じーちゃんブロードウェイへ行く -- 《キャンディード》04年NY [アレンのミュージカル]
歌と舞台につながることなら手広くやりたがる“じーちゃん”ことサー・トーマス・アレン。ミュージカルの出演歴もちょこっとあったりいたします。
把握しているところでは、コール・ポーターの《キス・ミー・ケイト》(録音)や《スウィニー・トッド》(舞台出演)など。そろそろ主要なオペラ作品のコレクションが一段落しそうですので、退屈な歌曲の世界へ足を踏み入れる前に、こちらの分野でのアレンの情報もまとめておこうと思います。
オペラブログのくせにミュージカル・ランキングに居候させていただいているのも、そういう背景があるんでして。
さて。おそらく最も最近のミュージカル出演であろうと思われますのが、2004年にNew Yorkはエヴリ・フィッシャー・ホールで上演された《キャンディード》。アレンは、ナレーターとパングロス博士役で出演しています。
この公演はDVD化されていますが、アメリカ産ですんで、例によってリージョンコード:1の壁に阻まれ、鑑賞するに至っておりません。コレクターとして一応手に入れるだけは手に入れておいて、追い追い試聴できる環境を整えれば良いのでしょうけど。
今年3月にはNHKのウィークエンド・シアターの放送もあったそうです。が、TVを持っていない私が観れるか、ンなもん!!ヽ(`Д´)ノ あやうく主義を曲げて家電量販店に走りそうになったのですが、その前に、YouTubeにこの映像のいくつかが大量アップされるという幸運に巡り会いましたので、なんとなく舞台の様子を知ることができました。
iPodに投入して、通勤電車の中で細切れに鑑賞してマス。もーぉ、涙ぐましいと思わない?
こちらが序曲↓↓
若い出演者にまじって偉そーにしているじーちゃんの姿をしかとご確認ください。
《キャンディード》という作品じたいはほとんど知らなかったのですが、序曲は吹奏楽曲としても大変有名ですね。コンクールなどで演奏したという方もいらっしゃるかもしれません。
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どんな経緯でアレンがこの舞台に出演するに至ったかはよくわからないのですが、「ブロードウェイとオペレッタ(オペラ)それぞれのテリトリーで活躍しているキャストを引き抜いてこよう」という意図があったようです。
なるほど。
でも、何でアレンなんですかね? と疑問が湧かないわけでもないのですが(笑) 確かに、アメリカのオペラ界ではアレンもけっこう人気があるほうだと思います。日本で彼のファンをやっていると、あんまりピンと来ないのですけど(な~んか人気無いんだもんねー…;;;)、実はそんなに異例のことでもないのかな?
主要キャストのうち、オペラ畑からの参加はタイトル・ロールを演じたポール・グローブズとウチのじーちゃんの2名です。
グローブズはルイジアナ出身のリリック・テノール。モーツァルトやベルカントものを得意とし、METをはじめ世界の主要な歌劇場の舞台に立っています。97年にはザルツブルク音楽祭にも参加していますね。
キャンディードの恋人、クネゴンデはクリスティン・チェノウェス。今回のキャストでは、この人がいちばん有名かも。アルファベットで検索したのに、日本語のページががんがんヒットしました。声楽を学んだミュージカル女優で、二コール・キッドマンやスティーブ・マーティンの映画にも出演しています。
その他、パティ・ルポーンや、TVドラマにも出演歴があるらしいミュージカル男優のジェフ・ブラメンクランツなど。
演奏はバーンスタインと縁の深いニューヨーク・フィルハーモニック。
指揮はマリーン・オールソップ。ボルティモア・シンフォニー・オーケストラの音楽監督なのだそうで、スカラ座や、東京フィルを振った経歴もありました。
なかなかカッコイイ女性でして、じーちゃん目当てで見ているはずなのに、ついつい彼女に注目してしまいます(←よくあることです;;;)
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Bernstein "Candide"
Paul Groves - Candide
Kristin Chenoweth - Cunegonde
Sir Thomas Allen - Dr. Pangloss / Narrator / Voltaire
Patti Lupone - The Old Lady
Michael McCormick - Baron / Inquisitor / Don Issachar / Cacambo
Gina Ferrall - Baroness / Sheep
Janine LaManna - Paquette
John Herrera - Judge / Aide / Prefect / Governor
Jeff Blumenkrantz - Maximilian
Michael McElroy - Judge / Captain / Crook
Ray Wills - Heresy Agent / Archbishop / Priest
Patty Goble - Sheep
Stanford Olsen - Vanderdendur / Ragotski
Director: Lonny Price
Conductor of the New York Philharmonic: Marin Alsop
Westminster Symphonic Choir and the Julliard Undergraduate Workshop - Company
※hybrid; part Hal Prince's original cut down version, part the New York City Opera version, part the Scottish Opera House version, and part a standard concert version.
把握しているところでは、コール・ポーターの《キス・ミー・ケイト》(録音)や《スウィニー・トッド》(舞台出演)など。そろそろ主要なオペラ作品のコレクションが一段落しそうですので、退屈な歌曲の世界へ足を踏み入れる前に、こちらの分野でのアレンの情報もまとめておこうと思います。
オペラブログのくせにミュージカル・ランキングに居候させていただいているのも、そういう背景があるんでして。
さて。おそらく最も最近のミュージカル出演であろうと思われますのが、2004年にNew Yorkはエヴリ・フィッシャー・ホールで上演された《キャンディード》。アレンは、ナレーターとパングロス博士役で出演しています。
この公演はDVD化されていますが、アメリカ産ですんで、例によってリージョンコード:1の壁に阻まれ、鑑賞するに至っておりません。コレクターとして一応手に入れるだけは手に入れておいて、追い追い試聴できる環境を整えれば良いのでしょうけど。
今年3月にはNHKのウィークエンド・シアターの放送もあったそうです。が、TVを持っていない私が観れるか、ンなもん!!ヽ(`Д´)ノ あやうく主義を曲げて家電量販店に走りそうになったのですが、その前に、YouTubeにこの映像のいくつかが大量アップされるという幸運に巡り会いましたので、なんとなく舞台の様子を知ることができました。
iPodに投入して、通勤電車の中で細切れに鑑賞してマス。もーぉ、涙ぐましいと思わない?
こちらが序曲↓↓
若い出演者にまじって偉そーにしているじーちゃんの姿をしかとご確認ください。
《キャンディード》という作品じたいはほとんど知らなかったのですが、序曲は吹奏楽曲としても大変有名ですね。コンクールなどで演奏したという方もいらっしゃるかもしれません。
ランキング:にほんブログ村 ミュージカル
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どんな経緯でアレンがこの舞台に出演するに至ったかはよくわからないのですが、「ブロードウェイとオペレッタ(オペラ)それぞれのテリトリーで活躍しているキャストを引き抜いてこよう」という意図があったようです。
なるほど。
でも、何でアレンなんですかね? と疑問が湧かないわけでもないのですが(笑) 確かに、アメリカのオペラ界ではアレンもけっこう人気があるほうだと思います。日本で彼のファンをやっていると、あんまりピンと来ないのですけど(な~んか人気無いんだもんねー…;;;)、実はそんなに異例のことでもないのかな?
主要キャストのうち、オペラ畑からの参加はタイトル・ロールを演じたポール・グローブズとウチのじーちゃんの2名です。
グローブズはルイジアナ出身のリリック・テノール。モーツァルトやベルカントものを得意とし、METをはじめ世界の主要な歌劇場の舞台に立っています。97年にはザルツブルク音楽祭にも参加していますね。
キャンディードの恋人、クネゴンデはクリスティン・チェノウェス。今回のキャストでは、この人がいちばん有名かも。アルファベットで検索したのに、日本語のページががんがんヒットしました。声楽を学んだミュージカル女優で、二コール・キッドマンやスティーブ・マーティンの映画にも出演しています。
その他、パティ・ルポーンや、TVドラマにも出演歴があるらしいミュージカル男優のジェフ・ブラメンクランツなど。
演奏はバーンスタインと縁の深いニューヨーク・フィルハーモニック。
指揮はマリーン・オールソップ。ボルティモア・シンフォニー・オーケストラの音楽監督なのだそうで、スカラ座や、東京フィルを振った経歴もありました。
なかなかカッコイイ女性でして、じーちゃん目当てで見ているはずなのに、ついつい彼女に注目してしまいます(←よくあることです;;;)
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Bernstein "Candide"
Paul Groves - Candide
Kristin Chenoweth - Cunegonde
Sir Thomas Allen - Dr. Pangloss / Narrator / Voltaire
Patti Lupone - The Old Lady
Michael McCormick - Baron / Inquisitor / Don Issachar / Cacambo
Gina Ferrall - Baroness / Sheep
Janine LaManna - Paquette
John Herrera - Judge / Aide / Prefect / Governor
Jeff Blumenkrantz - Maximilian
Michael McElroy - Judge / Captain / Crook
Ray Wills - Heresy Agent / Archbishop / Priest
Patty Goble - Sheep
Stanford Olsen - Vanderdendur / Ragotski
Director: Lonny Price
Conductor of the New York Philharmonic: Marin Alsop
Westminster Symphonic Choir and the Julliard Undergraduate Workshop - Company
※hybrid; part Hal Prince's original cut down version, part the New York City Opera version, part the Scottish Opera House version, and part a standard concert version.
2008-10-26 20:18
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コメント(12)
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え? じいちゃんてキャンディードにも出てたんですか?!
しかもパングロス&ナレーター役? すごい!
私はアレンてザルツブルクの「フィガロの結婚」の伯爵しか知らないのですが、やっぱり演技力を買われてますね。でないとキャンディードでこういう役は回ってこないでしょう。今年6月に椿姫さんがナショナルオペラでトビー君のキャンディード見てレポしてらっしゃいますが、パングロス&ナレーター役は演劇界で名の知れたスゴク芸達者な俳優さんがなさってて、日本から観に行かれたミュージカルファンの方も絶賛してました。
何となくアレンてどんなオペラ歌手かわかってきましたよ(笑)
しまさん、このキャンディードのDVD手に入れられたら是非見せてね!(ってうちにもリュージョン1のプレーヤーはないですがw)
ミュージカルと言っても、バーンスタインやソンドハイムの作品は、オペラ畑の人が歌わないと、良さが分からないというか、そもそもまともに歌えないものが多いんですよ。
by straycat (2008-10-26 21:42)
straycatさん>
こんばんは。
私はこっちの世界にはとんと疎いので、straycatさんのようにミュージカルの造詣も深い方のご意見を伺えると嬉しいです。
>演技力を買われてますね
>でないとキャンディードでこういう役は回ってこない
そうなんですかぁ~エヘヘ♪(←アンタが褒められたんではないぞよ)
「singing actor」という呼称がぴったりな器用なじーちゃんですが、歌大根も多いオペラ(特にじーちゃんの世代は)でならともかく、果たしてミュージカルの世界で通用するのかどーか…(^^;
そんでも、そういう演技力を必要とする役に声がかかったわけですから、それなりに評価されているんですね。
これの少し前には、Metでのベックメッサーが大ウケしましたし。
>アレンてどんなオペラ歌手かわかってきました
そう仰っていただけると嬉しいです♪ 粘着にご紹介している甲斐があります。
調子に乗って、もうちょっとこのネタ続けますネ。じーちゃんが歌って(踊って?)いるシーンもありますから。
by しま (2008-10-27 00:29)
>今年3月にはNHKのウィークエンド・シアターの放送
はい、そちらを見ました。全体的にもセミステージ形式にしては楽しめる演出だったと思います。
>アレンは、ナレーターとパングロス博士役
流石はじーちゃんで、とてもそつなくこなしていますよね。お茶目で歌も上手いし、スケベな演技もパングロスにぴったり(^^)
グローブスは、半ズボンにはちょっとお年かと思いますが、頑張って演技もしていましたね。チェノウェスはアメリカのミュージカル界の大スターですが、この'Glitter and be gay'は素晴らしかったと思います!難しい部分でもお茶目な魅力が満載で、とても印象に残りました。人気があるわけですね。
by Sardanapalus (2008-10-27 19:59)
Sardanapalusさん>
NHKの放送、ご覧になったんですか。いいナ~。
>スケベな演技
そうそう。じーちゃんのそういう所、めちゃくちゃツボです・:*:・(*´∀`*)ウットリ・:*:・
>'Glitter and be gay'
私の持ってるCDではジューン・アンダーソンなんですけど、なんか微妙で。チェノウェスのほうがだんぜん魅力的だし、素晴らしいと思います。
声も、こういうほうがいいですよね、クネゴンデは♪
この動画も、後ほど貼りましょうね。
グローブズのキャンディードはけっこう気に入りました♪
もっとも、トビー・スペンスを知ってしまった今は、彼以外に考えられないですけど。容姿もぜったいトビー君のほうが似合うし。
来年1月にENOのキャンディードがラジオ放送されるようです。久しぶりにネットラジオに挑戦かな。
by しま (2008-10-28 00:47)
しまさん
ミュージカルに関してはそんなに詳しいというほどの事もないのですよ。私よりも詳しい方はゴマンといらっしゃいますから。でもキャンディードに関しては日本で上演されたバージョンのDVDをたまたま見ていたんです。
日本のプロダクションは、じーちゃんの演じたパングロスと、ヴォルテール=ナレーターを分けていました。じーちゃんの場合は今年のENOと同じで、パングロス&ヴォルテール=ナレーターを一人でやってるみたいなので、その負担も大変だったでしょう。演じ分けるのも難しいと思いますし。だからやっぱりじーちゃんて芸達者(笑) ますます、じーちゃんが好きになりそう・・(あ、しまさんから取らないからね・爆)
ジューン・アンダーソンの'Glitter and be gay'は確かに微妙です・・でも、バースタインが彼女を選んだみたいですから、彼はああいうのがイメージだったんでしょうか?
>来年1月にENOのキャンディードがラジオ放送されるようです
それは是非聴いてみたいですね。
Sardanapalusさん 初めまして♪
NHKの放送、ご覧になったんですね、羨ましいです。
でも'Glitter and be gay'は、そのチェノウスもいいですが、デセイもいいですよ(笑)私はじつはデセイのCDでこれを聴いて、それでキャンディードに興味をもったのです。デセイの映像もYTにありますね。
by straycat (2008-10-28 01:21)
straycatさん>
>日本で上演されたバージョン
宮本亜門さんのかな?
>ますます、じーちゃんが好きになりそう・・(あ、しまさんから取らないからね・
嬉しいデス~(*´∨`) どんどん好きになってください!!
じーちゃんは皆で分け合いましょう。私は下唇があればいいので、straycatさんは右の目玉とか、いかがですか?
>デセイのGlitter and be gay'
これですね。
http://jp.youtube.com/watch?v=bCg4r1Ile4w
ほんと、彼女のも可愛いですね~。さすがは歌う女優。
ダムラウのも見つけました。
http://jp.youtube.com/watch?v=aS2c-pgm3jg
by しま (2008-10-29 00:40)
しまさんのブログでナタリーが取り上げられてる・・・!!
彼女のDVDで、いっとう最初に気に入ったのが、実はこの曲。
(DVD収録の映像はこちら http://jp.youtube.com/watch?v=ItvnOI3_vWs
CDに収録されているのも、この時の録音のはずです。)
観客もだけど、後ろのオケまでウケてるのが楽しくて好きです(笑)。
by 彩 (2008-10-29 19:42)
彩さん>
デセイの更なる動画のご紹介をありがとうございます。
コロラトゥーラなど、こちらのほうが綺麗ですね。
おきゃんなデセイに比べると、ダムラウはさすがに貫禄がありすぎるかしら。
by しま (2008-10-30 00:11)
straycatさん>
はじめまして!興味を持っていただいたENOの「キャンディード」も良い歌手が揃っていますので、ぜひ聴いてみてください。このクネゴンデも若手ですがなかなか健闘していますよ(^^)
>でも'Glitter and be gay'は、そのチェノウスもいいですが、デセイもいいですよ(笑)
さっそく聴いてみました。さすがデセイ!非常に表現力豊かに軽やかに歌い上げていますね~。こういうクネゴンデも好きです☆あの高音部は基本的にオペラ歌手でこそ歌いきれると思っているので、彼女のように演技力もあるオペラ歌手が歌ってくれると素直に曲を楽しめますよね。音を外さないかハラハラしなくていい、という点ではダムラウのも大好きです。「お嬢様」というよりはちょっと「奥様」っぽすぎる声質かもしれませんが、彼女のクネゴンデも逆境に全然へこたれていないのが可笑しくて(^^)
by Sardanapalus (2008-10-30 00:34)
彩さん 初めまして♪
彩さんのご紹介いただいた映像が、CDのものと同じなんですね!これ、やっぱりいいですね~(^^
すごく表現力豊かだし、お茶目だし、声もよく出ている。コミカルな演技をしても、どこかエレガントなのがデセイの好きなところです。
Sardanapalusさん♪
ENOのキャンディードは椿姫さんのレポで観ましたが、ほんと面白そうですね。グネゴンデもですが、何といってもトビー君が容姿・声共にキャンディードにピッタリ!(^^
ところでしまさん
来年1月のキャンディードのラジオ放送の情報、後でもちっと詳しく教えてね!
by straycat (2008-10-30 10:56)
>キャンディードのラジオ放送
すみません、来年1月ではなく、来月の11月22日でした。あぶない、あぶない。
http://www.dr.dk/P2/Opera/Koncerter/2008/10/01165431.htm
デンマークのDR P2にて19時から。
日本時間の11/23午前3時からですね。連休中の日曜日だから徹夜しても平気かな;;;
by しま (2008-10-31 00:35)
straycatさん、こちらこそ初めまして。
横レスみたいな書き込みで失礼しました。
EMIの100周年の記念ガラ・コンサートで、このコンサート自体がCD化されてたみたいですね。
というわけでこれ、記録映像なんですが、これだけ楽しませてくれれば、よくぞ撮っておいてくれた! です。
このバージョンはラストがとっても好き(笑)。
しまさん
>コロラトゥーラなど、こちらのほうが綺麗ですね。
1997年だから、喉の手術する前ですね。だから、かも・・・。
そうそう、ネットラジオ録音、成功したらクリスティの“Glitter and be gay”聴かせてください。(他力本願;爆)。
by 彩 (2008-11-01 14:01)