夢とロマンの大相撲…じゃなくて「大理石のような大空にかけて誓う」/14人のイァーゴ [オペラ録音・映像鑑賞記]
19世紀生まれのアンティーク歌手たちによる《オテロ》名場面集より。
「復讐の二重唱/大理石のような大空にかけて誓う」
妻デズデーモナの浮気をほのめかされたオテロが、ついにブチ切れて復讐を誓い、内心ほくそ笑んでいるイァーゴが忠節を装って同調する、大迫力の二重唱です。
なまめかしくも静かなイァーゴの語りから、突如ドッカーン!と爆発する金管とオテロの叫び。オテロ歌いのテノールの強靭な歌唱の聴かせドコロでありますが、イァーゴのパートにも注目(耳)したい。
実は重唱になる前はバリトンが主旋律を歌うのでして、その後もストレートで単調なオテロの旋律に、派手に上下するイァーゴの旋律が蛇のようにまとわりついて、両者の関係を実に見事に描写しています。
で、あるからして。
ここはテノールとバリトンが死力を尽くして声の大相撲をとってくれなきゃいけないのっ(`・ω・´)シャキーン
バリトンが聴こえなきゃ意味ないでしょ。
で、バリトンに煽られたテノールは、ここでかき消されたらテノールの名折れとばかりに、更に大声を出してくれなきゃいけないのっ。でなきゃオモシロくないでしょ。
ここはいっちょう伝説のオテロ力士、フランチェスコ・タマーニョ(画像右)とヴィクトール・モレル(画像左)…といきたいところだけど、残念ながら録音という“場所”では元祖たちの顔合わせはナシ。
ひと世代後の東西の名横綱、エンリコ・カルーソーとティッタ・ルッフォの取組に期待。
仕切り直しで気合を入れるのテノールの掛け声、
「さんぐぇヽ(`Д´)ノ!! さんぐぇヽ(`Д´)ノ!! さんぐぇヽ(`Д´)ノ!!」
にも注目(耳)しましょう。
--------------------------------
【大理石のような大空にかけて誓う】
ジョヴァンニ・ゼナテッロ(1876 - 1949) vs パスクァーレ・アマート (1878-1942)
1909年の録音/オーケストラ伴奏/⇒YouTube
まったり…。このテンポでも生オケなら大迫力だと思うけど。力押しのゼナテッロ。アマートも多少声が上ずってるから大声相撲には参加しているようだ。負けてるけどw
アマートは野蛮な歌唱をする人ではないようで、この二重唱ではあっさりしてる。
【大理石のような大空にかけて誓う】
エンリコ・カルーソー(1873 - 1921) vs ティッタ・ルッフォ (1877-1953)
1914年の録音/オーケストラ伴奏/⇒YouTube
さぁ行司の軍配が返りました。
は~っけよ~~い! の~こったのこった!
頭からぶちかますカルーソー、受けるルッフォ。
四つに組み、ルッフォ土俵際まで追い詰められるも腰を落として踏みとどまる。
壮絶な吊り合いの末、両者転落。
軍配はカルーソー!
…が、向正面の審判員、モレル親方から物言いがつき、審議の結果、同体取り直しと決定致しました。
以上、座布団の飛び交う国技館歌劇場より。解説はタマーニョ親方、実況は「毎日オペラ放送局」のワタクシ。
【大理石のような大空にかけて誓う】
ニコラ・フザーティ(1876 - 1956) vs リッカルド・ストラッチャーリ (1875-1955)
1928年の録音/オーケストラ伴奏/
’28年にしてはオケの音が驚異的にキレイ。へなちょこキャラのフザーティを懐の大きなストラッチャーリが包み込んでいるw オテロに勝ち目はなし。完全にイァーゴの「母性」に優しくリードされているなww
【大理石のような大空にかけて誓う】
アウレリアーノ・ペルティレ(1885 - 1952) vs ベンヴェヌート・フランチ (1891-1985)
1928年の録音/オーケストラ伴奏/
これも’28年にしてはオケの音が迫力大。特に金管。ペルティレはかなりの暴れん坊。「さんぐぇ!さんぐぇ!」は駄々っ子みたいw 落ち着いた歌唱のフランチはキャラの点でも食われている。 ちゃんと大声だと思うけど、録音だと声に厚みがないのね。
【大理石のような大空にかけて誓う】
ジャコモ・ラウリ・ヴォルピ(1892 - 1979) vs マリオ・バシオラ (1892-1965)
1941年の録音/オーケストラ伴奏/
オテロが二役歌ってるのかと思った。声が似すぎ!どっちがテノールなんだか。ってゆーかヴォルピのが圧倒的にパワーがある。でも三つ目の「さぁ〜んぐぇ〜〜〜〜〜〜!」はちょっとアタマ悪すぎでは…(*゚Д゚) バシオラのパワー不足は共演者にドン引きしてるから?
…電光掲示板を見ながら本日の取組結果をおさらいしましょう。⇒YouTube
(ゼナテッロとアマートのは何故か無し)
「復讐の二重唱/大理石のような大空にかけて誓う」
妻デズデーモナの浮気をほのめかされたオテロが、ついにブチ切れて復讐を誓い、内心ほくそ笑んでいるイァーゴが忠節を装って同調する、大迫力の二重唱です。
なまめかしくも静かなイァーゴの語りから、突如ドッカーン!と爆発する金管とオテロの叫び。オテロ歌いのテノールの強靭な歌唱の聴かせドコロでありますが、イァーゴのパートにも注目(耳)したい。
実は重唱になる前はバリトンが主旋律を歌うのでして、その後もストレートで単調なオテロの旋律に、派手に上下するイァーゴの旋律が蛇のようにまとわりついて、両者の関係を実に見事に描写しています。
で、あるからして。
ここはテノールとバリトンが死力を尽くして声の大相撲をとってくれなきゃいけないのっ(`・ω・´)シャキーン
バリトンが聴こえなきゃ意味ないでしょ。
で、バリトンに煽られたテノールは、ここでかき消されたらテノールの名折れとばかりに、更に大声を出してくれなきゃいけないのっ。でなきゃオモシロくないでしょ。
ここはいっちょう伝説のオテロ力士、フランチェスコ・タマーニョ(画像右)とヴィクトール・モレル(画像左)…といきたいところだけど、残念ながら録音という“場所”では元祖たちの顔合わせはナシ。
ひと世代後の東西の名横綱、エンリコ・カルーソーとティッタ・ルッフォの取組に期待。
仕切り直しで気合を入れるのテノールの掛け声、
「さんぐぇヽ(`Д´)ノ!! さんぐぇヽ(`Д´)ノ!! さんぐぇヽ(`Д´)ノ!!」
にも注目(耳)しましょう。
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【大理石のような大空にかけて誓う】
ジョヴァンニ・ゼナテッロ(1876 - 1949) vs パスクァーレ・アマート (1878-1942)
1909年の録音/オーケストラ伴奏/⇒YouTube
まったり…。このテンポでも生オケなら大迫力だと思うけど。力押しのゼナテッロ。アマートも多少声が上ずってるから大声相撲には参加しているようだ。負けてるけどw
アマートは野蛮な歌唱をする人ではないようで、この二重唱ではあっさりしてる。
【大理石のような大空にかけて誓う】
エンリコ・カルーソー(1873 - 1921) vs ティッタ・ルッフォ (1877-1953)
1914年の録音/オーケストラ伴奏/⇒YouTube
さぁ行司の軍配が返りました。
は~っけよ~~い! の~こったのこった!
頭からぶちかますカルーソー、受けるルッフォ。
四つに組み、ルッフォ土俵際まで追い詰められるも腰を落として踏みとどまる。
壮絶な吊り合いの末、両者転落。
軍配はカルーソー!
…が、向正面の審判員、モレル親方から物言いがつき、審議の結果、同体取り直しと決定致しました。
以上、座布団の飛び交う
【大理石のような大空にかけて誓う】
ニコラ・フザーティ(1876 - 1956) vs リッカルド・ストラッチャーリ (1875-1955)
1928年の録音/オーケストラ伴奏/
’28年にしてはオケの音が驚異的にキレイ。へなちょこキャラのフザーティを懐の大きなストラッチャーリが包み込んでいるw オテロに勝ち目はなし。完全にイァーゴの「母性」に優しくリードされているなww
【大理石のような大空にかけて誓う】
アウレリアーノ・ペルティレ(1885 - 1952) vs ベンヴェヌート・フランチ (1891-1985)
1928年の録音/オーケストラ伴奏/
これも’28年にしてはオケの音が迫力大。特に金管。ペルティレはかなりの暴れん坊。「さんぐぇ!さんぐぇ!」は駄々っ子みたいw 落ち着いた歌唱のフランチはキャラの点でも食われている。 ちゃんと大声だと思うけど、録音だと声に厚みがないのね。
【大理石のような大空にかけて誓う】
ジャコモ・ラウリ・ヴォルピ(1892 - 1979) vs マリオ・バシオラ (1892-1965)
1941年の録音/オーケストラ伴奏/
オテロが二役歌ってるのかと思った。声が似すぎ!どっちがテノールなんだか。ってゆーかヴォルピのが圧倒的にパワーがある。でも三つ目の「さぁ〜んぐぇ〜〜〜〜〜〜!」はちょっとアタマ悪すぎでは…(*゚Д゚) バシオラのパワー不足は共演者にドン引きしてるから?
…電光掲示板を見ながら本日の取組結果をおさらいしましょう。⇒YouTube
(ゼナテッロとアマートのは何故か無し)
2012-06-22 02:54
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