ナルニア国物語/第2章:カスピアン王子の角笛 [その他の話題]
ナルニア国物語は、子どもの頃に母に全巻読み聞かせてもらって以来のファンであります。今でもたまに読み返してます。(そのワリには、映画化第1作の『ライオンと魔女』の感想はブログに書いていませんがw)
mixiなどで「原作とは別モノ」という声をちらほら聞いていたのですが、いやいや、私的にはこれは「忠実」と呼べる範疇です。
映画におけるストーリーテリングには、崩しがたい「型」というものが存在するのでありましてね。それに当てはめないと、一般受けする作品には決して仕上がらないのです。(そして、私はその「型」の信者です)
芯さえ崩さなければ、語る順番はどう変えたって、「違うお話」にはならないのね。芯とは、“発端”と“結末”と“対立の構図”かなぁ。
キャラクターや世界観の細かい部分なんてどうだっていいのね。原作では少年だったカスピアンが映画では青年になっていても、彼が王になるにはまだ未熟で、外部からの助けを必要としているのであれば、この『カスピアン王子の角笛』というお話は成立するからです。
イギリス人の4人の兄妹と王子の邂逅や、アスラン登場のタイミングにしてもしかり。むしろ、ちんたらした原作よりも緊迫感を上げてくれたから良かったんじゃないのかな。
いやいや決して原作が嫌いなわけではないんですが、全7話のうち、この『カスピアン』は私にとってはいちばん退屈だったものですから。(最も好きなのは『馬と少年』)
ミラース城の夜襲など、原作にないシーンも大胆に挿入されていましたが、「書かれていなかった」場面にスポットを当てたわけで、もしも書かれたとすれば「こういう感じだったんだろうな」という説得力があればいいわけです。
前作の『ライオンと魔女』は、あまりにも原作に忠実すぎていて、嬉しい反面、原作を読みすぎた者には新鮮味に欠けるという側面もありました。そういう意味で、今回の『角笛』は楽しかったですね。ハラハラしすぎて疲れたくらい。
ただ、原作ファンとして寂しいのは、アクションに重きを置きすぎてごちそうの場面が描かれないことだナ~。
ナルニアって、どの物語にも、必ずと言っていいほどごちそうを食べるシーンがありまして、まぁその描写の美味しそうなこと。作者のC・S・ルイスってイギリス人らしからぬグルメだったんじゃないかしら。
映画だと、それが無いのよね(つД`)
それから、大人のカスピアンも嫌いじゃないけど、ちょっとクールすぎますよね。ナルニア人たちに出会った時の感動が見えない。子どもの頃にナルニアのお伽噺を聞かされて憧れを募らせたというエピソードがまんま割愛されているので、まるで王位につくためにナルニア人と手を結んだような腹黒さを感じてしまいます。
そこんところ、もう少し何とかならなかったんでしょうか。
←期待以上に満足だったのはコイツ。ネズミの騎士、リーピチープです。
道化役なので、《スター・ウォーズ/エピソード1》のジャージャービンクスみたいに目立ちすぎてウザくなってたらイヤだなぁと思っていたのですが、ちゃんと抑制がきいていました。
活躍範囲もネズミの範囲を逸脱せず。笑いをとるところもわざとらしくないですし。
第3章の《朝びらき丸 東の海へ》でも出てくるので、今後も注目したいです。
mixiなどで「原作とは別モノ」という声をちらほら聞いていたのですが、いやいや、私的にはこれは「忠実」と呼べる範疇です。
映画におけるストーリーテリングには、崩しがたい「型」というものが存在するのでありましてね。それに当てはめないと、一般受けする作品には決して仕上がらないのです。(そして、私はその「型」の信者です)
芯さえ崩さなければ、語る順番はどう変えたって、「違うお話」にはならないのね。芯とは、“発端”と“結末”と“対立の構図”かなぁ。
キャラクターや世界観の細かい部分なんてどうだっていいのね。原作では少年だったカスピアンが映画では青年になっていても、彼が王になるにはまだ未熟で、外部からの助けを必要としているのであれば、この『カスピアン王子の角笛』というお話は成立するからです。
イギリス人の4人の兄妹と王子の邂逅や、アスラン登場のタイミングにしてもしかり。むしろ、ちんたらした原作よりも緊迫感を上げてくれたから良かったんじゃないのかな。
いやいや決して原作が嫌いなわけではないんですが、全7話のうち、この『カスピアン』は私にとってはいちばん退屈だったものですから。(最も好きなのは『馬と少年』)
ミラース城の夜襲など、原作にないシーンも大胆に挿入されていましたが、「書かれていなかった」場面にスポットを当てたわけで、もしも書かれたとすれば「こういう感じだったんだろうな」という説得力があればいいわけです。
前作の『ライオンと魔女』は、あまりにも原作に忠実すぎていて、嬉しい反面、原作を読みすぎた者には新鮮味に欠けるという側面もありました。そういう意味で、今回の『角笛』は楽しかったですね。ハラハラしすぎて疲れたくらい。
ただ、原作ファンとして寂しいのは、アクションに重きを置きすぎてごちそうの場面が描かれないことだナ~。
ナルニアって、どの物語にも、必ずと言っていいほどごちそうを食べるシーンがありまして、まぁその描写の美味しそうなこと。作者のC・S・ルイスってイギリス人らしからぬグルメだったんじゃないかしら。
映画だと、それが無いのよね(つД`)
それから、大人のカスピアンも嫌いじゃないけど、ちょっとクールすぎますよね。ナルニア人たちに出会った時の感動が見えない。子どもの頃にナルニアのお伽噺を聞かされて憧れを募らせたというエピソードがまんま割愛されているので、まるで王位につくためにナルニア人と手を結んだような腹黒さを感じてしまいます。
そこんところ、もう少し何とかならなかったんでしょうか。
←期待以上に満足だったのはコイツ。ネズミの騎士、リーピチープです。
道化役なので、《スター・ウォーズ/エピソード1》のジャージャービンクスみたいに目立ちすぎてウザくなってたらイヤだなぁと思っていたのですが、ちゃんと抑制がきいていました。
活躍範囲もネズミの範囲を逸脱せず。笑いをとるところもわざとらしくないですし。
第3章の《朝びらき丸 東の海へ》でも出てくるので、今後も注目したいです。