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No.71~75 フィッシャー=ディスカウ, レイミー, ヴィノグラードフ②, ルッフォ, ドス ["闘牛士の歌" 聴き比べ]

聴き比べ企画 Chanson du Toréador -- 100人の「闘牛士の歌」 もくじはこちら

ついに “アンティーク歌手” の声に惚れた・・・゚・(つД`)・゚・ ヴェルディ・バリトンは永久に不滅です。
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No.71 ディートリッヒ・フィッシャー=ディスカウ (Dietrich Fischer-Dieskau) ドイツ/1925 - 2012
原調/フランス語/録音年不明/
2012,5,18 逝去。86才でした。ご冥福をお祈りします。
彼に対する敬愛の気持ちを込めて、おもしろおかしく感想を述べていましたが、しばらくは自重させていただきます。
更に大物が登場してしまった・・。怖いけど正直に感想書こうw プライよりもFDにこそドイツ語で歌って欲しかったな、ネタ的に。しかしフラ語で歌おうとFDはFDだ。盛大なケイ◯ン歌唱を聴けて満足。これからも愛すべきネタ伯爵でいてください(賞賛してますっ!)。


No.72 サミュエル・レイミー(Samuel Ramey) アメリカ/1942 -
原調/フランス語/87年ライブ/
正確。シンプル。簡素。実直。確実。硬派。丁寧。安定。冷静。不動。沈着。重厚。バランス。重心。貫禄。風格。堂々。骨太。立派。堅固。抑制。頑丈。格調。楽譜。(一目置いてます!)


Vinogradov_2.jpgNo.73 アレクサンドル・ヴィノグラードフ ②(Alexander Vinogradov)ロシア/1976 -
原調/フランス語/2009年コンサート/
①の頃('07年ライブ No.24)と変わった!声に“色彩”が感じられる。
プレイボーイっぽさもあって、よりエスカミーリョらしくなった。
アリア集で歌うなら何でもアリだが、演じるなら軽薄さも必要なこの役。ヴィノグラードフのアプローチも正しい。


tittaruffoport.jpgNo.74 ティッタ・ルッフォ(Titta Ruffo)イタリア/1877-1953
原調/イタリア語/1908年の録音 ⇒YouTube
この人の当たり役はイァーゴなのだそうだ。(※1)当時の録音技術による、色あせた薄っぺらい音質にもかかわらず、さもありなんと思わせる素晴らしい声。実になめらかな響き。一気に感傷的な気分になった。
時代というその重いカーテンの向こう側、ルッフォが生きて舞台に立っていたまさにその時。彼の肉声は劇場でどんなふうに聞こえたのだろうか、と。
それにしても、ジーノ・ベキといいメリルといい、このルッフォもそうなんだけど、なぜ「へへ〜い!」なんて掛け声を入れるんだろ? 闘牛士なら「オーレ!」じゃないのか? それとも、そう言ってるのか?


No.75 マーク・S・ドス(Mark S Doss)アメリカ/1957 -
原調/フランス語/2009年コンサート/
YouTubeの映像を見ると余興で歌ったという感じ。輪郭のはっきりした艶のあるバスバリトン。低音も深く、真面目な舞台でなら聞き応えがありそう。アフリカン・アメリカ人のバス系は美声が多い。実演でお目にかかってみたいものです。

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(※1)2012,5,23訂正。
ルッフォの当たり役はトマの《ハムレット》題名役です。詳しくはこちらの記事へ。

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