為政者の気まぐれに利用されたが故の悲劇です。「事件」や「秘事」と限定するより、理不尽な人間世界の営みすべてを包括した「事」という訳語を当てはめたほうが、物語の主題を損なうことなく観る側に伝えることができるではと思います。
チェコ語の原題は“Vĕc Makropulos”ですが、この"Vĕc"をどう解釈するかによって訳が変わってくるのだそうです。
「事」とか「物」とか「あれ」とか「それ」とか、多義的というか曖昧なので、今回の二期会による上演では、観客に先入観を与えないよう、出来る限り原題の雰囲気を生かした翻訳をこころがけたのだとか。
私も、単に「事」とした今回の翻訳がいちばんしっくり来ると思います。ほとんど予備知識ゼロの状態でこのオペラを観たのですけど、「秘事」とか「事件」などとしてしまうと、胸に残っている余韻とはかなりズレてしまいます。
不老不死の薬を飲んで337年も生き続ける絶世の美女と、翻弄される男たちの物語。設定だけを読めば荒唐無稽でバカバカしいので、ついつい三面記事的な派手な訳語を当てはめてしまいがちですけれども、ヤナーチェクが注目した主題は「とほうもなく長生きをすることの驚異」ではなく「死による救い」でありますから、センセーショナルな字面に頼るべきではないでしょう。
"あなたたちには、この世の全てが意味をなす。
あなた達には、この世の全てに価値がある。
ものの見えぬ人たち、あなたたちは幸せ。
早々に死ぬという運命に恵まれているのだから。"
ヒロイン、エリナ・マクロプロスの驚異的な長寿は本人が意図して得たものではなく、典医の家に生まれた運命や為政者の気まぐれに利用されたが故の悲劇です。「事件」や「秘事」と限定するより、理不尽な人間世界の営みすべてを包括した「事」という訳語を当てはめたほうが、物語の主題を損なうことなく観る側に伝えることができるではと思います。
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[再掲] 聴きました! 《キャンディード》@ロイヤル・フェスティバル・ホール [アレンのミュージカル]
※11/22 :試聴ファイル追加しました。
05年ロイヤル・フェスティバル・ホールでの《キャンディード》。BBCで放送された音源の情報をこちらの記事で募りましたところ、keyakiさんが真っ先にご連絡をくださったのですが、他の複数の方々からもご提供をいただきました。皆さん、本当にありがとうございます。(ワタシのファン道は、皆サマの生温かい励ましと通報、“施し”によって成り立っております)
めでたく聴くことができましたので、かる~く感想などを。(もちろん、じーちゃん中心です。あしからず)
演奏会形式だったこともかなり影響していると思いますが、ざっと聴いたところでは、「まぁ、こんなものかナ」という印象です。
やはり歌だけじゃなくて、合間合間に芝居がないと、この作品の魅力は伝わりにくいんだと思います。バーンスタインの音楽だけでもとても魅力的なんですけれども、同じフレーズの繰り返しも多いので、音楽だけだとワンパターンに感じちゃいます。
メロディラインが同じなのは、ストーリー上そうでなければならない理由がちゃんとあるからで、それこが芝居で表現されるべきポイントなんですよね。もちろん「語り」が入りますけど、それだけだとつらいです。(まぁ、ところどころで観客の笑い声が入っていますので、棒立ちではなく、何かカンタンな小芝居をしていたことは間違いないと思いますけど)
05年ロイヤル・フェスティバル・ホールでの《キャンディード》。BBCで放送された音源の情報をこちらの記事で募りましたところ、keyakiさんが真っ先にご連絡をくださったのですが、他の複数の方々からもご提供をいただきました。皆さん、本当にありがとうございます。(ワタシのファン道は、皆サマの生温かい励ましと通報、“施し”によって成り立っております)
めでたく聴くことができましたので、かる~く感想などを。(もちろん、じーちゃん中心です。あしからず)
演奏会形式だったこともかなり影響していると思いますが、ざっと聴いたところでは、「まぁ、こんなものかナ」という印象です。
やはり歌だけじゃなくて、合間合間に芝居がないと、この作品の魅力は伝わりにくいんだと思います。バーンスタインの音楽だけでもとても魅力的なんですけれども、同じフレーズの繰り返しも多いので、音楽だけだとワンパターンに感じちゃいます。
メロディラインが同じなのは、ストーリー上そうでなければならない理由がちゃんとあるからで、それこが芝居で表現されるべきポイントなんですよね。もちろん「語り」が入りますけど、それだけだとつらいです。(まぁ、ところどころで観客の笑い声が入っていますので、棒立ちではなく、何かカンタンな小芝居をしていたことは間違いないと思いますけど)
ROH《ラ・ボエーム》 '74年のプレミエ写真の検証 (注:ネタです) [オペラの話題]
ヴァランシエンヌさんより、34年前のROH《ラ・ボエーム》のプレミエ写真をいただいてしまいました。
今年10月の公演のプログラムに掲載されていたものです。(ヴァラリンさん、本当にありがとうございます)
※プログラムより転載
La boheme, The Royal Opera(1974) with Placido Domingo(Rodolfo), Katia Ricciarelli(Mimi), Wendy Fine(Musetta) and Peter Glossop(Marcello) Donald Southern Cllection at Royal Opera House Collections
こちらの記事:"初代マルチェッロはグロソップだった!! 《ラ・ボエーム》@’74年プレミエ"で(私だけが)さんざん大騒ぎをいたしました、グロ様とアレンの共演の事実も、お陰さまで確証が得られたかな?と。
え?
「明らかに“猿の惑星”なグロ様ならわかるけど、
あんな後姿だけじゃ、アレンと断言するのは無理ダロ」って?
ふふン、粘着なファンを舐めんなよ。
「続きを読む」以下に
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Royal Festival Hallの《キャンディード》 -- 05年ロンドン [アレンのミュージカル]
順序が前後してしまいましたが、05年2月11日~12日にロンドンはロイヤル・フェスティバル・ホールでの《キャンディード》。演奏会形式での公演で、“じーちゃん”ことサー・トーマス・アレンは、ナレーター/パングロス博士/マルティンの三役をこなしました。
公演の様子は同年の6月4日にBBCのRadio3で放送され、CD化もされているようですが、ざっと探してみたところではアマゾン等の大手ネットSHOPには出ていません。というわけで、引き続き有志の皆サマの「通報」をお願いします。
つい最近のことなのに、知らなかったなんて情けないワ(つД`) 《キャンディード》がこんなにオモシロい作品と知っていれば、自力でエアチェックもできたのにね~ぇ。
(11/22 追記。めでたく聴くことができました。⇒コチラ。 感想と、いくつか試聴ファイルもアップしていますので、ぜひお聴きください。)
主要キャストはこちら。
キャンディード:マイケル・スラッテリー
これはまた……いかにもキャンディードらしい、純朴童顔青年だこと。これでバリトンだったら、ビリー・バッドなんかもイケそうね。
アメリカ人のテノールで、モーツァルトやバロックを得意としているみたいです。
オフィシャルサイトはこちらです。
クネゴンデ:カルラ・フータネン
トロント大学出身とありましたので、カナダ人だと思います。ヴィヴィッドで正確なコロラトゥーラが売りとのこと。
レパートリーはヴィヴァルディやパーセル、モーツァルト、ヘンデルあたり。やはりバロック畑のようですが、ブリテンの《真夏の夜の夢》のタイターニアなどもありました。
ナレーター/パングロス/マルティン:サー・トーマス・アレン
言わずと知れた、英国声楽界の大スター。自称ドン・ジョヴァンニの生まれ変わり。バロック、モーツァルトはもちろんのこと、ヴェルディ、ワーグナー、現代モノまで節操なくこなす。
「いい加減にヤメロ!!」との声もある中、しぶとく自分のできそうなじーちゃん役を探し出しては独り占め。レパートリーの数を増やすことに残りの歌手人生を賭けております。
ファン・ブログはこちらです。
……い、いいじゃないのサ、上の若い二人と並べて紹介しているページがあるんだから……(ブツブツ)
公演の様子は同年の6月4日にBBCのRadio3で放送され、CD化もされているようですが、ざっと探してみたところではアマゾン等の大手ネットSHOPには出ていません。というわけで、引き続き有志の皆サマの「通報」をお願いします。
つい最近のことなのに、知らなかったなんて情けないワ(つД`) 《キャンディード》がこんなにオモシロい作品と知っていれば、自力でエアチェックもできたのにね~ぇ。
(11/22 追記。めでたく聴くことができました。⇒コチラ。 感想と、いくつか試聴ファイルもアップしていますので、ぜひお聴きください。)
主要キャストはこちら。
キャンディード:マイケル・スラッテリー
これはまた……いかにもキャンディードらしい、純朴童顔青年だこと。これでバリトンだったら、ビリー・バッドなんかもイケそうね。
アメリカ人のテノールで、モーツァルトやバロックを得意としているみたいです。
オフィシャルサイトはこちらです。
クネゴンデ:カルラ・フータネン
トロント大学出身とありましたので、カナダ人だと思います。ヴィヴィッドで正確なコロラトゥーラが売りとのこと。
レパートリーはヴィヴァルディやパーセル、モーツァルト、ヘンデルあたり。やはりバロック畑のようですが、ブリテンの《真夏の夜の夢》のタイターニアなどもありました。
ナレーター/パングロス/マルティン:サー・トーマス・アレン
言わずと知れた、英国声楽界の大スター。自称ドン・ジョヴァンニの生まれ変わり。バロック、モーツァルトはもちろんのこと、ヴェルディ、ワーグナー、現代モノまで節操なくこなす。
「いい加減にヤメロ!!」との声もある中、しぶとく自分のできそうなじーちゃん役を探し出しては独り占め。レパートリーの数を増やすことに残りの歌手人生を賭けております。
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演奏会形式《ロベルト・デヴェリュー》ウィーン国立歌劇場来日公演@東京文化会館 [オペラ実演レポ]
一度は生で聴かねばと思っていた、コロラトゥーラの女王エディタ・グルベローヴァ。けっこう来日してくださるので、ついつい先延ばしにしがちでした。
今回のウィーン国立歌劇場来日公演にしても、チケットがあまりに高額なのに恐れをなして、当初はスキップする予定でした。が、「この機会を逃すな」という神サマのお計らいがあったのでしょうか。mixi経由で最高の席のチケットを割安で譲り受けるという幸運に恵まれ、曇天の下、東京文化会館へ。
演目は《ロベルト・デヴェリュー》。
「ベルカントは苦手」と言いつつ、ドニゼッティはかなり好きなほうなのでして、このオペラも“永遠の心のハニー”であるところのグロ様がノッティンガム公を歌っている録音を手に入れたのをきっかけに、ちょくちょく家事のBGM(!)にしています。
ストーリーはこちらを参照ください。
ウィーン国立歌劇場での舞台装置はたいへん大掛かりでインパクトのあるものだそうですが、日本でその装置に対応できる劇場が無かったためか、演奏会形式での上演となったそうです。
こちらのブログ「オーストリアこぼれ話」さんの記事に、現地での舞台の様子の詳細があります。本来は衣装も、いかにも16世紀な、カラーので~ん!!と立ったヤツなんですね。
そういう演出でも観てみたかったのはヤマヤマですが、実は演奏会形式のオペラを生で体験するのは初めての私。そちらのほうも興味津々でしたし、今回はグルベローヴァの歌唱に全神経を集中させたいという気持ちもありましたので、ちょうど良かったと思います。
今回のウィーン国立歌劇場来日公演にしても、チケットがあまりに高額なのに恐れをなして、当初はスキップする予定でした。が、「この機会を逃すな」という神サマのお計らいがあったのでしょうか。mixi経由で最高の席のチケットを割安で譲り受けるという幸運に恵まれ、曇天の下、東京文化会館へ。
演目は《ロベルト・デヴェリュー》。
「ベルカントは苦手」と言いつつ、ドニゼッティはかなり好きなほうなのでして、このオペラも“永遠の心のハニー”であるところのグロ様がノッティンガム公を歌っている録音を手に入れたのをきっかけに、ちょくちょく家事のBGM(!)にしています。
ストーリーはこちらを参照ください。
ウィーン国立歌劇場での舞台装置はたいへん大掛かりでインパクトのあるものだそうですが、日本でその装置に対応できる劇場が無かったためか、演奏会形式での上演となったそうです。
こちらのブログ「オーストリアこぼれ話」さんの記事に、現地での舞台の様子の詳細があります。本来は衣装も、いかにも16世紀な、カラーので~ん!!と立ったヤツなんですね。
そういう演出でも観てみたかったのはヤマヤマですが、実は演奏会形式のオペラを生で体験するのは初めての私。そちらのほうも興味津々でしたし、今回はグルベローヴァの歌唱に全神経を集中させたいという気持ちもありましたので、ちょうど良かったと思います。
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07年にもやってます -- 《キャンディード》@エジンバラ・フェスティバル [アレンのミュージカル]
04年NYにて、《キャンディード》のナレーターとパングロス博士で(おおむね)好評を博した“じーちゃん”ことトーマス・アレン。
05年ロンドンでは上記2役に加えて悲観主義者マルティンも演じていますが、07年8月にも同じ3役で舞台に立っていたことがわかりました(ナレーターとパングロスの2役と報じている記事もあります)。
2007年8月10日(金)、エジンバラ・フェスティバルにて。アッシャー・ホール、演奏会形式での上演です(04年NYでの舞台は半演奏会形式、05年ロンドンでも演奏会形式)。
「ウチのじーちゃん、ミュージカルも歌ったことがあるんですヨ~(*´∨`) 」なんてスタンスで、この《キャンディード》シリーズをまとめていたつもりだったのですけど、こー頻繁にやってるんでは普通に「レパートリー」ですねw
ブロードウェイでの2役が意外にハマっていたので「本国でも……!!」ってことになったんでしょうか。日本式に言うなら“逆輸入”?
こないだのLAでの《ジャンニ・スキッキ》もそうですけど、アメリカで上手くいった後にイギリスでも……てなパターン、けっこうあるような気がします。やっぱりアメリカで売れると箔が付くってことなんですかね?
エジンバラ・フェスティバルとは、毎年8月の中旬~3週間、演劇、オペラ、音楽、ダンス等、さまざまな分野での一流の舞台芸術を上演する、世界最大の芸術祭。スコットランドと聞くと、私なんぞは「歴史のある静かな街」というイメージを持っているのですが、この時期には世界中から何十万人もの観光客が訪れ、たいへんな賑わいとなるそうです。
07年はエジンバラ・フェスティバルが60周年を迎えた年で、じーちゃんの出た《キャンディード》はそのオープニング公演でした。
05年ロンドンでは上記2役に加えて悲観主義者マルティンも演じていますが、07年8月にも同じ3役で舞台に立っていたことがわかりました(ナレーターとパングロスの2役と報じている記事もあります)。
2007年8月10日(金)、エジンバラ・フェスティバルにて。アッシャー・ホール、演奏会形式での上演です(04年NYでの舞台は半演奏会形式、05年ロンドンでも演奏会形式)。
「ウチのじーちゃん、ミュージカルも歌ったことがあるんですヨ~(*´∨`) 」なんてスタンスで、この《キャンディード》シリーズをまとめていたつもりだったのですけど、こー頻繁にやってるんでは普通に「レパートリー」ですねw
ブロードウェイでの2役が意外にハマっていたので「本国でも……!!」ってことになったんでしょうか。日本式に言うなら“逆輸入”?
こないだのLAでの《ジャンニ・スキッキ》もそうですけど、アメリカで上手くいった後にイギリスでも……てなパターン、けっこうあるような気がします。やっぱりアメリカで売れると箔が付くってことなんですかね?
エジンバラ・フェスティバルとは、毎年8月の中旬~3週間、演劇、オペラ、音楽、ダンス等、さまざまな分野での一流の舞台芸術を上演する、世界最大の芸術祭。スコットランドと聞くと、私なんぞは「歴史のある静かな街」というイメージを持っているのですが、この時期には世界中から何十万人もの観光客が訪れ、たいへんな賑わいとなるそうです。
07年はエジンバラ・フェスティバルが60周年を迎えた年で、じーちゃんの出た《キャンディード》はそのオープニング公演でした。
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《リゴレット》@新国立劇場 11/3 [オペラ実演レポ]
最終日の公演を観に行きました。
大好きなヴェルディの、お気に入りの演目。そして、私の永遠の心のハニーであるところの今は亡きピーター・グロソップ様の最も愛したタイトル・ロールということで、どうしても点が辛くなります。
今回、私が最も感激したのは、アルベルト・ファッシーニ、アレッサンドロ・チャンマルーギによる演出と舞台美術でした。
無料で配布されている「ステージノート」によりますと、ファッシーニは映画監督のルキノ・ヴィスコンティのアシスタントを経て、数多くのイタリア・オペラの演出を手がけてきた方だそうです。同じキンキラキン、絢爛豪華な路線を行くゼッフィレッリとはまた違ったモダンさ、デフォルメされたエキゾシティズムに溢れる第1幕第1場、マントヴァ公の城の広間は、これから繰り広げられるおどろおどろしい物語の幕開けに、まことふさわしいものでした。
また、暗闇の街の様子やリゴレットの棲家、3幕の居酒屋は、マントヴァ公の輝かしい城とは対照的なモノトーンなのですが、ポップアップ・アート(注1)を連想させられるような立体感・遠近感のあるセットです。回り舞台を効果的に利用して場面転換を行いますので、たいへん臨場感がありました。
特に、3幕の居酒屋のセット(写真)が素晴らしく、リゴレット父娘の立つミンチョ河の岸辺の路地、居酒屋の内部、そしてマントヴァ公が眠る屋根裏部屋の3層建て。これぞ「舞台劇!!」といった迫力で、最も印象に残っています。
居酒屋でマッダレーナと戯れるマントヴァ公を照らすオレンジ色の光。リゴレット父娘の悲劇の元凶であるにもかかわらず、呪いなどどこ吹く風で快楽にふけるマントヴァ公。
登場人物のほとんどが多かれ少なかれ傷を負っている中で、痛くも痒くもなかったのはこの不敵なマントヴァ公だけのはずです。
幕切れの、なんともやるせない後味の悪さ、理不尽さが魅力の《リゴレット》ですが、その本質をよく表した演出であると思いました。
大好きなヴェルディの、お気に入りの演目。そして、私の永遠の心のハニーであるところの今は亡きピーター・グロソップ様の最も愛したタイトル・ロールということで、どうしても点が辛くなります。
今回、私が最も感激したのは、アルベルト・ファッシーニ、アレッサンドロ・チャンマルーギによる演出と舞台美術でした。
無料で配布されている「ステージノート」によりますと、ファッシーニは映画監督のルキノ・ヴィスコンティのアシスタントを経て、数多くのイタリア・オペラの演出を手がけてきた方だそうです。同じキンキラキン、絢爛豪華な路線を行くゼッフィレッリとはまた違ったモダンさ、デフォルメされたエキゾシティズムに溢れる第1幕第1場、マントヴァ公の城の広間は、これから繰り広げられるおどろおどろしい物語の幕開けに、まことふさわしいものでした。
また、暗闇の街の様子やリゴレットの棲家、3幕の居酒屋は、マントヴァ公の輝かしい城とは対照的なモノトーンなのですが、ポップアップ・アート(注1)を連想させられるような立体感・遠近感のあるセットです。回り舞台を効果的に利用して場面転換を行いますので、たいへん臨場感がありました。
特に、3幕の居酒屋のセット(写真)が素晴らしく、リゴレット父娘の立つミンチョ河の岸辺の路地、居酒屋の内部、そしてマントヴァ公が眠る屋根裏部屋の3層建て。これぞ「舞台劇!!」といった迫力で、最も印象に残っています。
居酒屋でマッダレーナと戯れるマントヴァ公を照らすオレンジ色の光。リゴレット父娘の悲劇の元凶であるにもかかわらず、呪いなどどこ吹く風で快楽にふけるマントヴァ公。
登場人物のほとんどが多かれ少なかれ傷を負っている中で、痛くも痒くもなかったのはこの不敵なマントヴァ公だけのはずです。
幕切れの、なんともやるせない後味の悪さ、理不尽さが魅力の《リゴレット》ですが、その本質をよく表した演出であると思いました。
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