《カルメン》新国立劇場11/25(日) [オペラ実演レポ]
新国立劇場の《カルメン》を鑑賞して参りました。
11/25(日)、初日の公演です。
ワタシ、チケット取りってすごく面倒臭くて、いつもギリギリまで動きません。
今回も、アレクサンドル・ヴィノグラードフ目当てで、かなり前から行く気まんまんだったにもかかわらず、ボックス・オフィスに出向いたのは一ヶ月前をきっていたかしら。
当然、良い席なんて残っていなくて、苦慮したあげくに泣く泣くS席(最前列の最隅っこ!!)を購入。お姉さんからも「舞台、見えにくいですよ」と釘を刺されました。
でも、実際に座ってみたら、
「ンなこたぁ、ねーわな」
けっこう大丈夫でしたよ。確かに、舞台の奥のほうは見えにくいといえば見えにくいけど、全く見えないということはないです。
エスカミーリョの登場シーンもちゃんと確認できましたよ!?(`・ω・´) シャキーン
それから、今回初めて気付いたのですが、わかります?→
オケピのサイドの壁に、小さいモニターがついてるっしょ。そこに指揮者の姿が映っているのね。
歌手はそのモニターを見ながら、演技しているというわけですね。
なるほどねぇ:*:・( ̄∀ ̄)・:*: (←初心者なもので。すんまへん)
さて、《カルメン》という演目。
あまりにも有名すぎるためか、オペラに傾倒し始めた当初は完全に敬遠していました。たとえ全曲は聴いていなくても、要所要所に知ってる曲多すぎ。あまりにも聴きやすいために、楽曲が大衆的というかちょっと陳腐にすら感じておったのです。
全曲盤を真剣に聴いたのは、エルネスト・ブランクの闘牛士の歌に“一耳惚れ”してからでした。
ぶっちゃけ、正座して聴きましたよ。ええ。(`・ω・´) シャキーン
そして、愛しのビゼーたんに土下座をして謝りました。
大衆性と芸術性は両立するものだという、手本のような作品です。
数々の有名なアリアもさることながら、ワタシの最もお気に入りは終幕のモブ・シーンの大合唱です。
「A deux cuartos! A deux cuartos!」~「Vive Escamillio! ah bravo!!」のあたりですね。
闘牛試合直前の喧騒からはじまって、闘牛士たちの行進、群集の歓声を掻き分けて登場する勇者エスカミーリョ。
文章でも絵画でも、躍動感あふれる群衆を描くのは大変難しいものです。それを活き活きとやってのけたビゼーのスコアに脱帽します。これに匹敵するシーンは、例えば《ラ・ボエーム》の2幕とかですかね。こちらも大衆性と芸術性を両立させた秀作です。
いつか、モブ・シーンだけを取り上げて、スコアの検証をしてみたいと思っておるのですが、こんなふうに音楽の出来があまりにも良すぎますとね、演出のレベルがそれに追いつかないと大変悲惨なことになります。
演出のマズさを音楽がカヴァーする、なんてことは、まずあり得ないと思っているので。
その辺が、オペラと映画の違いです。やはりオペラの主役は音楽で、演出はそれに従属するものなのではないでしょうか(映画は“絵”が主役です)。
なので、初めての生《カルメン》。ヴィノグラードフ以外では、このモブ・シーンの演出にも密かに注目をしていました。
11/25(日)、初日の公演です。
ワタシ、チケット取りってすごく面倒臭くて、いつもギリギリまで動きません。
今回も、アレクサンドル・ヴィノグラードフ目当てで、かなり前から行く気まんまんだったにもかかわらず、ボックス・オフィスに出向いたのは一ヶ月前をきっていたかしら。
当然、良い席なんて残っていなくて、苦慮したあげくに泣く泣くS席(最前列の最隅っこ!!)を購入。お姉さんからも「舞台、見えにくいですよ」と釘を刺されました。
でも、実際に座ってみたら、
「ンなこたぁ、ねーわな」
けっこう大丈夫でしたよ。確かに、舞台の奥のほうは見えにくいといえば見えにくいけど、全く見えないということはないです。
エスカミーリョの登場シーンもちゃんと確認できましたよ!?(`・ω・´) シャキーン
それから、今回初めて気付いたのですが、わかります?→
オケピのサイドの壁に、小さいモニターがついてるっしょ。そこに指揮者の姿が映っているのね。
歌手はそのモニターを見ながら、演技しているというわけですね。
なるほどねぇ:*:・( ̄∀ ̄)・:*: (←初心者なもので。すんまへん)
さて、《カルメン》という演目。
あまりにも有名すぎるためか、オペラに傾倒し始めた当初は完全に敬遠していました。たとえ全曲は聴いていなくても、要所要所に知ってる曲多すぎ。あまりにも聴きやすいために、楽曲が大衆的というかちょっと陳腐にすら感じておったのです。
全曲盤を真剣に聴いたのは、エルネスト・ブランクの闘牛士の歌に“一耳惚れ”してからでした。
ぶっちゃけ、正座して聴きましたよ。ええ。(`・ω・´) シャキーン
そして、愛しのビゼーたんに土下座をして謝りました。
大衆性と芸術性は両立するものだという、手本のような作品です。
数々の有名なアリアもさることながら、ワタシの最もお気に入りは終幕のモブ・シーンの大合唱です。
「A deux cuartos! A deux cuartos!」~「Vive Escamillio! ah bravo!!」のあたりですね。
闘牛試合直前の喧騒からはじまって、闘牛士たちの行進、群集の歓声を掻き分けて登場する勇者エスカミーリョ。
文章でも絵画でも、躍動感あふれる群衆を描くのは大変難しいものです。それを活き活きとやってのけたビゼーのスコアに脱帽します。これに匹敵するシーンは、例えば《ラ・ボエーム》の2幕とかですかね。こちらも大衆性と芸術性を両立させた秀作です。
いつか、モブ・シーンだけを取り上げて、スコアの検証をしてみたいと思っておるのですが、こんなふうに音楽の出来があまりにも良すぎますとね、演出のレベルがそれに追いつかないと大変悲惨なことになります。
演出のマズさを音楽がカヴァーする、なんてことは、まずあり得ないと思っているので。
その辺が、オペラと映画の違いです。やはりオペラの主役は音楽で、演出はそれに従属するものなのではないでしょうか(映画は“絵”が主役です)。
なので、初めての生《カルメン》。ヴィノグラードフ以外では、このモブ・シーンの演出にも密かに注目をしていました。